#author("2019-01-18T08:14:53+09:00","","") *オブジェクト [#object] オブジェクトとは、“単一のモノ”を表すルール用語である。 ゲームはカードを用いて行われるが、ゲームに登場する全ての“モノ”がカードで表されるわけではなく、またちょうど1枚のカードで表されるわけではない。 例として、進化クリーチャーは「1体のクリーチャー」「1つのカードの束」として処理するが、(進化元が移動しない限り)1枚のカードではなく「1枚のカード」とは明確に区別される。また、トリガー能力と起動型能力はカードと同様に解決されるが、カードとして表されない。 **オブジェクト一覧 [#object_list] ゾーン毎に以下が存在する -山札 --各カード -手札 --各カード -マナゾーン --各カード -どこでもないゾーン --プレイされた各カード --起動された各起動型能力 --トリガーした各トリガー能力 -バトルゾーン --各[[クリーチャー]] --各[[クロスギア]] --各[[セル]] --各[[ウエポン]] --各[[フォートレス]] --各[[鼓動]] --各[[フィールド]] --各[[コア]] --各[[封印]] -シールドゾーン --各シールド --シールドを要塞化している各城 -墓地 --各カード -超次元ゾーン --各カード **ルール [#rule] -複数枚で構成されるクリーチャーのうち一部のカードがバトルゾーンを離れることになった場合、そのときの状態によってクリーチャーとしてバトルゾーンを離れるかカードとして離れるかどうかが異なる。 --進化クリーチャーであれば一番上のカードはクリーチャーとしてバトルゾーンを離れるが、下にあるカードは単にカードとしてバトルゾーンを離れる。 --[[リンクしたゴッド>G・リンク]]はクリーチャーとしてバトルゾーンを離れる。 --[[サイキック・リンク>覚醒リンク]]したクリーチャーの場合はサイキック・セルとしてバトルゾーンを離れる。 ---[[《三界 ブッディ》]]が[[カード指定除去]]で「進化クリーチャーの一番上」を除去の対象にした場合、クリーチャーに対する除去と同じ扱いを受けるため、[[置換効果]]や[[離れない]]効果が発動できる。 ---[[《終焉の禁断 ドルマゲドンX》]]がカード指定除去で「最終禁断クリーチャー」を除去の対象にした場合、クリーチャーに対する除去と同じ扱いを受けるため、[[置換効果]]を発動できる。 -複数枚のカードで構成されたクリーチャーの効果や能力は、それに含まれるすべてのカードに適用される。 --例えば、[[カードを選ぶ>カード指定除去]]効果であっても、[[クリーチャーとして選ぶことのできない>アンタッチャブル]]能力を持つクリーチャーに含まれるカードを指定することはできない。 **オブジェクトの同一性 [#identity] あるオブジェクトが[[ゾーン]]から離れた場合、そのオブジェクトの情報はリセットされる。 -「ゲーム中一度」とある[[Dスイッチ]]や[[無月の門99]]は、一度バトルゾーンを離れてもう一度バトルゾーンに出たときは、物理的に同じカードだとしても別の新たなオブジェクトとして扱う。そのため再度「ゲーム中一度」を使用できる。 -[[《蛇手の親分ゴエモンキー!》]]で[[マナ召喚]]可能になったクリーチャーを一度[[マナ召喚]]し[[マナゾーン]]から離してしまうと、そのクリーチャーをそのまま[[マナ送り]]しても、再び[[マナ召喚]]できるようにはならない。 ある性質を持ったカードと、その性質を持っていないカードが、(ゾーンの移動を伴わなくても)ルール上区別することができなくなる場合は、その性質は効力を失う。 -[[《聖霊左神ジャスティス》]]を[[解決]]する最中、見たカードが墓地に置かれる前に[[シャッフル]]された場合、見た5枚のうち唱えなかったカードは墓地に置かれない。 --「[[見る]]」という行為は、山札というゾーンから移動させる効果も、山札の順番を入れ替える効果もない。ただし、見たカードが墓地に置かれる前に処理の一環として呪文が[[解決]]されるため、墓地に置かれる前にシャッフルされることはありうる。 --[[《甲型龍帝式 キリコ3》]]の場合は、唱える予定となった呪文はどこでもないゾーンに移動するためこのようなことにはならない。 -[[《生命と霊力の変換》]]を唱えた後に[[《サイバー・N・ワールド》]]の[[cip]]を[[解決]]した場合、[[手札]]全体はもちろん、[[山札]]全体も[[《生命と霊力の変換》]]の適用外となる。 --手札が5枚、山札が10枚のときにシャッフル・ドローすると、山札のうち少なくとも5枚は山札から離れないまま順番だけ入れ替わった形となる。それでも山札すべてが《生命と霊力の変換》から外れることになるという意味。 --手札が0枚で1枚も山札が追加されずシャッフルして5枚引いただけの場合は、残された山札が適応内であることが明らかなので山札が適応外になることはない。 [[カードタイプ]]を参照する[[継続的効果]]は、そのオブジェクトのカードタイプが変更されると、そのオブジェクトが影響範囲から外れる。 -[[《勝利のプリンプリン》]]で[[攻撃制限]]を受けた[[召喚酔い]]していない[[《最終龍理 Q.E.D.+》]]は、[[龍回避]]すると[[フォートレス]]になるので[[攻撃制限]]が取り払われる。同一ターンに再度[[龍解]]して攻撃に参加できるという裁定が出ている。 -[[《勝利のプリンプリン》]]で[[攻撃制限]]を受けた[[召喚酔い]]していない[[クリーチャー]]が一度[[封印]]され、そのままその[[封印]]が外された場合、継続的効果は影響先を一度見失うので、[[攻撃制限]]が取り払われる。 -[[《刀の3号 カツえもん剣》]]で[[スピードアタッカー]]を[[付与]]された[[召喚酔い]]中の[[《爆熱DX バトライ武神》]]は、[[龍回避]]すると[[フォートレス]]になるので[[スピードアタッカー]]を喪失する。同一ターンに再度[[龍解]]しても攻撃には参加できない。 [[召喚酔い]]の参照する「このカードはこれより前のターンにバトルゾーンに存在してたか否か」は別オブジェクトになっても失われない。これはカードタイプとして存在する期間ではなくオブジェクトとして存在する期間を参照するため。 -同一[[ターン]]中に[[進化元]]と[[進化クリーチャー]]を同時に出し、[[進化クリーチャーの一番上]]が剥がれて[[進化元]]が残った場合、召喚酔いする。 --既にある[[進化元]]がない[[進化クリーチャー]]の下に[[《時空工兵タイムチェンジャー》]]等で[[進化元]]を追加し、同じ[[ターン]]に[[進化クリーチャーの一番上]]が剥がれた場合も同様である。 -[[覚醒]]して[[召喚酔い]]が無くなった[[サイキック・クリーチャー]]が、同一ターン中に[[解除]]等、[[覚醒]]ではない[[裏返す]]処理を受けた場合、再び召喚酔いする。 -そのターンより前から[[ウエポン]]や[[フォートレス]]としてバトルゾーンに出ていたものが[[龍解]]した場合、[[召喚酔い]]しない。 --[[ウエポン]]や[[フォートレス]]として出した同一ターンに[[龍解]]条件を満たして[[裏返した>裏返す]]場合、そのクリーチャーは[[召喚酔い]]している状態となる。 バトルゾーンにあるクリーチャーが進化クリーチャーに進化してもそのクリーチャーは同一のクリーチャーとして扱う。 -タップされたクリーチャーが進化してもタップされたままであり、そのクリーチャーに適用されていた効果は、それが進化した後も適用され続ける。 --ターン終了時までパワー-2000の修正を受けたクリーチャーを進化元にして進化した進化クリーチャーもまた、パワー-2000の修正を受ける。 --同様に、それぞれがパワー-2000の修正を受けたクリーチャー3体を進化元にして進化した[[進化GV]]クリーチャーは、パワー-6000の修正を受ける。 **オブジェクトの下 [#under_the_object] 基本的にオブジェクトの一番上ではないカード(以下「オブジェクトの下」とする)は、[[特性]]を参照する必要がない限り、すべての特性はないもの(数字の場合はゼロ)として扱われる。 [[能力]]や[[状況起因処理]]により下のカードの特性を参照する必要がある場合は除く。 -[[《太陽王ソウル・フェニックス》]]がバトルゾーンを離れるとき、オブジェクトの下の[[種族]]と[[特殊タイプ]]を見てバトルゾーンに残る2つのクリーチャーオブジェクトが選択される。 -[[《究極銀河ユニバース》]]がメテオバーンを使うとき、オブジェクトの下の種族は参照される。 --なお、[[《ユニバース・ラピア》]]の[[効果]]対象はオブジェクトではなくカードであるため、[[進化元]]の種族にフェニックスは追加されている。それにより、フェニックスではない[[進化元]]から[[エクストラウィン]]するコンボは可能である。 -[[《不夜城艦 クランヴィア》]]の[[アタックトリガー]]は、オブジェクトの下の[[文明]]とカードタイプを参照して[[解決]]する。 クリーチャーに[[クロス]]された[[クロスギア]]はオブジェクトの下のカードではない。 そのため[[メテオバーン]]で[[墓地]]に置くカードにクロスギアを選ぶことはできない。また、[[《死神アトミック・デストロイヤー》]]などで[[クリーチャー]]の構成枚数を参照する場合には数えない。 [[NEOクリーチャー]]は、オブジェクトの下にクリーチャーがない場合は[[特殊タイプ]]が「NEO」のクリーチャーとして扱い、オブジェクトの下にクリーチャーがある場合は「NEO進化」のクリーチャーとして扱う。 オブジェクトの下にあったカードがゾーン移動により別々のオブジェクトになった場合、移動した先のゾーンで発揮される特性が適応されるようになる。 -[[《一なる部隊 イワシン》]]は進化クリーチャーの下にあるまま墓地に置かれた場合でも能力を使うことができる。 --「墓地に置かれた時」という表現の場合は墓地に置かれてから効果を発揮するためである。 --これが「墓地に置かれる時」だと、効果を発揮するべきタイミングではオブジェクトの下にあることにより特性が無視された状態であるため能力を使うことができない。 ***シールド [#shield] シールドカード、シールドオブジェクトが同時に2枚以上手札に加わる場合は、まずは対象となったシールドの構成を確認し、発動させる場合は[[S・トリガー]]や[[S・バック]]の発動を宣言する。S・バックを宣言する場合は手札に加える代わりに墓地に捨てる。 その後、一旦S・バックで捨てたカード以外をすべて手札に加えてから1枚ずつ[[プレイ]]する。 -[[S・トリガー]]で[[《星龍の記憶》]]を唱えた場合、すでに手札に加わったカードはS・トリガーを得ることはできない。 -[[S・バック]]は対象となるカードを手札に加える代わりに捨てることがコストなので、シールドオブジェクトではなくシールドカード1枚を捨てれば良い。 [[ブレイク]]に関する[[キーワード能力]]は「(このクリーチャーはシールドをX枚ブレイクする)」と書かれてあっても「X枚」を「Xつ」としてプレイする。 複数枚で構成されたオブジェクトを、新しいシールドとしてシールドゾーンに置く場合、1枚1枚が別々の新しいシールドとしてシールドゾーンに置かれる。 -ただし[[《魂と記憶の盾》]]や[[《パニック・ルーム》]]をはじめ、単体の[[シールド送り]]は[[進化クリーチャー]]を対象に選べないものが多い。 指示がある場合は1つのシールドオブジェクトとしてシールドゾーンに置かれる。 -[[《断罪スル雷面ノ裁キ》]]と[[《Dの天牢 ジェイルハウスロック》]]が該当する。 シールドの数を数えるときはシールドオブジェクトの数を数える。 シールドゾーンにあるカードの枚数を数えるときはシールドカードの数を数える。 シールドオブジェクトにシールドカードを追加する場合は、すでにあるシールドオブジェクトの面の向きは影響しない。 -[[シールド・プラス]]する際はシールド(オブジェクト)の下に裏向きで置く。置くカードの上のシールドオブジェクトを裏向きにしたりしない。 -[[裁きの紋章]]でシールドゾーンに置く際にはシールド(オブジェクト)の上に表向きで置く。置くカードの下のシールドオブジェクトを表向きにしたりしない。 --いずれも1つシールドオブジェクトで表向きのシールドカードと裏向きのシールドカードが混在することを許している。 シールドオブジェクトに操作を行う際には、シールドカードすべてに作用する。また、各シールドオブジェクトの位置や枚数等は記憶されている。 -[[《アクア・マスター》]]等でシールドオブジェクトを表向きにする際には、シールドオブジェクトのカードすべてを表向きにする。 --表向きになったシールドカードは公開情報となる。しかし1つのシールドオブジェクトであることは変わりない。 --[[《楯神の賢者レオルド》]]等でシールドオブジェクトを裏向きにする際には、シールドオブジェクトのカードすべてを裏向きにする。 -[[《冥界の手》]]等でシールドオブジェクトをシャッフルする場合、シャッフル前の各シールドオブジェクトの位置や枚数等が変わらないようにする。 --例えば、右から3番目のシールドオブジェクトが3枚のカードだった場合、その位置のシールドが3枚のカードで構成されるように再分配する。城やシールドフォースのようなシールドを参照するカードは、再分配されたシールドを当初あった位置で参照しなおす。 要塞化した城とシールドオブジェクトは区別する。 -シールドオブジェクトなしに城を要塞化させることはできない。 -[[《煌世主 サッヴァーク†》]]等でシールドゾーンにある要塞化した城が裏返された場合は、その城はシールドオブジェクト(要塞化していたシールドオブジェクトのうちの1枚)になる。 %%%[[シールド・プラス]]や[[《Dの天牢 ジェイルハウスロック》]]により2枚以上の[[シールドカード]]から成る[[シールド]]の[[カード]]が表向きになった場合、''全て表向きになるがルール上表向きであると扱われるのは一番上の[[シールドカード]]のみ''である%%%。'''[要出典]''' %%%なので、[[シールド・ゴー]]を持つ[[クリーチャー]]が表向きになっても一番上に置かれた場合しか機能しない%%%。'''[要出典]''' -下線部の裁定は[[表向き]]のページに記載された情報による。 #region(疑問点) -表向きになったオブジェクトの構成カードは公開情報に変化している状態と言い換えることができるが、ルール上一番上しか表向きとして扱われない場合、ピーピングの効力が発揮されている最中であるにもかかわらず、その対象を適正に公開させないことが可能になってしまう。 -一部の城には「この城を付けて要塞化したシールドが他の城によって要塞化されていなければ」という条件があるが、これは1つのシールドオブジェクトが複数の城で要塞化できるということを示唆している。 --シールドオブジェクトの一番上以外が表向きとして扱われないのであれば、事実上1つのシールドオブジェクトには1枚しか要塞化できない(表向きではないとすれば、裏向きであるのと同じになり能力が失われる)ということになるので違和感を覚える。 -コロコロチャンネル【公式】の動画で、シールドの一番上ではない表向きのカードを3枚裏向きにする操作が確認できる。 --ttps://youtu.be/2DyHIJPQj-o?t=380 #endregion **リンク [#link] カードが隣り合わせになって1つのオブジェクトになっているもの。 詳細は「[[リンク]]」を参照。 **その他 [#other] カードを重ねて1つのオブジェクトとして扱わないゾーンでは、1枚のカードが1つのオブジェクトと同義になる。 -「[[手札]]」「[[山札]]」「[[マナゾーン]]」「[[墓地]]」「[[超次元ゾーン]]」のカードが該当する。 --[[シールドオブジェクトになった未開封パック>《Spread Joy to the World!》]]がそれらのゾーンに移動したときは例外。 テキストが指定する「挙動」や「単位」には注意したい。 [[《スーパー獅子幻獣砲》]]なら |バトルゾーンにある相手の、コスト4以下のカードを1枚選ぶ。それがクリーチャーであれば破壊し、それ以外なら持ち主の墓地に置く。| 「[[破壊]]」という用語は「バトルゾーンにあるクリーチャーオブジェクトを墓地に置くこと」であるため、それがクリーチャーであればカード指定除去にはならない。 [[《ザ・ユニバース・ゲート》]]なら |自分の山札の上から3枚を表向きにする。その中にフェニックスがあれば、1体につき1ターン、このターンの後にもう一度自分のターンを行う。(表向きにしたカードの順番を元通りの順序で山札の上に戻す)| カードの単位が「体」であるため、[[《ユニバース・ラピア》]]で「体」と数えないカードタイプにフェニックスを追加させても、そのカードはカウントされない。 **参考 [#reference] -[[用語集]] -[[クリーチャー]] -[[進化クリーチャー]] -[[進化クリーチャーの一番上]] -[[退化]] -[[NEOクリーチャー]] -[[クロスギア]] -[[進化クロスギア]] -[[特殊タイプ]] -[[進化クリーチャーの下]] -[[クリーチャーの下]] -[[フィールドの下]] -[[シールド]] -[[シールドカード]] -[[S・トリガー]] -[[S・バック]] -[[サバキZ]] -[[城]] -[[シールド・プラス]] -[[裁きの紋章]] -[[シールド・ゴー]] -[[リンク]] -[[セル]] -[[コア]] -[[特性]] -[[カード指定除去]] -[[デュエル・マスターズ総合ゲームルール]] -[[状況起因処理]] -[[継続的効果]] -[[ゾーン変更誘発]]