#author("2018-08-31T00:33:13+09:00","","")
*コスト軽減 [#t5a5c9dc]

[[カード]]の[[プレイ]]もしくは[[能力]]の[[起動]]に支払う[[コスト]]を軽減すること。また、そのような[[効果]]を生成する[[能力]]。

[[シンパシー]]、[[ソウルシフト]]もこの[[能力]]の一種である。
[[コスト]]をまったく支払わない[[コスト踏み倒し]]とは区別される。
[[G・ゼロ]]は[[召喚]]するタイミングまでは変更しないという点でコスト軽減に分類されることがある。

|コッコ・ルピア UC 火文明 (3)|
|クリーチャー:ファイアー・バード 1000|
|自分のドラゴンの召喚コストを2少なくする。ただし、コストは2より少なくならない。|

|深塊機士ガニスター C 水文明 (3)|
|クリーチャー:キカイヒーロー/ディープ・マリーン 2000|
|自分の光のクリーチャーと闇のクリーチャーを召喚するコストを1少なくしてもよい。ただし、コストは1より少なくならない。|

|氷牙フランツI世 C 水文明 (3)|
|クリーチャー:サイバーロード/ナイト 2000|
|自分の呪文を唱えるコストを1少なくしてもよい。ただし、コストは1より少なくならない。|

[[重い]][[カード]]を一歩早く使えるようになるため、[[マナブースト]]と同じく強力な[[効果]]である。

ただし、[[システムクリーチャー]]の場合は[[除去]]されると無駄になってしまうため、[[マナブースト]]に比べると安定感に欠ける。しかし、[[マナブースト]]が苦手な[[デッキタイプ]]でもコスト軽減なら組み込みやすい場合もあり、うまく使い分けていくことが肝心である。

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**ルール [#wea35981]

[[コスト]]が軽減される場合でも、[[カード]]が持つ[[文明]]ごとに最低1枚の[[文明]][[コスト]]を支払わなければならない。従って、2[[文明]]を持つ[[カード]]の最低[[コスト]]は2、3[[文明]]を持つ[[カード]]の最低[[コスト]]は3である。[[無色]]カードは[[文明]]を持たないため0が最低[[コスト]]となる。
必ず[[コスト]]を減らさなくてはならない[[カード]]を使用する場合、[[多色]][[カード]]の[[コスト]]が持っている[[文明]]の数より少なくなったら必要な[[文明]]の数だけ[[マナ]]を過剰に支払うことで[[召喚]]できる。
以前は[[マナ]]の過剰支払いは認められなかったが、2015年7月15日の裁定変更によりこのように文明が足りないときのみ[[マナ]]の過剰支払いが認められるようになった。
[[5色レインボー]]に関しては今までどおりに[[文明]]だけ支払うことが可能。

***コストの下限の表記について [#cfa15a97]

ほとんどの[[コスト]]軽減能力には「ただし、[[コスト]]がXより少なくならない。」の表記がある。これは''そのコスト軽減能力を適応させたクリーチャーの最低[[コスト]]がXになることを意味し、いかなる場合でもXより少なくなることはない''。
例えば、上記の通り[[無色]][[クリーチャー]]の最低[[コスト]]は0となるが、[[《フェアリー・ギフト》]]を用いて[[召喚]]する場合、[[コスト]]は0まで下がらない。[[《フェアリー・ギフト》]]の「ただし、コストは1より少なくならない。」の部分により、最低でも[[コスト]]1を支払わなければならない。

複数のコスト軽減能力を同時に扱う場合、下限は数値が大きいほうが優先される。例えば、[[バトルゾーン]]に自分の[[《コッコ・ルピア》]]と[[《ルピア・ラピア》]]がいる場合、[[《コッコ・ルピア》]]の「コスト2より少なくならない」が優先され、[[ドラゴン]]の[[コスト]]は2までしか下がらない。
-これは「自分のドラゴンの召喚コストを2少なくする。」が[[強制]]であり、「ただし、コストは2より少なくならない。」までが[[能力]]と扱われるためである。[[《ルピア・ラピア》]]の[[能力]]を併用しても、下げられる限界は2まで。2は1より大きいので、「ただし、[[コスト]]は1より小さくならない。」を満たしていると解釈される。
-1まで下げた場合、[[《コッコ・ルピア》]]の「''ただし、コストは2より少なくならない。''」[[能力]]を使用していないと解釈され、ルール違反となる。

カードによっては「ただし、[[コスト]]が''X以下にならない。''」「コストが''X以下になることはない。''」と表記されることもある。これらは「ただし、[[コスト]]が''X+1より少なくならない''。」と同じ意味であることには注意が必要。整数範囲での未満と以下の言葉の使い方を間違えないようにしたい。

[[《戦慄のプレリュード》]]等、[[無色]][[カード]]の[[コスト]]を軽減するものには[[コスト]]の下限表記がないものも存在するが、実際に下がるのは0までであり、[[コスト]]がマイナスになったりする事はない。

[[《先導の精霊ヨサコイ》]]等、対象となる[[特性]]([[種族]]など)が複数あるコスト軽減を行う場合、それらの[[特性]]を持っている[[クリーチャー]]は、当てはまる数に応じて軽減される。例えば[[《先導の精霊ヨサコイ》]]が1体[[バトルゾーン]]に出ている時に種族に[[アンノウン]]と[[ゼニス]]を持つ[[《「俺」の頂 ライオネル》]]を出す場合、合計2[[マナ]]分のコスト軽減が行われる。

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**その他 [#aa41a2e3]

-逆に[[コスト]]を増やす[[能力]]を持った[[カード]]も少なからず存在する。[[《封魔ゴーゴンシャック》]]などが有名。
--俗に「コスト増加」と表現されるが、「軽減」の対義語としては「加重」が適切。「増加」は「減少」の対義語であり、若干ニュアンスが異なる。

-コスト軽減はしばしば[[無限ループ]]の成立要件として重視される。特に[[緑単]]系のループである[[ラグマループ]]や[[【緑単サソリス】]]等にとっては命綱といえる。

-類似効果として[[マナ数]]を変化させる[[効果]]が存在する。&br;→[[《神誕の大地ヘラクレス》]]など。

**主なコスト軽減カード [#q548cb04]
-[[《コッコ・ルピア》]]
-[[《西南の超人》]]
-[[《聖黒獣アシュライガー》]]
-[[《救急機装レスキュー・スペース》]]
-[[《フェアリー・ギフト》]]
-[[《戦慄のプレリュード》]]
-[[《メッサダンジリ・ドラゴン》]]
-[[《鬼斗マッスグ》]]
-[[《アクア・エボリューター》]]
-[[《氷牙フランツI世》]]
-[[《秘精機士マンモキャノン》]]
-[[《電脳封魔マクスヴァル》]]
-[[《深塊機士ガニスター》]]
-[[《モビル・フォレスト》]]
-[[《王機聖者ミル・アーマ》]]
//-[[《神秘の集う遺跡 エウル=ブッカ》]]/[[《遺跡類神秘目 レジル=エウル=ブッカ》]]
-各種[[一撃奪取]]

**参考 [#s0814bcd]
-[[用語集]]
-[[《コッコ・ルピア》]]
-[[《深塊機士ガニスター》]]
-[[《氷牙フランツI世》]]
-[[マナコスト]]
-[[一撃奪取]]