#author("2019-12-31T21:24:45+09:00","","")
#author("2020-01-01T14:03:27+09:00","","")
*《&ruby(とどろ){轟};く&ruby(しんりゃく){侵略}; レッドゾーン》 [#ncb4ab96]

|轟く侵略 レッドゾーン LEG 火文明 (6)|
|進化クリーチャー:ソニック・コマンド/侵略者 12000|
|進化−自分の火のクリーチャー1体の上に置く。|
|侵略−火のコマンド|
|T・ブレイカー|
|このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、一番パワーが大きい相手のクリーチャーをすべて破壊する。|

[[DMR-17>DMR-17 「革命編 第1章 燃えろドギラゴン!!」]]で登場した[[進化]][[ソニック・コマンド]]/[[侵略者]]。
[[ビクトリー]]に代わる初の最上級[[レアリティ]]である[[LEGEND>レジェンドカード]]を持つ[[カード]]の1枚であり、それに相応しい強力な[[能力]]を持っている。

1つ目の[[能力]]は[[火]]の[[コマンド]]の[[攻撃]]を条件とした[[侵略]]。[[火]]の[[コマンド]]には[[スピードアタッカー]]が豊富に存在するため、[[バトルゾーン]]が空の状態からいきなりこの[[クリーチャー]]を出すことも容易である。

2つ目の[[能力]]は[[T・ブレイカー]]であり、上記の[[侵略]]によって早期に現れた上、[[シールド]]を半分以下まで削られてしまう。相手としてはひとたまりもないだろう。

やや盲点だが、これにより[[侵略者]]に多い「相手シールド2枚以下で能力を発揮」するカードの条件を即満たす事ができる。ここから[[《音速 ニトロフラグ》]]などに繋げば、更に相手を追い詰める事ができる。[[中速]]気味の[[デッキ]]なら[[《フォーチュン・ボール》]]などで態勢を整えるのも良い。

3つ目の[[能力]]は、[[cip]]で相手の[[パワー]]が一番高い[[クリーチャー]]をすべて[[破壊]]するという変則的な[[火力]]。相手の[[クリーチャー]]が同じ[[パワー]]ばかりであれば大量[[除去]]が期待できるが、そうでなくとも1体は相手の[[クリーチャー]]を[[破壊]]できるというだけで十分に強力。侵略で早期に出せれば、深く考えずとも相手を一掃できることも多い。

相手[[クリーチャー]]の[[除去]]は、大型[[ブロッカー]]の突破から対[[ビートダウン]]における[[殴り返し]]まで役立つ、非常に無駄のない[[能力]]である。強いて欠点を上げるなら選択権がないため狙った[[クリーチャー]]を破壊しにくいところか。
侵略能力を考慮しなくても、コストも6とこの[[スペック]]では軽く[[進化元]]は[[火]]のクリーチャーなら何でも良いので、普通に[[召喚]]するのも容易。

また、選んでいるわけではないので[[アンタッチャブル]]や、選ばれた時に[[能力]]が[[トリガー]]する[[クリーチャー]]も問題なく[[破壊]]できる。[[《超絶の名 シャーロック》]]や[[《熱血星龍 ガイギンガ》]]などの[[切札]]級の[[カード]]もあっさり討ち取ることが可能。

総じて[[速攻]]性・奇襲性・突破力ともに圧倒的な性能。相手がこのクリーチャーを[[S・トリガー]]などで即座に対処できなかった場合、[[ゲーム]]の流れは限りなく使用者側に傾く事だろう。

[[スピードアタッカー]]を持つ[[火]]の[[コマンド]]としては、[[同弾>DMR-17 「革命編 第1章 燃えろドギラゴン!!」]]で登場した[[《轟速 ザ・レッド》]]が存在する。[[コスト]]4と最も軽く[[《一撃奪取 トップギア》]]から2→4と綺麗に繋がるため、わずか3[[ターン]]目に[[侵略]]で[[進化]]し、[[T・ブレイカー]]を叩きこむ豪快な[[ビートダウン]]が可能。

他には[[サイキック・クリーチャー]]である[[《勝利のガイアール・カイザー》]]とも相性が良い。
[[《勝利のガイアール・カイザー》]]はほぼ全ての5[[コスト]]以上の[[火]]・[[闇]]・[[自然]]の[[超次元]][[呪文]]から呼び出しが可能であるため、[[デッキ]]の構成をあまり崩すことなく[[侵略]]元を用意することができる。特に[[《超次元リバイヴ・ホール》]]の場合、[[墓地]]の《轟く侵略 レッドゾーン》を[[回収]]しながら[[《勝利のガイアール・カイザー》]]を呼び出し、そのまま[[侵略]]させるという芸当も可能。

他には[[《超次元シューティング・ホール》]]から[[《ガイアール・カイザー》]]を呼び出し、[[ブロッカー]]を[[破壊]]しながら[[侵略]]させるということもできる。

**環境において [#l8903d67]
登場当初は手頃な侵略元が[[《轟速 ザ・レッド》]]と[[《勝利のガイアール・カイザー》]]くらいしかおらず、速度では同弾収録の[[《音速 ガトリング》]]に遅れを取っており、[[【ドロマー超次元】]]や[[【グレンモルト】]]への出張がメインだった。頭角を表したのは、相性の良いカードが多数収録された[[DMD-27>DMD-27 「カスタム変形デッキ 革命vs侵略 爆熱の火文明」]]や、[[《伝説の禁断 ドキンダムX》]]が登場した[[革命編環境]]中期以降となる。革命編のテーマの一つであった進化速攻、ひいてはその系統のデッキを環境の第一線まで押し上げた立役者となり、[[メタゲーム]]を[[【赤単レッドゾーン】>【レッドゾーン】]]一色に染め上げた。種族は侵略者だが革命軍以上にデュエル・マスターズというゲームに革命を引き起こしたカードと言えるだろう。
登場当初から、専用デッキ[[【レッドゾーン】]]が考案されたが、手頃な侵略元が[[《轟速 ザ・レッド》]]と[[《勝利のガイアール・カイザー》]]くらいしかおらず、速度では同弾収録の[[《音速 ガトリング》]]に遅れを取っていたため、[[【ドロマー超次元】]]や[[【グレンモルト】]]での奇襲要員になることから、それらに出張パーツとして投入された。頭角を表したのは、相性の良いカードが多数収録された[[DMD-27>DMD-27 「カスタム変形デッキ 革命vs侵略 爆熱の火文明」]]や、[[《伝説の禁断 ドキンダムX》]]が登場した[[革命編環境]]中期以降となる。革命編のテーマの一つであった進化速攻、ひいてはその系統のデッキを環境の第一線まで押し上げた立役者となり、[[メタゲーム]]を[[【赤単レッドゾーン】>【レッドゾーン】]]一色に染め上げた。種族は侵略者だが革命軍以上にデュエル・マスターズというゲームに革命を引き起こしたカードと言えるだろう。

強さの一方純粋な速攻性能とサイズが強力で他デッキの勝ち幅を狭くしたり対策が必須など影響力も非常に大きかった。【レッドゾーン】の一人勝ちをいつまでも公式が許すはずがなく、[[革命ファイナル]]ではこのカードを始めとした進化[[ソニック・コマンド]]がベンチマークとなって強力な革命チェンジ持ちが開発された。それらの登場に象徴されるそのシリーズの大幅[[インフレ]]は引いては【レッドゾーン】の存在がが霞む出来事となり、このカードを始めとする[[火]]の[[侵略]]持ちの早期[[殿堂入り]]を予想していたプレイヤーたちにとってはやや意外な展開であった。

[[新章デュエル・マスターズ]]から[[双極篇]]にかけては良質な[[ファッティ]]の増加、[[マナブースト]]や[[マナ回収]]、[[ニンジャ・ストライク]]など[[ビッグマナ]]の周辺パーツの強化によって、序盤から中盤を耐えれば【レッドゾーン】に対して十分反撃できるようにもなった。

[[超天篇]]で[[《暴走獣斗 ブランキー》]]などの周辺パーツの追加を始め、【レッドゾーン】が大幅なプッシュを受ける。

[[革命編]]以降の環境の高速化を象徴するカードとしてたびたびその名が挙がるが、環境でトップに立てた期間は短く、中堅クラスかそれ以下の活躍でとどまることが多かった。

詳しい活躍については、[[【レッドゾーン】]]の頁を見た方がいいだろう。

**他のカードとの相性 [#dadbf6f3]

-[[侵略]]で[[バトルゾーン]]に出すことに目を奪われがちだが、普通に[[召喚]]しても相手[[クリーチャー]]を最低1体[[破壊]]しつつ現れる[[コスト]]6[[パワー]]12000の[[T・ブレイカー]]と[[スペック]]は高い。その場合の性能は[[《悪魔龍王 キラー・ザ・キル》]]に近く[[《ウソと盗みのエンターテイナー》]]や[[《早撃人形マグナム》]]のような[[コスト踏み倒しメタ]]も受けない。[[侵略]]で出すのも強力だが、時には普通に[[召喚]]する[[プレイング]]も必要だろう。

-[[《暴龍警報》]]を唱えて[[《凶戦士ブレイズ・クロー》]]など[[火]]の1[[コスト]]獣を[[コマンド]]にすれば2[[ターン]]目からこの[[クリーチャー]]を[[侵略]]可能。それを危惧して[[DMR-17>DMR-17 「革命編 第1章 燃えろドギラゴン!!」]]の発売直前に[[《暴龍警報》]]は[[殿堂入り]]してしまった。&br;他にも[[《フェアリー・ギフト》]]や[[《ヘブンズ・フォース》]]で[[《轟速 ザ・レッド》]]を2[[ターン]]目に出して[[侵略]]させることはできる。(その後《フェアリー・ギフト》も[[殿堂入り]]してしまった。)

-火力cipの難点は3体[[リンク]]した[[《無法神類 G・イズモ》]]など、強力な[[除去]]耐性を持つ[[ファッティ]]がいると不発に終わることがある点。他にも[[《コッコ・ルピア》]]といった、極端にパワーの低い[[システムクリーチャー]]などが狙いにくいこともあるので、相手の[[デッキタイプ]]には細心の注意を払いたい。

-[[火]]の入った[[ビートダウン]]の[[アタッカー]]にするのが主な運用法だが、[[《勝利のガイアール・カイザー》]]から[[侵略]]できるので、それ以外の[[デッキ]]でも採用できる。[[《超次元ミカド・ホール》]]や[[《超次元フェアリー・ホール》]]でも《勝利ガイアール》を出せるので、[[【ドロマー超次元】]]や[[自然]]入りの[[ビートダウン]]に[[タッチ]]するという手もある。

-[[《ラッキー・ダーツ》]]で唱えた[[超次元]][[呪文]]から[[《勝利のガイアール・カイザー》]]等の[[スピードアタッカー]]と[[コマンド]]を持つ火の[[サイキック・クリーチャー]]を出すことができれば1[[ターン]]目で[[侵略]]が可能。ただし、[[《ラッキー・ダーツ》]]は[[殿堂入り]]していることもあり、非常に運要素が強いのでお勧めはできない。

**背景ストーリー上の活躍 [#k632427e]
-[[背景ストーリー]]では侵略者最強の敵として立ちはだかる。光の国の王として君臨していた[[《聖霊龍王 ミラクルスター》]]を瞬殺するのみならず、火の国へ進撃。[[《燃える革命 ドギラゴン》]]の力で辛うじて耐えてれている状況にまで追い込んでいる。そんな火の国の危機に[[獣軍隊>ゲリラ・コマンド]]の侵略者を退けた[[《魔の革命 デス・ザ・ロスト》]]が駆けつけるが、革命0の力を有した存在二人がかりでも勝てないという規格外の強さを発揮。[[《聖霊龍王 ミラクルスター》]]が起こした奇跡によって未来より現れた[[《時の革命 ミラダンテ》]]が加わり、遂に撃破され、燃え尽きた。
--絶大な力を誇る革命0の力が3つ合わさってようやく撃破と、正に桁違いの強さを発揮した。背景ストーリーで初期に現れた敵がこれ程までの強力さを発揮した例は他に無く、歴代ラスボスと比較しても遜色ない程の強さであった。だが[[《音速 ダビッドソン》]]や[[《音速 ドライブ》]]に、妙に不穏なフレーバーテキストが記されている。いずれにせよ、ただただ倒されるだけでは済まなさそうである。
--そして、S級ウイルスを注入されて蘇った最強の《不死》の侵略者[[《S級不死 デッドゾーン》]]、[[《伝説の禁断 ドキンダムX》]]に力を分け与えられ、その忠実な僕である[[《禁断の轟速 レッドゾーンX》]]へ、更に残された禁断の力を吸収し[[《ZEROの侵略 ブラックアウト》]]へと変貌を遂げた。
--[[DMR-23>DMR-23 「革命ファイナル 最終章 ドギラゴールデンvsドルマゲドンX」]]において、実はレッドゾーンは[[《終焉の禁断 ドルマゲドンX》]]を呼び寄せ禁断爆発させる為に生み出され無意識にドルマゲドンに利用されていた傀儡である事が判明した。禁断爆発させた後の生死は不明だが、禁断の存在が全滅した事により彼も本当に最後を迎えたと思われる。

-[[DMX-26>DMX-26 「ファイナル・メモリアル・パック 〜DS・Rev・RevF編〜」]]収録の[[《雪精 チャケ》]]のフレーバーテキストでは、ドルマゲドンがドキンダムの最強の部下として作り出し、ドキンダムとともに封印されたが侵略ウイルスにより先に目覚めた事が語られており、彼の強大な強さは禁断由来のものだったものだと判明した。
--なお禁断から生み出された存在にもかかわらず最初から[[イニシャルズ]]を持たない等、辻褄が合わない点が見られる。

**漫画・アニメでの活躍 [#tbf07207]
-アニメ・漫画「VSR」では[[バサラ]]の切札として活躍。アニメ22話では2体目が登場した。圧倒的な速度の召喚によりルシファーのミラダンテにバサラが敗北するまでほぼ無敵の強さを誇り、勝利したルシファーですら、3ターンキルを凌いだ時点でシールドが0枚や残り2枚ブレイクで連続のSトリガーなどで紙一重の防御だった。
--[[ザキラ]]戦ではザキラがレッドゾーンの侵略による驚異的な【速攻】によるカードスペックから「[[私が眠りについていた間、弱き人間が斯様な猛き力を手に入れた>インフレ]]」と発言しており、ザキラから見ても生前当時に比べても圧倒的なカードパワーなのだろう。

-「デュエル・マスターズ 入門デュエマ 革命スタート完全ガイド」では、ダイキがタカ戦で使用。[[《轟速 ザ・レッド》]]が[[侵略]]を発動したことで、[[《凶戦士ブレイズ・クロー》]]と共にシールドを合計4枚でブレイクしたが、返しのターンに、[[《燃えるメラッチ》]]が進化した[[《燃える革命 ドギラゴン》]]によって破壊された。

-「デュエル・マスターズ SAGA」では[[革命編]]のラスボスとして登場している。謎のウイルスに洗脳された[[クリーチャー]]を命令させ、[[《燃える革命 ドギラゴン》]]を瀕死まで追い込むがまだ完全ではなかっため、途中から[[革命軍]]に目覚めた[[クリーチャー]]達の力に与えた彼に敗北した。

**その他 [#b3a80450]
-拳を突き出したイラストや[[《レッドゾーン・ラッシュ》]]などの存在からパンチが得意なのかと思いきや、アニメではキックでシールドをブレイクしているシーンが多い、やはり圧倒的なスピードを生み出す脚力こそが最大の武器ということなのだろう。

-手の先には5つの小さなタイヤが集まっており、まるで拳を握っているかのように見える、秀逸なデザインをしている。

-歴代のトップレアと同じく[[シークレットカード]]が存在する。全て[[アルトアート]]であり、SD体型にデフォルメされたもの、[[Dramatic Card]]のように「[[侵略]]」の文字が書かれたもの、全身が赤色と金色に輝いているものの3種類がある。

**関連カード [#m0e17bfa]
-[[《轟速 ザ・レッド》]]
-[[《轟速 ザ・ゼット》]]

-[[《熱き侵略 レッドゾーンZ》]](クローン)
-[[《超音速 レッドゾーンNeo》]](クローン)
-[[《S級不死 デッドゾーン》]](オリジナル)
-[[《禁断の轟速 レッドゾーンX》]](オリジナル)
-[[《ZEROの侵略 ブラックアウト》]](オリジナル)
-[[《覇王る侵略 ドレッドゾーン》]]

-このクリーチャーが描かれているカード
--[[《レッドゾーン・ラッシュ》]]
--[[《ドギラゴン一刀双斬》]]

**収録セット [#db949094]
-illus.[[Mikio Masuda]]
--[[DMR-17 「革命編 第1章 燃えろドギラゴン!!」]]
--[[DMEX-01 「ゴールデン・ベスト」]]
--[[DMEX-06 「絶対王者!! デュエキングパック」]](6/98)
--[[プロモーション・カード]](モノクロ仕様)(P89/Y16)
-illus.[[吉崎観音]]
--[[DMEX-08 「謎のブラックボックスパック」]]

**参考 [#w898948d]
-[[ソニック・コマンド]]
-[[侵略者]]
-[[進化クリーチャー]]
-[[火]]
-[[クリーチャー]]
-[[侵略]]
-[[コマンド]]
-[[T・ブレイカー]]
-[[cip]]
-[[火力]]
-[[【レッドゾーン】]]
-[[シークレットカード]]
-[[レジェンドカード]]
-[[デュエマゴールデンリスト]]