DM Wiki (旧EUC版)重要なお知らせデュエル・マスターズ WikiはEUC版からUTF-8版に変更しました。 《エンペラー・キリコ》 †
バトルゾーンに出た時、自分の他のクリーチャーを全て山札の下に送還。その後、山札の上から進化でないクリーチャーが3体出るまでめくり、その3体を出したのち山札をシャッフルする。 進化クリーチャーは進化元をディスアドバンテージにして召喚されるため、通常のクリーチャーに比べて強力なデザインをされているのが普通だが、このクリーチャーはそれを補って余りあるほどの膨大なアドバンテージを叩き出す凶悪なフィニッシャーであった。 進化でなければ、コストや文明を問わずどんなクリーチャーでも3体もコスト踏み倒し出来るという、まさに規格外の性能の持ち主。 コスト踏み倒しする対象は、単体で高いフィニッシュ力を持つファッティから、強力なcipもちクリーチャー、追加打点で一気に仕留めるスピードアタッカーまでより取りみどり。 進化元となるサイバーやオリジンは、《蒼狼の始祖アマテラス》や《黙示賢者ソルハバキ》、《黙示聖者ファル・レーゼ》が採用され、コントロールカードとしてデッキ回転を助けつつ、《エンペラー・キリコ》でコスト踏み倒ししてしまっても《母なる星域》を回収することで、自身を進化元に《エンペラー・キリコ》を出し直す隙のないムーブが可能であった。 欠点としては進化クリーチャーでコストが8とかなり重めなことが挙げられるが、進化元は良粒揃いの上、《母なる星域》で両方のデメリットをほぼ克服してしまった。それでもハンデスやランデスなどのコンボ妨害、【速攻】などはつらい展開になりがちであったが、逆に言えばそうでないデッキ相手なら常々、《エンペラー・キリコ》を出すことにさえ成功すれば、圧倒的な能力で相手を捻り潰すことが可能だった。 1度出されると悪い時は全くターンが回ってこないことから、往年の《無双竜機ボルバルザーク》に匹敵するとまで言われ、『ボルバル・マスターズ』になぞらえて『キリコ・マスターズ』という言葉まで生み出した。《サイバー・N・ワールド》や《ボルバルザーク・エクス》の登場以降はさらに悪化し、【エンペラー・キリコ】は【Nエクス】と並んでソリティアデッキとして名をはせ、環境を蹂躙した。 2012年3月15日付でプレミアム殿堂入りを果たし、限られたレギュレーションでしか見ることができなくなった。合計1年半以上の長きにわたり環境に君臨し続けたフィニッシャーであった。
環境において †DM-32で登場すると、すぐに専用デッキ【エンペラー・キリコ】が組まれ、環境に出現。強力なカードではあるが汎用性の高いカードなわけではないので、専用デッキ以外での採用はまずなく、新しいアーキタイプが確立するまでにはそれなりの時間を要した。 当初のコスト踏み倒し候補は《不滅の精霊パーフェクト・ギャラクシー》や《魔刻の斬将オルゼキア》、《光神龍スペル・デル・フィン》などのグッドスタッフ達。《緑神龍ザールベルグ》や《シェル・フォートレス》もよく採用された。この頃はまだ《エンペラー・キリコ》と強固なシナジーを発揮できる相手が多くなかったが、それでも1枚から稼ぎ出す膨大なアドバンテージは脅威的であり、環境の一員として明確な地位を築き上げるに至った。また、非常に高い汎用性と対応力を持ちながら進化元にもなる《蒼狼の始祖アマテラス》は登場からプレミアム殿堂までの間必ずセットで採用され続けた。 DM-33で《母なる星域》が登場すると、進化とコストの重さ、ハンデス等によるコンボ妨害の耐性のなさを一気に克服し、【エンペラー・キリコ】は瞬く間にトップメタにのし上がる。当時4積み可能であった《蒼狼の始祖アマテラス》から安定して着地させることが可能であり、コスト踏み倒しで《蒼狼の始祖アマテラス》がでれば《フォース・アゲイン》を使うことで再度《エンペラー・キリコ》を出し直すことが可能であった。 DM-34で《ボルシャック・クロス・NEX》が登場すると、それと《光神龍スペル・デル・フィン》などのファッティドラゴンを主なコスト踏み倒し先にし、《龍仙ロマネスク》と第二の軸となる《超竜ヴァルキリアス》《超竜バジュラズテラ》を組み込んだ【星域キリコドラゴン】が誕生。 神化編環境で暴れ回ったが、2010年5月15日、《龍仙ロマネスク》・《蒼狼の始祖アマテラス》・《聖鎧亜キング・アルカディアス》(プレミアム殿堂)など相性の良いカードとともに遂に殿堂入り。デッキの核を見事に撃ち抜かれた結果となり、【エンペラー・キリコ】の爆発力も安定性も格段に低下。覚醒編でサイキック・クリーチャーがフィニッシャーとして跋扈する環境に変化し、【エンペラー・キリコ】は大きな弱体化を余儀なくされた。 そしてエピソード1に突入すると、《サイバー・N・ワールド》、《永遠のリュウセイ・カイザー》を獲得。地位が揺らいでいた《エンペラー・キリコ》本人に再び栄光が舞い戻ることになる。 最終的には《ボルバルザーク・エクス》という最高の相棒まで現れた。マナのアンタップは更なるクリーチャーの展開を助長し、空の盤面からの《エンペラー・キリコ》降臨がさらに容易に。《エンペラー・キリコ》で山札に戻し再利用することで、マナは延々アンタップされつづけ、デッキのすべてのパワーカードを出し尽くすまで《エンペラー・キリコ》の賽を振り直した。その理不尽極まるムーブは【エンペラー・キリコ】を悪名高きソリティアとしてプレイヤーに認知させるにまで至った。 合計2年以上の長きにわたり環境に君臨し続けたフィニッシャーであったが、2012年3月15日付で《邪神M・ロマノフ》と共にプレミアム殿堂への昇格が決定。【エンペラー・キリコ】系列のデッキは完全に消滅した。 環境での活躍を見ればこの措置もやむを得ないだろう。《インフェルノ・ゲート》や《ミラクルとミステリーの扉》などのように、マナコストの制限のないコスト踏み倒しは非常に強力であるという不文律を示したカードの1つとなった。 【星域キリコドラゴン】は水自然のデッキエンジンで火光のファッティクリーチャーを繰り出して戦うデッキのアーキタイプとして、【Nエクス】のノウハウとともに【ビッグマナ】に受け継がれることになる。 殿堂解除が実装されたが、《エンペラー・キリコ》を候補として挙げる声は多い。 その他 †
関連カード †収録セット †参考 † |