#author("2018-07-29T14:47:39+09:00","","")
*《単騎連射 マグナム》 [#y37cff9e]

|単騎連射(ショートショット) マグナム P 火文明 (3)|
|クリーチャー:アウトレイジ 3000|
|自分のターン中に、相手のクリーチャーがバトルゾーンに出る時、そのクリーチャーはバトルゾーンのかわりに持ち主の墓地に置かれる。|
|&bold(){※殿堂入り}|

[[DMD-27>DMD-27 「カスタム変形デッキ 革命vs侵略 爆熱の火文明」]]で登場した[[火]]の[[アウトレイジ]]。

マグナムの名で分かるように新たな[[コスト踏み倒し]]の[[メタカード]]である。

[[《早撃人形マグナム》]]と比べると自分の[[ターン]]のみで[[スピードアタッカー]]を失った代わりに[[コスト]]が1下がった。
特筆すべき点は自分の[[ターン]]に出た相手の[[クリーチャー]]を[[バトルゾーン]]を経由せずに直接[[墓地]]に置いてしまう点である。

出されると相手は[[S・トリガー獣]]は愚か、[[シノビ]]や[[S・バック]]、[[《ヘブンズ・ゲート》]]で出す[[クリーチャー]]まで全て出せなくなってしまう。
[[《早撃人形マグナム》]]なら[[破壊]]されたとしても[[cip]]は使える為、それでなんとか対処することができたが、こちらはそれすら使えないので[[S・トリガー]]を[[クリーチャー]]しか入れていない[[デッキ]]だと実質[[S・トリガー]]が完全に封じられたのと同然である。
[[革命編]]で大幅に強化された[[S・トリガー獣]]を全否定する[[カード]]。

ただし[[スピードアタッカー]]を失ってしまった為、自身のビート性能は低く、返しの[[ターン]]の[[除去]]されてしまっては意味がない。
予めとなりに殴れる[[アタッカー]]を置いておいて[[除去]]される前に積極的に[[シールド]]を割っていきたい。

また相手の[[ターン]]中は[[効果]]が一切及ばない為、[[超次元]][[呪文]]にも無力。
[[《早撃人形マグナム》]]で封じることのできた[[《勝利のガイアール・カイザー》]]に殴り返されてしまう。

一見すると恐ろしい[[ロック]]性能を持つ[[カード]]だが、既存のマグナムと比べると癖が強い為、環境を選ぶカードとなると考えられる。[[S・トリガー獣]]自体がその特性上運の要素が強く、出てくる前にあっけなく除去されてしまう事も多いので考えなしに使っても何も仕事ができずに終わってしまう。役割はマグナムというより、どちらかというと軽くなった[[《無双恐皇ガラムタ》]]、自身が殴る必要が無い[[《式神シシマイ》]]のようなもの。ゆえに[[1ショットキル]]などの詰めには積極的に採用されやすい。

環境上においては、このカードの真価は[[《音精 ラフルル》]]とのコンボによって発揮される形となった。
通称「&bold(){単騎ラフルル}」と呼ばれるこのコンビは、3コストと軽いこのクリーチャーと、[[革命チェンジ]]によって簡単に着地できる《ラフルル》の組み合わせによって一切の逆転を許さずとどめを刺す事が可能。
-実際には、盤面に二つを揃えるというよりは、相手や状況によって使い分けることも多い。そのユーティリティの高さこそがこのコンビの恐ろしさである。

このカードは[[《音精 ラフルル》]]ほど手軽に場に出せる訳ではなく、色の合わないデッキにも寄生する性質は持っていなかったため、殿堂(ないしはプレミアム殿堂)に指定される事は無いという見方の方が強かった。とはいえ、[[S・トリガー]]や[[革命0トリガー]]などと言った[[デュエル・マスターズ]]の逆転要素を手軽に封殺してしまう事が良くないと判断されたのか、2018年3月1日より殿堂入りとなることが決定した。このカードの採用の際に共に採用される事が多かった[[《音精 ラフルル》]]も同日殿堂入りとなり、所謂「単騎ラフルル」は現実的な手段としては消滅した。

-自分の踏み倒しには一切影響しないため、[[オボロセカンド]]や[[イメンループ]]、[[モルト「王」]]などで併用することができる。一方的に踏み倒して[[ビートダウン]]したいが、[[S・トリガー獣]]等によるカウンターがネックな場合は採用に値するだろう。

-[[《メガ・マナロック・ドラゴン》]]でマナフリーズされ、行動不能となった次のターンに出されると悲惨。[[バウンス]]以外の[[S・トリガー]]・[[S・バック]][[呪文]]を期待することしかできなくなってしまうような場面もしばしば。

-ほぼ全ての[[クリーチャー]]を出せなくなるが[[能力]]は[[置換効果]]である為、各種[[マッドネス]]、[[《おやすみヒッポポさん》]]など&bold(){&color(blue){置換効果でバトルゾーンに出るクリーチャーを防ぐことはできない。}}特に[[マッドネス]]はメジャーかつ逆転要素になりやすいので、こちらから[[ハンデス]]する時は常に警戒しておこう。
--[[S・トリガー]]からの[[《エマージェンシー・タイフーン》]]などから[[《斬隠蒼頭龍バイケン》]]などの旧型[[マッドネス]]を[[踏み倒す>コスト踏み倒し]]ことも可能。《単騎連射 マグナム》が[[バトルゾーン]]から離れるだけで[[S・トリガー獣]]などが使えるようになるため、逆転の切っ掛けにも成り得る。

-このカードの登場当初は、強力な性能が評価された反面露骨なヘブンズゲートや[[S・トリガー獣]]へのメタであること、また販売を控えていた[[DMR-19>DMR-19 「革命編 第3章 禁断のドキンダムX」]]の[[《ボルシャック・ドギラゴン》]]の相手ターンの踏み倒しである[[革命0トリガー]]の存在を否定しかねない能力であった為賛否の声が強かった。
--しかしその強力な性能により真っ先に除去され対策されるようになった事でメタゲーム上ではそこまで猛威を振るうことがなく、また同時期の[[《伝説の禁断 ドキンダムX》]]の予想外の流行により話題性がそちらに移ったので賛否の声も収まった。なおドキンダムの特性上[[赤単レッドゾーン]]で採用されているが、禁断解放するタイミングでは既にシールドが0枚になっていることが多いのでドキンダムが立っている場面で能力を発揮できる場面は少ない。
--この[[クリーチャー]]の登場で[[《凶殺皇 デス・ハンズ》]]の登場によって立場を失っていた[[《デーモン・ハンド》]]が活躍の場を取り戻しつつある。[[S・トリガー]][[呪文]]による[[除去]]を再評価させるきっかけとなった。
--それでも現環境においては、やはり多くのデッキで幅広く採用される閉め札として猛威を振るっている。

-[[革命編]]の[[アウトレイジ]]としては[[《破壊者 シュトルム》]]に続き2体目。《シュトルム》は[[革命軍]]の味方という設定だったが、こちらは変形デッキの共通パーツとしての立ち位置であり、どちらかというと積極的に[[ビートダウン]]していく[[侵略者]]との相性が良い。
--[[エピソード3]]の[[アウトレイジ]]が敵がいなくなると、味方同士で戦い合う[[種族]]であったことを考えるとどちらの味方でもないのかもしれない。

-[[《瞬封の使徒サグラダ・ファミリア》]]を組み合わせると相手は自身の[[ターン]]に使うことのできる[[カード]]が[[S・バック]][[呪文]]または[[革命0トリガー]][[呪文]]だけになってしまう。

-[[《お騒がせチューザ》]]と組み合わせると自分の[[ターン]]中、相手は[[クリーチャー]]も[[呪文]]も一切使えなくなる。[[色]]も合い、[[コスト]]も近いので一考するべきだろう。併用することで、[[ボアロアックス]]や[[イメンループ]]で[[《無双恐皇ガラムタ》]]が不要になる可能性すらある。
--やっていることは、自分のターン限定になったかわりに、[[《邪帝遺跡 ボアロパゴス》]]で踏み倒せるようになった「[[大王>《龍世界 ドラゴ大王》]][[VAN>《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》]][[ナイン>《偽りの王 ナンバーナイン》]]」そのものである。即死打点を揃えやすい[[イメンループ]]との相性はバツグン。
--[[赤単]]構築でもこのような強力なメタビートの布陣が取れるのは言わずもがな強力。

-[[アウトレイジ]]という観点で見ると[[《無限皇 ジャッキー》]]とも相性がよい。両者が揃うと、自分の[[ターン]]中、相手は[[クリーチャー]]を出すことができず、相手の[[ターン]]中、相手は[[コスト]]を支払って[[呪文]]を[[唱える]]ことができない。

-このクリーチャーを召喚した後に《無重力 ナイン》を[[G・ゼロ]]で召喚すると[[《“罰怒”ブランド》]]の[[マスターB・A・D]]を最大限活用することができる。《“罰怒”ブランド》の登場によって、[[環境]]レベルではこのカードが[[アウトレイジ]]であることに意味を見出されるに至ったと言える。

-低[[コスト]]ながら、[[能力]]は[[《ダブル・リボルバードラゴン》]]と[[《呪紋のカルマ インカ》]]の上位[[能力]]とも言える。[[タップ]]していなくても使えるし、[[召喚]]以外の[[コスト踏み倒し]]も制限してしまう。

-名前の由来は[[能力]]の元となった[[《早撃人形マグナム》]]。また[[火]]の[[アウトレイジ]]に車に関係する名前が多く見られることから、クライスラー社が販売していた自動車「ダッジ・マグナム」ともかけられていると思われる。

-環境においては[[5色ドギラゴン剣]]の最後の詰めとして採用されていており、安易な逆転を許さない強烈なメタとして活躍している。

-アウトレイジとしては[[《疾封怒闘 キューブリック》]]に続いて2例目の[[殿堂入り]]。あちらが絶対的なカウンター封じであったはずの[[シールド焼却]]に対する抜け道として活躍する素地があったのに対し、こちらは「単騎ラフルル」という並びで絶対的なカウンター封じを演出した。ある意味で《疾封怒闘 キューブリック》とは対極にある存在と言えよう。

**関連カード [#j41ae389]
-[[《百発人形マグナム》]]
-[[《早撃人形マグナム》]]

-[[《ダブル・リボルバードラゴン》]]
-[[《呪紋のカルマ インカ》]]
 
**[[フレーバーテキスト]] [#rd84330c]
-[[DMD-27>DMD-27 「カスタム変形デッキ 革命vs侵略 爆熱の火文明」]]&br;&italic(){インチキ見抜いたら、オレの早撃ちがBANGだ! ---単騎連射 マグナム}
-[[DMX-26>DMX-26 「ファイナル・メモリアル・パック 〜DS・Rev・RevF編〜」]]&br;&italic(){きれいじゃねぇか...。&br;紅く輝いてやがる...。&br;まるで、もう1つ太陽がのぼったみてぇだ...。&br;---『デュエル・マスターズVS』 7巻 P140より バサラのセリフ}
 
**収録セット [#le02a0ae]
-illus.[[touge369]]
--[[DMD-27 「カスタム変形デッキ 革命vs侵略 爆熱の火文明」]]
--[[DMX-26 「ファイナル・メモリアル・パック 〜DS・Rev・RevF編〜」]]
 
**参考 [#j2c7c84a]
-[[アウトレイジ]]
//-[[トリガー能力]]
-[[ターン]]
-[[コスト踏み倒し]]
-[[除去]]
-[[メタカード]]