#author("2019-12-18T14:18:58+09:00","","")
#author("2019-12-19T17:40:33+09:00","","")
*《&ruby(どうもう){獰猛};なる&ruby(だいち){大地};》 [#h872bc5d]

|獰猛なる大地 R 自然文明 (8)|
|呪文|
|進化ではないクリーチャーを1体、自分のマナゾーンからバトルゾーンに出す。相手のマナゾーンから進化ではないクリーチャーを1体選び、相手はそれをバトルゾーンに出す。その後、バトルゾーンから自分と相手のクリーチャーを1体ずつ選び、持ち主のマナゾーンに置く。|
|''※殿堂入り''|

[[DM-27>DM-27 「極神編 第4弾 完全極神(パーフェクト・ヘヴン)」]]で登場した[[自然]]の[[呪文]]。2013年6月22日付で[[殿堂入り]]。
[[DM-27>DM-27 「極神編 第4弾 完全極神(パーフェクト・ヘヴン)」]]で登場した[[自然]]の[[呪文]]。

[[《母なる大地》]]の派生カードのひとつで、お互いの[[マナゾーン]]から、[[クリーチャー]]を1体ずつ[[コスト踏み倒し]]する能力と、お互いの[[クリーチャー]]を1体ずつ、[[マナ送り]]にする能力を持つ。

一見するとわかりにくい[[カード]]だが、要は[[《父なる大地》]]を自分と相手に行うというもの。[[コスト踏み倒し]]と同時に間接的な[[除去]]を放てると考えれば良いだろう。触れられるゾーンが多い故に小回りの利いた[[プレイング]]が可能である。


主な用途は《母なる》系列同様、自分の[[マナゾーン]]からの[[コスト踏み倒し]]である。素で8[[コスト]]と非常に重いが、[[除去]]を兼ねた[[マナゾーン]]からの[[コスト踏み倒し]]と考えれば非常に汎用性が高く、隙も少ないため[[テンポ>テンポアドバンテージ]]の面を考えなくても強力である。
また[[コスト踏み倒し]]の[[コスト]]制限もないため、9以上の超高[[コスト]][[クリーチャー]]の早期踏み倒しが可能。質の高い[[ファッティ]]が増えた[[エピソード2]]以降で猛威を振るうこととなり、[[殿堂入り]]となった。

[[除去]]は、[[エラッタ]]後の[[《父なる大地》]]と同じである。[[《父なる大地》]]と同様の悪用が可能であり、[[デメリット]]持ちや[[自壊]]してしまう[[クリーチャー]]を引きずり出したり、[[マナゾーン]]にあるべきキーパーツを引っこ抜いたりできる。[[マナ送り]]であるため、[[pig]]や[[破壊]]に耐性を持つ[[クリーチャー]]にも銀の弾丸となりえる。
-[[エラッタ]]前の[[《父なる大地》]]は相手[[クリーチャー]]の[[マナ送り]]が[[任意]]であった。

ここまででも十二分に強力な[[呪文]]であるが、《獰猛なる大地》の本領としては、これらの効果を同時に行うことによる即席[[コンボ]]でより多くの[[アドバンテージ]]を得られる点である。またそれを可能とする絶妙な効果の順序にも触れておくべきだろう。
まず[[コスト踏み倒し]]が先であり、[[マナ送り]]が後である。自分の盤面に[[クリーチャー]]がいなければ、当然[[コスト踏み倒し]]の後に[[マナ送り]]されて何も残らないが、[[クリーチャー]]の[[cip]]を発動させることは可能。[[《偽りの王 ヴィルヘルム》]]などが[[マナゾーン]]にいれば、それらの強力な[[cip]]効果を[[呪文]]感覚で発射出来る。また、[[《不滅の精霊パーフェクト・ギャラクシー》]]などの[[除去]]耐性を出せば[[マナ送り]]を免れて残すことも出来る。
[[コスト踏み倒し]]は自分が先であり、相手が後である。[[《雷鳴の守護者ミスト・リエス》]]を出せば1回効果を起動できるし、[[コスト踏み倒し]]メタを出せば相手の[[コスト踏み倒し]]に反応させることが出来る。[[《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》]]などの[[クリーチャー]][[ロック]]を先だしすれば、そもそも相手の[[コスト踏み倒し]]を不発どころか[[ランデス]]に置換することも可能。

また、起動した[[クリーチャー]]の効果解決は、《獰猛なる大地》の効果がすべて終わった後で行う。これによって、例えば相手の[[マナゾーン]]から引っ張り出した・[[マナ送り]]した[[クリーチャー]]を[[《偽りの王 ヴィルヘルム》]]効果で狙撃したり、相手の場の大型[[クリーチャー]]を小型[[クリーチャー]]と入れ替えて[[cip]][[全体除去]]に巻き込んだり、[[エターナル・Ω]]で[[手札]]に戻った[[ゼニス]]を[[cip]][[ハンデス]]で叩き落したり[[《サイバー・N・ワールド》]]で吹き飛ばしたり出来る。
[[《父なる大地》]]同様、相手が本人にも悪影響を及ぼす[[カード]]を使っていると、《獰猛なる大地》の場合は時に恐ろしい悲劇を生むことになる。相手する時には十分気を付けるべきだろう。

このように、相手と自分の[[カード]]の組み合わせ次第で様々なアプローチが可能であり、同時に大きな[[アドバンテージ]]を稼げる可能性を秘めているのである。
それぞれの要素を上手く使えたなら、[[ゼニス]]や[[除去]]耐性持ちといった対処が厄介な[[クリーチャー]]や盤面を、1枚で対処できてしまうことも珍しくない。

[[コスト]]は高いものの、高い汎用性と[[カードパワー]]を兼ね備える強力な[[カード]]である。効果の完成度も極めて高く、1枚で戦況を変えたり勝負を決めたり出来るポテンシャルを持つ。[[デッキビルディング]]の時も実際のプレイの時も、是非ともうまく扱ってやりたい1枚である。



-1つのテキストに多くの事柄が記されており、効果[[解決]]の順序や処理が非常にわかりにくい。大まかな流れは以下の通りである。
++自分の[[マナゾーン]]から[[クリーチャー]]を[[コスト踏み倒し]]
++相手の[[マナゾーン]]から[[クリーチャー]]を[[コスト踏み倒し]]
++自分の[[クリーチャー]]を[[マナ送り]]
++相手のクリーチャーを[[マナ送り]]
 ここまでが《獰猛なる大地》の効果となる。
++[[アクティブ・プレイヤー]]からスタックされた[[クリーチャー]]能力を処理
++非[[アクティブ・プレイヤー]]がスタックされた[[クリーチャー]]能力を処理
 これが一連の処理の流れとなる。
---1~4の能力は《獰猛なる大地》のテキストで決められた順序である。いかなる場合も順序は変わらない。5、6のスタックされた能力処理は[[アクティブ・プレイヤー]]の優先権によって順序が決められる。よって、誰が《獰猛なる大地》を唱えたかにかかわらず、[[アクティブ・プレイヤー]]から能力処理を行う。
---能力の効果処理中に[[cip]]・[[pig]]・[[起動型能力]]などのスタックできる能力は割り込まないが、[[常在型能力]]は割り込まれる。
例でいうなら、[[《希望の親衛隊ファンク》]]を[[コスト踏み倒し]]した場合、[[常在型能力]][[パワー低下]]は即時発動し、それでいずれかの[[クリーチャー]]の[[パワー]]が0になるなら、《獰猛なる大地》処理中であっても即刻[[破壊]]される。よって、《獰猛なる大地》の[[マナ送り]]処理より前に[[パワー低下]]の[[除去]]を行うことができる。
---この他にも、自分相手共に特殊な・膨大な処理がよく起こる[[カード]]であるため、処理の順序や[[ルール]]を正しく把握していないと、時に困ったことになる。トラブルを避けるためにも、難しいときは[[解決]]の項よく読み、正確に順番に解決していくと良いだろう。

-[[《光神龍スペル・デル・フィン》]]を出した場合、[[手札]]を公開する効果は[[常在型能力]]であるため、《獰猛なる大地》の処理中に相手の[[手札]]を確認出来る。よって、相手の[[手札]]を見た上で相手の[[コスト踏み倒し]]や、[[マナ送り]]する[[クリーチャー]]を選択することが出来る。

-[[《カビパン男》]]や[[《壊滅の悪魔龍 カナシミドミノ》]]を出した場合、[[常在型能力]]の方の[[パワー低下]]は即時発動するが、[[クリーチャー]]が[[破壊]]されることで発動する[[起動型能力]]の方の[[パワー低下]]は《獰猛なる大地》の処理が終わった後で処理する。《獰猛なる大地》中にあの連鎖的[[パワー低下]]は出来ないが、《獰猛なる大地》の処理が終わった後にスタックされた分の[[パワー低下]]を放つことができる。[[《カビパン男》]]や[[《壊滅の悪魔龍 カナシミドミノ》]]を[[マナ送り]]する場合は当然さらなる連鎖的[[パワー低下]]は望めないので注意。

-[[クリーチャー]]が場に出たことで誘発した能力はこの[[呪文]]の[[解決]]が終わった後に[[解決]]される。普通に使う分には起こりえない特殊な動きが多々発生するので注意。
--例として場に自分の[[クリーチャー]]がいない時に[[《魔刻の斬将オルゼキア》]]を出し入れすると、[[《魔刻の斬将オルゼキア》]]の[[cip]]を[[解決]]する時には場に自分のクリーチャーはいないが、問題なく相手クリーチャーを2体除去可能。
--また、[[《龍神ヘヴィ》]][[《龍神メタル》]]が[[G・リンク]]している時に[[《破壊神デス》]]を出し入れすると、デスのリンク時の能力解決時には[[《破壊神デス》]]はリンクしていないが、問題なく[[ゴッド]]以外の相手クリーチャーを除去可能。

-[[マナゾーン]]に「[[進化]]ではない[[クリーチャー]]」が存在しない場合は、何も出てこない。また、[[進化クリーチャー]]も[[マナゾーン]]に送ることができる。

-[[《母なる紋章》]]が[[プレミアム殿堂]]となり、[[《ミラクルとミステリーの扉》]]の[[殿堂入り]]が決定する中、使用制限のない貴重な無条件[[コスト踏み倒し]][[呪文]]であった。しかし、[[エピソード2]]前後から[[《勝利宣言 鬼丸「覇」》]]をはじめとする強力な高コストの[[フィニッシャー]]が増えたこともあり、それらを容易に呼び出せることが原因となったのか、2013年6月22日付で[[殿堂入り]]となった。

-[[DMEX-02>DMEX-02 「デュエマクエスト・パック 〜伝説の最強戦略12〜」]]のイラストでは、[[《キングダム・オウ禍武斗/轟破天九十九語》]]が描かれている。

**関連カード [#ydf7c36d]
-[[《母なる大地》]]
-[[《母なる紋章》]]
-[[《母なる星域》]]
-[[《父なる大地》]]

**[[フレーバーテキスト]] [#f716502f]
-[[DM-27>DM-27 「極神編 第4弾 完全極神(パーフェクト・ヘヴン)」]]
'''星に住む生命が成長するように、星自身もゆっくりとその姿を変えていく。'''
-[[DMX-09>DMX-09 「デッキビルダー鬼DX ガンバ!勝太編」]]
'''大地は全てに平等に牙をむく。'''
-[[DMEX-02>DMEX-02 「デュエマクエスト・パック 〜伝説の最強戦略12〜」]]
'''[[自然]][[文明]]最強の4戦士、その名も[[ガイアハザード]]! [[自然]][[文明]]の平和を守る為、彼らはどんな強敵にも立ち向かう!!'''

**収録セット [#ub06e91a]
-illus.[[Miho Midorikawa]]
--[[DM-27 「極神編 第4弾 完全極神(パーフェクト・ヘヴン)」]]
--[[DMX-09 「デッキビルダー鬼DX ガンバ!勝太編」]]
--[[プロモーション・カード]] (P46/Y12)([[アルトアート]])
-illus.[[Mikio Masuda]]/[[otumami]]
--[[DMEX-02 「デュエマクエスト・パック 〜伝説の最強戦略12〜」]]

**参考 [#qf19ffb5]
-[[非進化]]
-[[クリーチャー]]
-[[マナゾーン]]
-[[コスト踏み倒し]]
-[[バトルゾーン]]
-[[マナ送り]]

-[[殿堂入り]]

-[[【獰猛ブラスター】]]