#author("2018-08-30T11:35:37+09:00","","")
*呪文 [#n156d87d]

[[カードタイプ]]の一つ。

[[ゲーム]]に何らかの影響を及ぼす使い切りのカード。
相手の[[クリーチャー]]を[[破壊]]したり、[[マナゾーン]]の[[カード]]を増やしたりと、様々な[[効果]]をもたらす。主に[[ゲーム]]のサポート役を果たす。

現在、[[クリーチャー]]に次いで種類が多い。

|デーモン・ハンド R 闇文明 (6)|
|呪文|
|S・トリガー|
|相手のクリーチャーを1体破壊する。|

**ルール [#q69eeb51]
-呪文カードを[[プレイ]]することを「[[唱える]]」と言う。

-[[呪文能力]]は上から、書いてある順番に[[解決]]する。

-「呪文を唱えた時」などの[[トリガー能力]]が誘発した場合、呪文をすべて[[解決]]し終えた後に[[解決]]される。
--例えば[[《地獄門デス・ゲート》]]で相手の[[《爆竜兵ドラグストライク》]]を[[破壊]]した場合、《デス・ゲート》の[[呪文能力]]を全て[[解決]]して[[墓地]]に置かれてから《ドラグストライク》の[[pig]]を[[解決]]する。

-呪文の解決より前に生成された[[置換効果]]がある場合、呪文の[[解決]]に割り込んで適用する。
--例えば[[モヤシ]]を持つ[[《アクア・ソルジャー》]]([[置換効果]])に[[《ガンヴィート・ブラスター》]]を[[唱えた]]場合、[[モヤシ]]は[[呪文能力]]の[[解決]]中にも適用されるので、[[《ガンヴィート・ブラスター》]]の2つ目の効果で[[《アクア・ソルジャー》]]を[[ハンデス]]できる。

-[[爆進ダブル]]や[[超次元]][[呪文]]など、[[効果]]を選択肢([[モード]])の中から選択する場合、[[唱える]]ことを宣言した段階で選ばなければならない。

-呪文は唱えている間、どのゾーンにも存在しないという扱いになる。
--これを指して、[[デュエル・マスターズ総合ゲームルール]]では[[どこでもないゾーン]]という表記がされている。

-指定されない限り、[[解決]]した後、すぐに[[墓地]]に置かれる。ただし、[[チャージャー]]などの[[置換効果]]が作用する場合、指定された[[ゾーン]]に送られる。

-呪文を唱えることができるタイミングは、基本的に[[メインステップ]]のみである。よって、[[ドロー]]してから自分の[[クリーチャー]]が[[攻撃]]する間に使うことができる。
--ただし、[[S・トリガー]]、[[S・バック]]、[[アタックトリガー]]、[[アタック・チャンス]]などの[[コスト踏み倒し]]を活用するれば、[[アタックステップ]]など[[メインステップ]]以外でも[[唱える]]ことができる。

-呪文に書かれていることが一部しかできない場合でも唱えることができる。(いわゆる「[[空撃ち]]」)主に[[チャージャー]]呪文で使われる。
--たとえば相手にパワー5000以下の[[クリーチャー]]がいないときでも、[[《炎晶バクレツ弾》]]を[[マナ回収]]のために唱えることができる。
--ただし、使いたくない[[効果]]がある場合でもそれが[[強制]]の場合は使わなければならない。

-呪文の解決中には、[[置換効果]]以外の処理が割り込むことはない。たとえ[[S・トリガー]]や[[S・バック]]等の処理が間に挟まろうとしても、[[S・バック]]のコストとなる[[シールドカード]]がその時点で捨てられる以外の処理は、今唱えている呪文の完全なる解決を待たなければならない。
--例えば[[《バブル・トラップ》]]で[[S・バック]]しようとした場合の正しい処理は以下のようになる。
+++[[シールド]]1つを[[シールド回収]]。
+++そのうちの1枚の[[シールドカード]]を捨てて[[S・バック]]を宣言。
+++相手の[[非進化]][[クリーチャー]]1体を[[破壊]]。
+++宣言された[[S・バック]]を[[解決]]。
--この裁定を踏まえると、[[《ドギラゴン・エントリー》]]で[[S・バック]]して出すクリーチャーを[[進化元]]に、[[《ドギラゴン・エントリー》]]で[[進化クリーチャー]]を出すことはできないし、[[《オールデリート》]]が[[真・エスケープ]]で[[シールド回収]]に変換されたとしても、[[S・バック]]を宣言した手札のカードは先に[[《オールデリート》]]に巻き込まれるため、自身不在で不発となる。

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**ゲームにおいて [#i2fc7c33]
-呪文の操作は「精神」を司る[[光]][[文明]]が最も得意とし、[[回収]]や[[サーチ]]などの[[能力]]を持った[[カード]]が多い。[[《聖霊王アルカディアス》]]、[[《光神龍スペル・デル・フィン》]]など、[[呪文]]の詠唱を禁ずる[[カード]]も存在する。

-呪文の[[汎用性]]は「知性」や「計略」の[[水]]が顕著で、[[ドロー]]や[[バウンス]]、[[サーチ]]などの[[能力]]を持った[[カード]]が多い。[[《蒼狼の始祖アマテラス》]]や[[《ホーガン・ブラスター》]]、[[《転生プログラム》]]など何かを踏み倒す[[カード]]が存在する。
--[[ドラゴン・サーガ]]では「銃」を用いる水文明が最も[[呪文]]の操作を得意とした。[[《龍素記号Sr スペルサイクリカ》]]や[[《龍素知新》]]がその代表といえる。

-呪文そのものは「魔術」を扱う[[闇]][[文明]]が最も強力である。[[《デーモン・ハンド》]]、[[《インフェルノ・ゲート》]]、[[《ロスト・ソウル》]]等がその代表といえる。

-呪文の[[コスト踏み倒し]]は「[[S・トリガー]]付」か「[[コスト]]〜以下」が多い。「[[S・トリガー]]付」呪文の多くは[[コスト]]7以下で、[[コスト踏み倒し]]の限界[[コスト]]も「[[コスト]]7以下」である。よって[[コスト]]8以上の呪文は強力なものが多い。&br;その他の条件として「[[ナイト・マジック]]付」([[《天牙海聖キング・サプライズ》]])や「〜([[文明]])の呪文」[[《超聖竜ボルフェウス・ヘヴン》]]、[[《邪神の覚醒者ロマノフ・Z・ウィザード》]])、「《[[カード名]]》の呪文」([[《創造神サガ》]])などの条件がある。&br;条件なしは[[《ラッキー・ダーツ》]]、[[《神羅サンダー・ムーン》]]、[[《蒼の潮流スーパー・スペル・グレートブルー》]]、不確定であるが[[《ホーガン・ブラスター》]]などがある。

-相手の[[呪文]]を使用する[[カード]]は少ない。よって、[[スーサイド]]のカードを相手に利用されることはまずない。

-[[呪文]]に対する[[メタカード]]は多い。呪文に頼り切ったデッキ構成にするのは危険である。
--直接的な詠唱を封じる[[《古代楽園モアイランド》]]、[[《光神龍スペル・デル・フィン》]]、[[《偽りの王 ナンバーナイン》]]、[[《闇鎧亜クイーン・アルカディアス》]]、[[《音精 ラフルル》]]、[[《ジョジョジョ・マキシマム》]]などが有名。また[[《ミラクルストップ》]]等、呪文を禁止する呪文も存在し、[[ミラーマッチ]]では撃つタイミングが重要になることもある。
--他には[[呪文]]が多い[[デッキ]]の[[山札]]を大幅に削る[[《ヴォルグ・サンダー》]]や、[[マナコスト]]を増やす[[《タイム3 シド》]]、[[《奇石 タスリク》]]などが存在する。

-[[呪文]]で[[ダイレクトアタック]]はできないため、正攻法では[[呪文]]だけで[[ゲーム]]に勝利する事はできない。[[エクストラウィン]]を持つ[[呪文]]が存在しないためこれも不可能である。&br;[[サイキック・クリーチャー]]を使えば、[[デッキ]]の40枚が[[呪文]]でも[[ダイレクトアタック]]は可能。相手の[[山札]]を削る、あるいは自分の[[山札]]を回復する[[呪文]]を使って[[ライブラリアウト]]で勝利することもできる。ただし、いずれも上記の[[メタ]][[カード]]によって戦力を大きく削がれるため、実戦向けではない。

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**その他 [#ma6b68ff]
-[[呪文]]は英語で"Spell"。[[カード名]]に「スペル」が付く[[クリーチャー]]は[[《傲慢の悪魔龍 スペルビア》]]を除き呪文に関する[[能力]]を有している。([[《光神龍スペル・デル・フィン》]]、[[《蒼神龍スペル・グレートブルー》]]、[[《蒼狼スペルギア・ファントム》]]、[[《蒼神龍スペル・サモニオン》]]、[[《スペル・セブ・パーロック》]]、[[《蒼の潮流スーパー・スペル・グレートブルー》]]、[[《アクア・スペルブルー》]]、[[《神託の王 ゴスペル》]]、[[《龍素記号Sr スペルサイクリカ》]])

-[[呪文]]が[[サブタイプ]]([[種族]]のこと)を持つことがあり、代表的なものが、[[ナイト]]呪文である。他には[[スペシャル・クライマックス]]を持つ[[《偉大なる無駄》]]や、[[フェニックス]]を持つ[[《フェニックス・ライフ》]]がある。

-[[DMRP-05>DMRP-05 「双極篇 第1弾 轟快!! ジョラゴンGo Fight!!」]]時点で[[特殊タイプ]]を持つ呪文は存在しない。ただし、通常と仕様・[[ルール]]の異なる呪文として[[ツインパクト]]が存在する。

-[[多色]]を除けば、呪文自体には特に[[命名ルール]]は存在しない。そのため、漢字とカナの混じった名前やカタカナのみ、漢字のみの名前が混在している。
--[[効果]]が似通ったものには同じ単語が与えられることもある(例えば[[《ホーリー・スパーク》]]とその派生呪文[[《アルカディア・スパーク》]]、[[《レインボー・スパーク》]]など)。
--[[多色]](2色)呪文の基本命名法則は「○○と××の△△」。○○および××にはそれぞれの[[文明]]か効果を思わせる単語が入る。[[エピソード1]]以降からはこの法則に沿わないネーミングが主流となり、[[革命編]]以降はほぼリメイク系の呪文に限られるようになった。
--[[ナイト]]呪文は基本的に「○弾(大抵は魔弾)××・△△」、[[超次元]]呪文は「超次元○○・ホール」となる等、特定の能力およびそのサイクルによって命名法則が統一されることもある。この場合は基本的に[[多色]][[カード]]もそちらの法則に従う。

-旧デザインの[[カード]]では、テキスト欄の形やカードの模様が他の[[カードタイプ]]と異なる。またテキスト欄の中央に大きな文明マークが存在しない。

-呪文が[[ベリーレア]]以上になることは少ない。呪文が最後に[[ベリーレア]]として登場したのは[[《ゴッド・サーガ》]]。[[スーパーレア]]に関しては[[《ドラグハリケーン・エナジー》]]が登場して以来長らく登場していなかったが、DMX-19にて9年ぶりに[[《ハイドロ・フォーメーション》]]と[[《サタデー・ナイトメア・フィーバー》]]という呪文が登場した。[[スーパーレア]]より上のレアリティを持つ呪文は存在しないが、シークレット限定には[[《天頂秘伝ゼニス・レクイエム》]]が存在する。

-名前上は「呪文」と言うが、個々のイラストや名前を見ても分かる通り、そのモチーフや内容は[[背景ストーリー]]に登場する[[出来事>《天頂開戦ゼニス》]]や[[武器>《デーモン・ソード》]]、[[施設>《天守閣 龍王武陣》]]、[[組織>《秘密結社アウトレイジ》]]、[[バナナ>《ホーリー・投げる・バナナ》]]、[[必殺技>《超銀河弾 HELL》]]など多岐にわたる。&br;これは最初期から現在にかけて、呪文が[[デュエル・マスターズ]]における「[[クリーチャー]]以外の[[カード]]」の全てを担うようにデザインされている事の表れであると言える。[[クロスギア]]や[[城]]は呪文よりも後に登場したが、デザインに制約が多く、呪文ほどの地位を得られていない。

**参考 [#lfd18bc8]
-[[《デーモン・ハンド》]]
-[[S・トリガー]]
-[[用語集]]
-[[唱える]]
-[[撃つ]]
-[[空撃ち]]
-[[呪文能力]]
-[[クリーチャー]]
-[[クロスギア]]
-[[城]] 
-[[セル]]