DM Wiki (旧EUC版)

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(とどろ)侵略(しんりゃく) レッドゾーン》

轟く侵略 レッドゾーン LEG 火文明 (6)
進化クリーチャー:ソニック・コマンド/侵略者 12000
進化−自分の火のクリーチャー1体の上に置く。
侵略−火のコマンド
T・ブレイカー
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、一番パワーが大きい相手のクリーチャーをすべて破壊する。

DMR-17で登場した進化ソニック・コマンド/侵略者
ビクトリーに代わる初の最上級レアリティであるLEGENDを持つカードの1枚であり、それに相応しい強力な能力を持っている。

1つ目の能力コマンド攻撃を条件とした侵略コマンドにはスピードアタッカーが豊富に存在するため、バトルゾーンが空の状態からいきなりこのクリーチャーを出すことも容易である。

2つ目の能力T・ブレイカーであり、上記の侵略によって早期に現れた上、シールドを半分以下まで削られてしまう。相手としてはひとたまりもないだろう。

やや盲点だが、これにより侵略者に多い「相手シールド2枚以下で能力を発揮」するカードの条件を即満たす事ができる。ここから《音速 ニトロフラグ》などに繋げば、更に相手を追い詰める事ができる。中速気味のデッキなら《フォーチュン・ボール》などで態勢を整えるのも良い。

3つ目の能力は、cipで相手のパワーが一番高いクリーチャーをすべて破壊するという変則的な火力。相手のクリーチャーが同じパワーばかりであれば大量除去が期待できるが、そうでなくとも1体は相手のクリーチャー破壊できるというだけで十分に強力。侵略で早期に出せれば、深く考えずとも相手を一掃できることも多い。

相手クリーチャー除去は、大型ブロッカーの突破から対ビートダウンにおける殴り返しまで役立つ、非常に無駄のない能力である。強いて欠点を上げるなら選択権がないため狙ったクリーチャーを破壊しにくいところか。
侵略能力を考慮しなくても、コストも6とこのスペックでは軽く進化元のクリーチャーなら何でも良いので、普通に召喚するのも容易。

また、選んでいるわけではないのでアンタッチャブルや、選ばれた時に能力トリガーするクリーチャーも問題なく破壊できる。《超絶の名 シャーロック》《熱血星龍 ガイギンガ》などの切札級のカードもあっさり討ち取ることが可能。

総じて速攻性・奇襲性・突破力ともに圧倒的な性能。相手がこのクリーチャーをS・トリガーなどで即座に対処できなかった場合、ゲームの流れは限りなく使用者側に傾く事だろう。

スピードアタッカーを持つコマンドとしては、同弾で登場した《轟速 ザ・レッド》が存在する。コスト4と最も軽く《一撃奪取 トップギア》から2→4と綺麗に繋がるため、わずか3ターン目に侵略進化し、T・ブレイカーを叩きこむ豪快なビートダウンが可能。

他にはサイキック・クリーチャーである《勝利のガイアール・カイザー》とも相性が良い。
《勝利のガイアール・カイザー》はほぼ全ての5コスト以上の自然超次元呪文から呼び出しが可能であるため、デッキの構成をあまり崩すことなく侵略元を用意することができる。特に《超次元リバイヴ・ホール》の場合、墓地の《轟く侵略 レッドゾーン》を回収しながら《勝利のガイアール・カイザー》を呼び出し、そのまま侵略させるという芸当も可能。

他には《超次元シューティング・ホール》から《ガイアール・カイザー》を呼び出し、ブロッカー破壊しながら侵略させるということもできる。

環境において

登場当初から、専用デッキ【レッドゾーン】が考案されたが、手頃な侵略元が《轟速 ザ・レッド》《勝利のガイアール・カイザー》くらいしかおらず、速度では同弾収録の《音速 ガトリング》に遅れを取っていたため、【ドロマー超次元】【グレンモルト】での奇襲要員になることから、それらに出張パーツとして投入された。頭角を表したのは、相性の良いカードが多数収録されたDMD-27や、《伝説の禁断 ドキンダムX》が登場した革命編環境中期以降となる。革命編のテーマの一つであった進化速攻、ひいてはその系統のデッキを環境の第一線まで押し上げた立役者となり、メタゲーム【赤単レッドゾーン】一色に染め上げた。種族は侵略者だが革命軍以上にデュエル・マスターズというゲームに革命を引き起こしたカードと言えるだろう。

強さの一方純粋な速攻性能とサイズが強力で他デッキの勝ち幅を狭くしたり対策が必須など影響力も非常に大きかった。【レッドゾーン】の一人勝ちをいつまでも公式が許すはずがなく、革命ファイナルではこのカードを始めとした進化ソニック・コマンドがベンチマークとなって強力な革命チェンジ持ちが開発された。それらの登場に象徴されるそのシリーズの大幅インフレは引いては【レッドゾーン】の存在がが霞む出来事となり、このカードを始めとする侵略持ちの早期殿堂入りを予想していたプレイヤーたちにとってはやや意外な展開であった。

新章デュエル・マスターズから双極篇にかけては良質なファッティの増加、マナブーストマナ回収ニンジャ・ストライクなどビッグマナの周辺パーツの強化によって、序盤から中盤を耐えれば【レッドゾーン】に対して十分反撃できるようにもなった。

超天篇《暴走獣斗 ブランキー》などの周辺パーツの追加を始め、【レッドゾーン】が大幅なプッシュを受ける。

革命編以降の環境の高速化を象徴するカードとしてたびたびその名が挙がるが、環境でトップに立てた期間は短く、中堅クラスかそれ以下の活躍でとどまることが多かった。

詳しい活躍については、【レッドゾーン】の頁を見た方がいいだろう。

他のカードとの相性

背景ストーリー上の活躍

  • DMX-26収録の《雪精 チャケ》のフレーバーテキストでは、ドルマゲドンがドキンダムの最強の部下として作り出し、ドキンダムとともに封印されたが侵略ウイルスにより先に目覚めた事が語られており、彼の強大な強さは禁断由来のものだったものだと判明した。
    • なお禁断から生み出された存在にもかかわらず最初からイニシャルズを持たない等、辻褄が合わない点が見られる。

漫画・アニメでの活躍

  • アニメ・漫画「VSR」ではバサラの切札として活躍。アニメ22話では2体目が登場した。圧倒的な速度の召喚によりルシファーのミラダンテにバサラが敗北するまでほぼ無敵の強さを誇り、勝利したルシファーですら、3ターンキルを凌いだ時点でシールドが0枚や残り2枚ブレイクで連続のSトリガーなどで紙一重の防御だった。

その他

  • 拳を突き出したイラストや《レッドゾーン・ラッシュ》などの存在からパンチが得意なのかと思いきや、アニメではキックでシールドをブレイクしているシーンが多い、やはり圧倒的なスピードを生み出す脚力こそが最大の武器ということなのだろう。
  • 手の先には5つの小さなタイヤが集まっており、まるで拳を握っているかのように見える、秀逸なデザインをしている。

関連カード

収録セット

参考