#author("2018-08-12T20:42:37+09:00","","")
*5色フェアリー・ミラクル [#mfdc9b13]

[[《フェアリー・ミラクル》]]を中心とした[[【5色デッキ】]]の一種。
//最初に実戦的なデッキとして完成した[[【5色デッキ】]]である。

|フェアリー・ミラクル C 自然文明 (3)|
|呪文|
|自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。|
|自分のマナゾーンにすべての文明が揃っていれば、さらにもう1枚、自分の山札の上からカードをマナゾーンに置く。|
 
5色専用[[マナブースト]]である[[《フェアリー・ミラクル》]]のほか、[[《龍仙ロマネスク》]]や[[《偽りの王 ヴィルヘルム》]]などで[[マナ]]を大量に確保。増えたマナから[[グッドスタッフ]]的な[[重い]]カードで[[バトルゾーン]]を圧倒していくのが基本的なスタイルである。

その他にも、「多色ならではのカード」が多数搭載されるのが大きな特徴である。具体的には[[《深塊封魔ゲルネウス》]]や[[《ラスト・バイオレンス》]][[《超次元ガード・ホール》]]といった[[多色]]ゆえのコスト設定がなされたパワーカード群である。

[[エピソード1]]以降、[[《偽りの名 ゾルゲ》]]や[[《偽りの王 ヴィルヘルム》]]など、このデッキと相性のいい重量級多色カードが次々に登場。また、色を持たない[[無色]]ゆえ5色と相性は良くないものの、豊富に伸びたマナを活かせる[[《「智」の頂 レディオ・ローゼス》]]や[[《「祝」の頂 ウェディング》]]などの[[ゼニス]]も[[フィニッシャー]]としてよく投入されるようになった。
その後[[ドラゴン・サーガ]]にて、[[《界王類邪龍目 ザ=デッドブラッキオ》]]という強力な[[スーパーS・バック]]を手に入れたおかげで防御力が大幅に上昇した。

*主要カード [#z51ec6dd]
|[[《フェアリー・ミラクル》]]|5色専用の強力[[ブースト]]|
|[[《奇跡の面 ボアロジー》]]|~|
|[[《ドンドン吸い込むナウ》]]|[[S・トリガー]] [[バウンス]] 兼 [[手札補充]]|
*候補カード [#l3c51b11]
**単色 [#b7599d2f]
|[[《サイバー・N・ワールド》]]|[[手札補充]] 兼 [[墓地]]利用対策|
|[[《龍覇 M・A・S》]]|[[置きドロー]]の[[《龍波動空母 エビデゴラス》]]を呼び出す|
|[[《界王類邪龍目 ザ=デッドブラッキオ》]]|[[多色マナ武装]]5で[[スーパーS・バック]]。[[【速攻】]]及び[[龍解]]対策|
|[[《龍素記号Sr スペルサイクリカ》]]|[[墓地]][[呪文]]を詠唱しながら[[回収]]|
|[[《永遠のリュウセイ・カイザー》]]|[[タップイン]]と[[スピードアタッカー]]化の[[マッドネス]]|
|[[《二角の超人》]]|[[cip]]で[[マナブースト]]と[[マナ回収]]|
|[[《光神龍スペル・デル・フィン》]]|相手の[[呪文]]を封じる|
|[[《偽りの王 ナンバーナイン》]]|~|
|[[《勝利宣言 鬼丸「覇」》]]※|[[ガチンコ・ジャッジ]]で追加ターンを行う凶悪[[フィニッシャー]]|
|[[《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》]]※|[[スピードアタッカー]]で[[シールド焼却]]の[[T・ブレイカー]] |
**多色 [#zb534461]
|[[《龍仙ロマネスク》]]|大量[[ブースト]]|
|[[《ウソと盗みのエンターテイナー》]]|色基盤になる[[コスト踏み倒し]][[メタ]]|
|[[《飛散する斧 プロメテウス》]]|[[ブースト]] 兼 [[マナ回収]]|
|[[《深塊封魔ゲルネウス》]]|[[バウンス]] 兼 [[墓地]][[回収]]|
|[[《護精霊騎ヴァルチャー》]]|[[マナ]]を減らさない[[マナ回収]]|
|[[《無敵剣 カツキングMAX》]]|[[マナ召喚]]を許可|
|[[《ボルバルザーク・エクス》]]※|[[cip]]で[[マナ]]を[[アンタップ]]|
|[[ゼン&アク]]|[[リンク]]すると凶悪な[[フィニッシャー]]に|
|[[《聖鎧亜クイーン・アルカディアス》]]|呪文封じ|
|[[《偽りの名 ゾルゲ》]]|[[除去]] フィールド制圧|
|[[《偽りの名 スネーク》]]|[[置きドロー]] 兼 [[マナ]][[ブースト]] [[ライブラリアウト]]に注意|
|[[《偽りの王 ヴィルヘルム》]]|[[除去]] 兼 [[ランデス]] 兼 [[ブースト]]|
|[[《ニコル・ボーラス》]]|[[cip]]で7枚[[ハンデス]]。[[アタックトリガー]]で[[確定除去]]|
|[[《青寂の精霊龍 カーネル》]]|[[S・トリガー]][[ブロッカー]]。[[cip]]で相手1体を[[ロック]]|
|[[《百族の長 プチョヘンザ》]]|[[ファイナル革命]]で[[全体除去]]。自分の[[マナゾーン]]の数より小さい[[コスト]]の相手[[クリーチャー]]を[[タップイン]]|
|[[《時の秘術師 ミラクルスター》]]|疑似[[マッドネス]]付きの大量[[呪文]]回収|
|[[《水晶邪龍 デスティニア》]]|[[マナゾーン]]に[[多色]]が4枚以上あれば疑似[[《ミラクルとミステリーの扉》]]に|
**無色 [#k99e538b]
|[[《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》]]|[[召喚]]時にオール[[バウンス]]、[[コマンド]]と[[ドラゴン]]の登場を封じる|
|[[《「祝」の頂 ウェディング》]]|[[召喚]]時に[[シールド]]への除去と、[[シールド焼却]]|
|[[《「智」の頂 レディオ・ローゼス》]]|[[召喚]]時に5[[ハンデス]]5[[ドロー]]|
**呪文 [#zb87294d]
|[[《ガチンコ・ルーレット》]]※|[[マナブースト]]|
|[[《セブンス・タワー》]]※|~|
|[[《ピクシー・ライフ》]]|[[マナブースト]]&[[無色]][[カード]]を[[マナ回収]]|
|[[《伝説の秘法 超動》]]|[[S・トリガー]]で2[[ドロー]]か3000[[火力]]|
|[[《フェアリー・シャワー》]]|[[手札補充]]&[[マナブースト]]|
|[[《ガールズ・ジャーニー》]]|[[S・トリガー]]。3[[ドロー]]兼マナ基盤|
|[[《プリズム・ブレイン》]]|[[多色]]が多い[[デッキ]]ならば最大3枚[[手札]]に加えられる|
|[[《ロスト・ソウル》]]|全[[ハンデス]] 最速4ターン目に撃てる|
|[[《英知と追撃の宝剣》]]※|[[除去]]兼[[ランデス]]|
|[[《魂と記憶の盾》]]※|[[シールド]]への軽量[[除去]]|
|[[《反撃のサイレント・スパーク》]]|多色[[S・トリガー]]防御札|
|[[《ボルメテウス・ホワイト・フレア》]]|~|
|[[《支配のオラクルジュエル》]]|~|
|[[《無法のレイジクリスタル》]]|~|
|[[《調和と繁栄の罠》]]|指定した[[文明]]の[[攻撃]]を[[ロック]]|
|[[《天使と悪魔の墳墓》]]|[[ハイランダー]]寄りの構築の場合|
**超次元 [#x7d725d8]
|[[《超次元ガード・ホール》]]|[[多色]][[超次元]][[呪文]] [[除去]]|
|[[《超次元エナジー・ホール》]]|1[[ドロー]]+[[水]]サイキック|
|[[《超次元ホワイトグリーン・ホール》]]※|[[多色]][[超次元]][[呪文]] 主に《勝利のプリンプリン》を呼び出す|
|[[《時空の支配者ディアボロス Z》]]|耐性持ち大型[[ブロッカー]]|
|[[《アクア・アタック<BAGOOON・パンツァー>》]]|[[攻撃]]されない[[置きドロー]]|
|[[《勝利のガイアール・カイザー》]]|[[アンタップキラー]]の[[スピードアタッカー]]|
|[[《勝利のプリンプリン》]]|[[cip]]敵獣1体の動きを封じる|
//*候補カード
//|[[《鎧亜の咆哮キリュー・ジルヴェス》]]|[[除去]]、アタッカー|
//|[[《護精霊騎ヴァルチャー》]]|[[マナ]]回収|
//|[[《光牙忍ハヤブサマル》]]|[[【速攻】]]対策|

**構築について [#tce43a1d]
[[《フェアリー・ミラクル》]]による[[マナブースト]]を主軸とするため、[[自然]]と[[多色]]の[[カード]]を多めに採用する。[[《フェアリー・ミラクル》]]だけに[[ブースト]]を任せると不安定なので、他のマナブーストも併用して8枚前後のマナ加速を入れることが多い。

[[手札補充]]は純粋な[[水]]の[[ドロー]]カードのほか、[[《偽りの名 スネーク》]]などの[[置きドロー]]、[[《二角の超人》]]や[[《飛散する斧 プロメテウス》]]などの[[マナ回収]]などで行う。[[《無敵剣 カツキングMAX》]]を出せば1[[ターン]]に1度[[マナ召喚]]ができるようになるので、[[マナ回収]]の手間を挟むことなく[[マナゾーン]]から展開できる。

[[《フェアリー・ミラクル》]]の効果を安定して使うため、[[単色]]・[[多色]]合わせて各色10枚前後、自然は15〜20枚程度にすることが多い。[[多色]]カードは15枚前後、多いものでは20枚以上投入されるが、前者と後者では構築のコンセプトが違うためどちらが優れているとは言えない。

[[グッドスタッフ]]性の高いデッキのため、中盤に扱うカードの選択や[[フィニッシャー]]によって、構成は大きく変化する。
たとえば[[【速攻】]]や[[ビートダウン]]、[[ランデス]]、[[ハンデス]]への対策として、各種[[シノビ]]や[[ブロッカー]]、[[《光波の守護者テルス・ルース》]]、[[《墓守の鐘ベルリン》]]などでメタを張ることもあり、その場合は[[光]]も重要になってくる。[[《インフェルノ・サイン》]]を入れた[[リアニメイト]]主体のものも存在していたが、[[《インフェルノ・サイン》]]の[[殿堂]]入り後は[[リアニメイト]]を戦術の中心に置くことはほぼなくなった。

[[フィニッシャー]]としては、5色かつマナが伸びるデッキということもあり、有力な[[重い]]フィニッシャーのほとんどを考慮できる。特に[[エピソード1]]以降、[[《勝利宣言 鬼丸「覇」》]]や[[《「祝」の頂 ウェディング》]]、[[《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》]]など強力な大型獣が次々と登場した。それら[[カードパワー]]の高いものを主力にし、[[環境]]に合わせてバリエーションを持たせる構成が多い。地域のメタなどに合わせて様々なフィニッシャーを選べるのもこのデッキの強みなので、是非それを生かした構築にしたい。

マナが伸びて重量級のクリーチャーを難無く扱えるということで、通常なら通常なら専用構築のデッキで扱わなければならないカードも出張パーツとして利用可能。[[《禁断〜封印されしX〜》]]を用意して[[《オールデリート》]]を勝ち筋の1つとしても良いし、[[《FORBIDDEN STAR〜世界最後の日〜》]]を[[禁断爆発]]させて全体除去と打点補強を行っても良い。

[[新章デュエル・マスターズ環境]]は[[ビートダウン]][[デッキ]]の多くが最速での[[ダイレクトアタック]]を優先して[[S・トリガー]]などの防御札を4枚程度の採用に抑えるため、正規[[コスト]]で[[プレイ]]することを前提とする重量級[[カード]]の多くに[[S・トリガー]]が付いているこのデッキは、運が良ければだが3ターンキルの横行するようなビートダウンに対しても[[カードパワー]]の差でカウンターを成功させることが可能。[[《龍仙ロマネスク》]]の殿堂解除以降、その傾向が強くなったと言える。

**このデッキの弱点 [#gff17df5]
5[[文明]]分の[[マナ]]を[[多色]]で賄うため、通常の[[デッキ]]よりも[[ランデス]]が刺さりやすい。序盤に[[《マナ・クライシス》]]や[[《焦土と開拓の天変》]]で[[自然]]の[[カード]]や3色持ちの[[多色]]を狙われると苦しくなる。

また、マナは大量に確保できる反面、手札はあまり貯まらない傾向にある。そのため手札とマナのカードを入れ替える[[《魔天降臨》]]が[[刺さる]]ことが多い。使われる前に[[《ロスト・ソウル》]]で相手の手札をすべて叩き落とすか、[[《聖鎧亜クイーン・アルカディアス》]]や[[《光神龍スペル・デル・フィン》]]、[[《偽りの王 ナンバーナイン》]]などの呪文封じクリーチャーで対策したい。

他には[[《メガ・マナロック・ドラゴン》]]には注意したい。最大5枚のマナをロックされるため、出されるとほぼ1ターン動けなくなってしまう。[[《メガ・マナロック・ドラゴン》]]が投入されていそうなデッキを相手にした際には[[《界王類邪龍目 ザ=デッドブラッキオ》]]を手札に持っておきたい。

序盤は使いやすい軽量呪文や[[《フェアリー・ミラクル》]]などのブーストに頼ることが多いので、[[《封魔ゴーゴンシャック》]]や軽量[[ハンデス]]からの[[《虚構の影バトウ・ショルダー》]]などに非常に弱い。これらのカードを序盤に出されると《フェアリー・ミラクル》などが唱えにくくなり、こちらの動きが止まって相手に一方的にやられる可能性がある。

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**その他 [#q7c44975]
-かつては[[メタデッキ]]の中ではそこそこ安価で作れるデッキだった。軸となるカードは[[コモン]]・[[アンコモン]]が中心であり、それ以外のカードも[[構築済みデッキ]]に[[再録]]されたカードが多かったためである。

-[[エピソード1]]以降は[[《ドンドン吸い込むナウ》]]や各種[[アンノウン]]、[[ゼニス]]などの高レアリティのカードが主力になることが多くなったため、あまり財布には優しくない。

-やや[[ファンデッキ]]寄りになるが、[[5色レインボー]]と[[《五連の精霊オファニス》]]を併用するタイプもある。その他、[[【バイオレンス・サンダー】]]や[[無限オーケストラ]]の基盤にするなど、[[多色]][[カード]]を[[フィニッシャー]]にする[[デッキ]]の基盤としての柔軟性は高い。

-[[《フェアリー・ミラクル》]]の存在ゆえに「[[単色]][[事故]]」というものが存在する。これは序盤の[[手札]]が[[単色]][[カード]]ばかりで《フェアリー・ミラクル》が有効に機能しないことを指す。当然ながら極力避けたい事態ではあるが、かといってそれを防ぐために[[多色]]を積みすぎると、今度は[[タップイン]]で展開が遅れやすくなってしまう。そのため[[多色]]の枚数や[[色]]の組み合わせなどには[[デッキビルディング]]の段階で細心の注意を払いたい。

-前述の理由で苦手としていた[[《魔天降臨》]]は[[ドラゴン・サーガ]]期に[[殿堂入り]]した。同時に[[《龍覇 ザ=デッドマン》]]や[[《界王類邪龍目 ザ=デッドブラッキオ》]]などが登場し、5色を推奨するかのような動きが見られ、注目度が高まった。しかし、[[革命編]]ではさらに別の天敵である[[《メガ・マナロック・ドラゴン》]]が登場したため、今度はそれに対抗するための手段が求められるようになっている。

-上述の通り、元々5色デッキとはフェアリー・ミラクルの強力なブースト効果を使いたいがためのデッキ、という一面が強かった。しかし、時代の変革と共にその傾向は絶対のものではなくなっている。例えば、[[【5色ドギラゴン剣】]]は構築の都合上フェアリー・ミラクルが入ることは少なく、そもそもコントロールデッキですらない。

**参考 [#td713703]
-[[デッキ集]]
-[[【5色デッキ】]]
-[[《フェアリー・ミラクル》]]
-[[ビッグマナ]]
-[[グッドスタッフ]]
-[[ターボゼニス]]
-[[薫風武装]]
-[[5色ジャックポット・エントリー]]