#author("2018-08-10T22:18:44+09:00","","") *継続的効果 [#xf0d37a1] 継続的効果とは、一定期間中[[カード]]の[[特性]]を変えたり、[[ルール]]に影響を及ぼす[[効果]]のことである。 対義語は「[[単発的効果]]」。 [[呪文]]や[[トリガー能力]]、[[起動型能力]]の[[解決]]、[[常在型能力]]によって生成される。 **継続的効果の一例 [#c8628aae] -[[《タイマンやろうぜ!》]]の[[パンプアップ]]と[[攻撃制限]]([[呪文]]の[[解決]]) -[[《鎧亜の咆哮キリュー・ジルヴェス》]]の[[スピードアタッカー]]と[[スレイヤー]]付与、[[破壊置換効果]]の生成([[トリガー能力]]の[[解決]]) -[[《トット・ピピッチ》]]の[[スピードアタッカー]]付与([[常在型能力]]) -[[《コッコ・ルピア》]]の[[コスト軽減]]([[常在型能力]]) [[特性]]を変更する継続的効果は、それを生成した[[能力]]の種類によって影響範囲が異なる。 -[[呪文]]や[[能力]]の[[解決]]による場合、その時点で影響範囲下にあった[[カード]]のみが影響を受ける。 -[[常在型能力]]の場合、影響範囲が固定されず、その能力の継続期間中は影響範囲にある全ての[[カード]]が影響を受ける。 例) [[《キリモミ・スラッシュ》]]は唱えた時点で[[バトルゾーン]]いた[[クリーチャー]]しか[[スピードアタッカー]]を得ない。[[《鎧亜の咆哮キリュー・ジルヴェス》]]も[[能力]][[解決]]時に[[バトルゾーン]]いた[[クリーチャー]]のみが対象である。一方で[[《スカイ・ジェット》]]はそれより後に出た[[クリーチャー]]も[[スピードアタッカー]]を得る。 カードタイプを参照する継続的効果は、その効果の影響範囲内のオブジェクトの[[カードタイプ]]が変更されると、そのオブジェクトが影響範囲から外れる。 -[[《勝利のプリンプリン》]]で[[攻撃制限]]を受けた[[召喚酔い]]していない[[《最終龍理 Q.E.D.+》]]は、[[龍回避]]すると[[フォートレス]]になるので[[攻撃制限]]が取り払われる。同一ターンに再度[[龍解]]して攻撃に参加できる。 -[[《勝利のプリンプリン》]]で[[攻撃制限]]を受けた[[召喚酔い]]していない[[クリーチャー]]が一度[[封印]]され、そのままその[[封印]]が外された場合、[[バトルゾーン]]から一度消失してから戦線復帰したと見なされるので[[攻撃制限]]が取り払われる。 -[[《刀の3号 カツえもん剣》]]で[[スピードアタッカー]]を[[付与]]された[[召喚酔い]]中の[[《爆熱DX バトライ武神》]]は、[[龍回避]]すると[[フォートレス]]になるので[[スピードアタッカー]]を喪失する。同一ターンに再度[[龍解]]しても攻撃には参加できない。 オブジェクトはゾーンを移動すると新しいオブジェクトとして扱われる。そのため、同じカードで表されるオブジェクトを出し入れしたとしても移動前のオブジェクトを参照していた継続的効果は移動後のオブジェクトを参照できない。 -[[《蛇手の親分ゴエモンキー!》]]で[[マナ召喚]]可能になったクリーチャーを一度[[マナ召喚]]してしまうと、そのクリーチャーをそのまま[[マナ送り]]しても、再び[[マナ召喚]]することはできない。 -[[《生命と霊力の変換》]]を唱えた後に[[《エマージェンシー・タイフーン》]]で1枚以上引いた場合、今引いたカードを捨てようとしても[[マナ送り]]に置換されない。[[《生命と霊力の変換》]]を唱えた時点で[[手札]]にあったカードを捨てる場合は[[マナ送り]]に置換される。 -[[《生命と霊力の変換》]]を唱えた後に[[《サイバー・N・ワールド》]]の[[cip]]を[[解決]]した場合、[[山札]]に十分な枚数のカードがあるとすると、[[cip]][[解決]]前後で[[山札]]を離れていない[[カード]]の存在が期待される。しかしこの場合は[[山札]]全体が[[《生命と霊力の変換》]]の適用外となる。[[山札]]とはランダム性が担保された特殊な[[ゾーン]]なので、含まれる[[カード]]が増えてから[[シャッフル]]を挟むと、[[手札]]のように、元からあった[[カード]]と新たに加えられた[[カード]]とを分離できないからである。 プレイヤーを参照できなくなる事例はそのプレイヤーがゲームから外れる(=負ける)以外に存在しない。そのため、[[プレイヤー]]に影響する継続的効果は継続期間中は常に有効である。 -[[《無双恐皇ガラムタ》]]の[[攻撃]]を許した場合、直後に《ガラムタ》を[[除去]]したとしても[[ターンエンド]]までは誰も[[S・トリガー]]を使えない。《ガラムタ》攻撃後に追加された[[シールド]]だとしても使えない。 -[[《音精 ラフルル》]]や[[《ミラクルストップ》]]等を適用した後に適用時のゾーンを離れた[[呪文]]であったとしても、適用期間中は唱えられない。 -[[《時の法皇 ミラダンテXII》]]の[[ファイナル革命]]適用後に適用時のゾーンを離れたコスト7以下の[[クリーチャー]]であったとしても、適用期間中は[[召喚]]できない。 -[[《ワールド・ストップ》]]適用後に適用時のゾーンを離れた[[D2フィールド]]であったとしても、適用期間中は[[展開]]できない。[[展開]]せずに[[バトルゾーン]]に出した[[D2フィールド]]だとしても[[Dスイッチ]]を[[起動]]できない。 -[[《リアリティ・ヴォイド》]]は、[[《魔天降臨》]]等の[[呪文]]の[[解決]]によるものであったとしても、[[手札]]から[[マナゾーン]]へのカードの移動を全面的に禁ずる。 単一の能力が複数の影響範囲を持つことがある。 -[[《奇天烈 シャッフ》]]の[[呪文]]制限は「プレイヤーに影響する継続的効果」であり、[[クリーチャー]]の[[攻撃制限]]等に関する記述は「カードに影響する継続的効果」である。同一文章内の記述で影響範囲が異なるのは極めて稀である。 ルールに影響を及ぼす継続的効果の一部は[[置換効果]]である。 [[置換効果]]でないルールに影響を及ぼす継続的効果は継続期間に入った瞬間(大抵は生成された時点)から適用されるが、[[置換効果]]は継続期間中に置換可能なイベントが起きようとして初めて適用される。 「ある行動を禁止する継続的効果」と「ある行動を許可する継続的効果」が適用されている場合、生成された順番に関係なく''禁止''が優先される。 例) [[《聖霊王アルファディオス》]]と[[《死皇帝ハデス》]]が同時に存在する。 この場合、[[墓地]]から[[光]]でない[[クリーチャー]]を[[召喚]]することはできない。 また、[[ダイヤモンド系カード>ダイヤモンド状態]]は「[[攻撃]]を制限する継続的効果を無効化する(終了する)」だけであり、[[攻撃]]を許可しているわけではない。「ある行動を禁止する効果を無効化する継続的効果」は、「ある行動を禁止する継続的効果」に優先され、これはそれらが生成された順番によらない。よって、[[ダイヤモンド系カード>ダイヤモンド状態]]の使用後に「[[攻撃]]を制限する継続的効果」が生成されても、問題なく[[攻撃]]は可能である。 **その他 [#i6f18b83] [[カード]]の[[特性]]に影響を及ぼすもののうち特に能力を与えるものは俗に「[[付与]]」とも呼ばれる。 [[常在型能力]]による継続的効果は、先述の通り、他の[[能力]]による継続的効果と性質が異なるため、俗に「常在効果」としばしば省略される。しかしながら、ルールを知らないプレイヤーには間違った知識を植え付ける可能性があるため、使用には注意が必要。 **参考 [#wee3e4c2] -[[用語集]] -[[効果]] --[[単発的効果]] --''継続的効果'' --[[置換効果]] ---[[置換効果(狭義)>置換効果#narrow]] ---[[自己置換効果]] -[[能力]] --[[常在型能力]] --[[トリガー能力]] --[[起動型能力]] -[[解決]]