#author("2018-12-12T13:24:04+09:00","","")
*ビッグマナ [#p03cf1c1]

[[マナ]]が大量にある状態のこと。

転じて、[[マナ]]を大きく伸ばしそれを利用して強力な動きを行うことをコンセプトとする[[デッキ]]タイプのこと。

デュエマにおいて[[マナ]]は[[コスト]]として重要な役割を持っており、大きな[[マナ]]からはより強力な動きが可能となる。
この原理を利用して戦うのがこの[[デッキ]]タイプである。

-省略名は「ビマナ」。[[デッキ]]の性質を表す用語として[[デッキ]]タイトルの語頭につくこともありその場合は「ビマナ〜」となる。

-豊富な[[マナ]]を活かして、多くは多色の[[グッドスタッフ]][[デッキ]]となり、各[[文明]]からそれぞれ強力な[[カード]]を扱える。

**デッキ名としての「ターボ」と「ビッグマナ」の関係性[#m0333db4]
[[デッキ]]名としての「[[ターボ]]」と「[[ビッグマナ]]」この2つの用語は同じ意味で使われているように思うがどのような違いがあるのだろうか、と疑問に感じたことのあるプレイヤーは多いだろう。
ここではその疑問に答えておきたい。
まず端的に言ってこの2つの用語が指す[[デッキ]]名としての意味にはほとんど違いがない。
違うのはそのニュアンスと登場順、使用時期である。

かつては、「[[マナ]]を大きく伸ばし、それを利用して強力な動きを行うことをコンセプトとする[[デッキ]]」は「[[ターボ]]」という名称で呼ばれていた。
これは「[[マナ]]を大量に増やす」という「行為」を指す用語[[ターボ]]を、その元の意味から派生させた呼び方であった。
その後「[[ビッグマナ]]」という「[[マナ]]が大量にある」「状態」を指す言葉が登場したことで、[[デッキ]]名としてはより直接的なそちらに世代交代した。
この変遷は長いデュエマの歴史の中で表現が洗練された好例だと言える。

詳しく説明すると、上のように分類してこれら2つの用語を比較した時、[[ターボ]]は「手段・途中経過」、[[ビッグマナ]]はその「目的・結果」だということができ、[[デッキ]]タイトルとしてはー同じコンセプトを指す場合でもー手段より目的、途中経過より結果を掲げる方がふさわしい。
よって「[[マナ]]を大きく伸ばし、それを利用して強力な動きを行うことをコンセプトとする[[デッキ]]」の名称としてどちらがふさわしいか、といえばやはり[[ビッグマナ]]の方だと言えるわけである。
実際、[[デッキ]]タイプの名称として残ったのは[[ビッグマナ]]の方である。

**ビッグマナの変遷 [#m0333db4]
*** [[覚醒編]]〜[[エピソード1]][#meda6d98]
「[[ターボ]]」と呼ばれていた時期。

***エピソード1期 [#meda6d98]
ビッグマナと呼べる[[デッキ]]の原型は[[エピソード1]]で活躍した[[【Nエクス】]]である。当初は[[ビートダウン]]として組まれていたが、[[《ボルバルザーク・エクス》]]の[[能力]]の性質上、[[マナゾーン]]の[[カード]]の枚数が多いほど[[アドバンテージ]]を得られることから、大量に[[マナブースト]]を行う型が成立した。

研究が進むにつれ[[《セブンス・タワー》]]で[[マナブースト]]してから[[《蛇手の親分ゴエモンキー!》]]の[[能力]]で大量に[[マナゾーン]]から展開する「サルNエクス」が成立。[[【エンペラー・キリコ】]]や[[【紅蓮ゾルゲ】]]の後を継いで[[エピソード1環境]]から[[エピソード2]]初期まで[[メタゲーム]]上で暴れた。

有力な[[フィニッシャー]]である[[《永遠のリュウセイ・カイザー》]]や、[[マナ回収]]と[[シールド追加]]で序盤の守りを担う[[《超次元ホワイトグリーン・ホール》]]と[[《勝利のプリンプリン》]]はこの時期に登場した。

***エピソード2期 [#b49fc86e]
[[エピソード2]]に入ると[[《「智」の頂 レディオ・ローゼス》]]や[[《「祝」の頂 ウェディング》]]などの強力な[[ゼニス]]が登場。それらを[[フィニッシャー]]にした[[【ターボゼニス】]]が出現。
きっちり[[マナコスト]]を払って[[ゼニス]]を[[召喚]]すればほぼゲームセットという豪快さから広く使われた。

この時期は[[《勝利宣言 鬼丸「覇」》]]や[[《偽りの王 ヴィルヘルム》]]などの10マナ前後の強力な[[ファッティ]]が多数登場し、[[グッドスタッフ]]や[[【ミラクルとミステリーの扉】]]の強さを急激に押し上げることとなった。

この時期に登場した[[フィニッシャー]]には[[呪文]]を封じる[[《偽りの王 ナンバーナイン》]]、[[cip]]で[[確定除去]]と[[ランデス]]を放つ[[《偽りの王 ヴィルヘルム》]]など。[[ゼニス]]では[[ドラゴン]]と[[コマンド]]を封殺する[[《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》]]や、[[【カイザー「刃鬼」】]]の中核である[[《「必勝」の頂 カイザー「刃鬼」》]]などを獲得した。

また、[[ガチンコ・ジャッジ]]で何度でも使用できる[[《ガチンコ・ルーレット》]]が登場したのもこの時期。ビッグマナや[[【ミラクルとミステリーの扉】]]の屋台骨を支える強力な[[マナブースト]]の手段として広く使われた。

晩期には[[《セブンス・タワー》]]と[[《ミラクルとミステリーの扉》]]は[[殿堂入り]]した。

***エピソード3期 [#t1136786]
[[墓地肥やし]]と相性がいい[[アウトレイジ]]に主力が移ったことで、[[メタゲーム]]の中心は[[【墓地ソース】]]や[[【獰猛ブラスター】]]となる。

新たな選択肢としては[[《フェアリー・シャワー》]]を獲得。[[手札]]と[[マナブースト]]を同時にこなせる柔軟性から[[必須カード]]として扱われる。また、[[DMD-13>DMD-13 「スーパーデッキMAX カツキングと伝説の秘宝」]]では[[《無敵剣 カツキングMAX》]]が登場した。

また、ビッグマナの[[メタカード]]となる[[《未知なる弾丸 リュウセイ》]]が登場。[[マナゾーン]]を枚数を縛る[[能力]]を持つことから対策を迫られるようになった。

晩期には[[《ガチンコ・ルーレット》]]が[[殿堂入り]]。これによって新たな[[マナブースト]]の手段を模索することなった。

***ドラゴン・サーガ期 [#k76a6289]
[[cip]]で[[呪文]]を[[墓地]]から[[唱える]][[《龍素記号Sr スペルサイクリカ》]]が登場。これを搭載したビッグマナも現れた。

***革命編期 [#a6ad3641]
[[侵略]]の登場によって準備ができる前に殴り切られるなど苦境に立たされる。[[《調和と繁栄の罠》]]を《龍素記号Sr スペルサイクリカ》で使い回すなど、露骨に【速攻】メタを張ることで対処するケースも見られるようになり、それだけ侵略を重く見る動きがあった。

***革命ファイナル期 [#p2c1779c]
[[《百族の長 プチョヘンザ》]]や[[《時の秘術師 ミラクルスター》]]などパワーカードに恵まれ、1番手とまでは行かないまでも復権。特に前者は[[【レッドゾーン】]]を完封することができるカードパワーを持っている。終期には[[《ジョリー・ザ・ジョニー Joe》]]を獲得し、フィニッシュ性能が増した。

***新章デュエル・マスターズ期 [#u34a0d1b]
「デュエル・マスターズグランプリ- 4th」では入賞デッキ中の使用率4位と、[[殿堂レギュレーション]]改訂の影響はあろうが、前シリーズのカードプール拡充のおかげかデッキとしてのシェアを高めた。

***双極篇期 [#u34a0d1b]
[[双極篇]]では[[マナブースト]]、[[マナ回収]]を中心にかなり強化を受けたが、同じく強化を受けた[[ビートダウン]]・[[速攻]]に圧倒され環境上位には進出できずにいる。

**参考 [#p4520cd5]
-[[用語集]]
-[[デッキ集(一覧)]]
-[[ターボ]]
-[[デッキ集/ターボ・ビッグマナ]]