#author("2018-09-28T19:32:45+09:00","","") *ボルバルブルー [#m106e7f6] [[《無双竜機ボルバルザーク》]]を[[フィニッシャー]]にした[[【青赤緑ビートダウン】]]。「青ボルバル」「水ボルバル」などと呼ばれることも。 2色の[[ボルバルステロイド]]に[[水]]を加えて【青赤緑ビートダウン】型に組み換え、[[ドローソース]]投入で息切れ耐性と安定性を付加させた、というのがある程度の大まかな構成。 [[DM]]史上有数のタチの悪かった[[デッキタイプ]]と言われる。下記のように[[環境]]によって形を変え、ボルバルザーク禁止化まで[[メタゲーム]]の第一線に生き残った。 環境を圧制していた時期はおよそ二年間で、その長さは[[《アストラル・リーフ》]]や[[《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》]]などの他の悪名高いカードのデッキタイプを超している。 2004年冬の[[公式大会]]、EL(エターナル・リーグ)オープンクラス全国大会決勝トーナメント優勝を筆頭に、公式大会での戦績は数え切れないほど。 |無双竜機ボルバルザーク VR 火/自然文明 (7)| |クリーチャー:アーマード・ドラゴン/アース・ドラゴン 6000| |マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。| |このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、他のパワー6000のクリーチャーをすべて破壊する。その後、このターンの後にもう一度自分のターンを行う。そのターンの終わりに、自分はゲームに負ける。| |スピードアタッカー| |W・ブレイカー| |母なる大地 R 自然文明 (3)| |呪文| |S・トリガー| |バトルゾーンにあるクリーチャーを1体選び、持ち主のマナゾーンに置いてもよい。そうした場合、そのマナゾーンにあるカードの枚数とコストが同じかそれ以下のクリーチャーを1体、そのマナゾーンから選ぶ。そのプレイヤーはそのクリーチャーをバトルゾーンに出す。ただし、進化クリーチャーを選ぶことはできない。| [[《シビレアシダケ》]]や[[《青銅の鎧》]]による[[マナブースト]]と[[《エナジー・ライト》]]や[[《炎槍と水剣の裁》]]による[[ドロー]]を連発して[[アドバンテージ]]を取り、適当な所で[[《母なる大地》]]、《無双竜機ボルバルザーク》を使ってとどめを刺す。 ある程度の対策を施したデッキでも、序盤に[[テンポアドバンテージ]]を握られた後に繰り出される2ターン攻撃を防ぎきることは困難なため、当時の[[環境]]では「いかに先に《無双竜機ボルバルザーク》を出すか」という事のみが追求され、その結果、大会参加デッキの7割以上がボルバルブルー及びその亜種という異常事態となっていた。 そのスピードと決定力は凶悪であり、一度《無双竜機ボルバルザーク》が場に出れば勝敗に関わらずゲームが終わることもあって、「俺たちがやっているのは[[デュエル・マスターズ]]ではなく[[ボルバルマスターズ]]だ」などというジョークすら生まれた。 環境の変動及び《無双竜機ボルバルザーク》の制限処置により、時期によって大きく3つの形に分かれる。 *初期 [#o912282e] [[ボルバルステロイド]]を踏襲して[[《無双竜機ボルバルザーク》]]が4枚積み。 やがて、[[《青銅の鎧》]]等でマナに落ちてしまった[[《無双竜機ボルバルザーク》]]を相手の[[《母なる大地》]]により強制的にバトルゾーンに出されて負けてしまうパターンを嫌い、3枚積みがスタンダードになっていく。 序盤の動きの起点として[[《シビレアシダケ》]]と[[《ラブ・エルフィン》]]が積まれており、 +2ターン目[[《シビレアシダケ》]]プレイで3マナ +3ターン目に[[《ラブ・エルフィン》]]+[[《エナジー・ライト》]] と流れるようにマナブースト&ドローを決め、[[《ラブ・エルフィン》]]の効果から1マナ減った[[《地獄万力》]]や[[《灼熱波》]]を唱え、相手[[ブロッカー]]を除去しながら、[[《母なる大地》]]、[[《鳴動するギガ・ホーン》]]などを絡めて《無双竜機ボルバルザーク》につなげていた。 [[《シャーマン・ブロッコリー》]]ではなく手札消費が激しいかわりにさらに速い《シビレアシダケ》を使用できた辺りが、2色のボルバルステロイドに対するこちらの優位性を物語っていると言えるだろう。 *中期型 [#d4c29f2e] 《無双竜機ボルバルザーク》[[殿堂入り]]による一枚制限を受けて、[[《鳴動するギガ・ホーン》]]増量などで[[サーチ]]能力を高めたり、[[《紅神龍ジャガルザー》]][[《ツインキャノン・ワイバーン》]]などの第二[[フィニッシャー]]によって攻撃力を上げたもの。 [[《炎槍と水剣の裁》]]などを利用し、さらに安全にボルバルを降臨させる。 もはやビートダウンというよりは[[コントロール]]にシフトしており、そのノウハウは[[【ボルバルブラック】]]、そして[[除去ボルバル]]に受け継がれる。 *後期型 [#o7a2e931] 増えてきた[[除去ボルバル]]に対抗するために[[ステロイド]]型との融合を図ったものである。除去ボルバルのほうがコントロール性能が高いため、こちらはビート力を取り戻して対抗した格好。 詳しくは[[【カウンターボルバル】]]を参照。 以上のように、多少形は変わっていったものの、ボルバルザーク禁止まで常に[[メタゲーム]]のトップで走り続けたデッキであり、前述の通り環境を支配していた期間は悪名高い[[《アストラル・リーフ》]]、[[《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》]]系デッキよりも長い。 また、ボルバルブルーで培われた、「ブースト後にドローと全体除去を行い、少なく積まれた多様な大型クリーチャーを状況に応じて使い分ける」というノウハウは今でも[[【青赤緑ビートダウン】]]系デッキの中に生きており、今のデュエル・マスターズを語る上で外すことの出来ないアーキタイプと言える。 *主要カード [#mf7a74ea] |[[《シビレアシダケ》]]|後期は[[《幻緑の双月》]]も使われる| |[[《青銅の鎧》]]|マナブーストできるウィニー| |[[《ラブ・エルフィン》]]|呪文補助クリーチャー| |[[《アクア・ハルカス》]]|ドロー兼ウィニー| |[[《鳴動するギガ・ホーン》]]|フィニッシャーの呼び水| |[[《アクア・サーファー》]]|バウンス。[[《コーライル》]]なども| |[[《無双竜機ボルバルザーク》]]|フィニッシャー| |[[《ツインキャノン・ワイバーン》]]|フィニッシャー| |[[《紅神龍ジャガルザー》]]|[[ターボラッシュ]]ドラゴン| |[[《呪紋の化身》]]|[[S・トリガー]]封殺| |[[《母なる大地》]]|デッキの動きの要| |[[《炎槍と水剣の裁》]]|除去&ドロー| |[[《エナジー・ライト》]]|ドローソース| |[[《サイバー・ブレイン》]]|ドローソース| **サンプルデッキ [#mc450f09] 2004年全国大会・エターナル(聖拳)・リーグ 決勝トーナメントオープンクラス・優勝 リストは公式より。 |■カード|コスト|枚数|文明| |[[《シビレアシダケ》]]|2|4|BGCOLOR(green):COLOR(white):自然| |[[《ラブ・エルフィン》]]|2|4|BGCOLOR(green):COLOR(white):自然| |[[《青銅の鎧》]]|3|2|BGCOLOR(green):COLOR(white):自然| |[[《母なる大地》]]|3|4|BGCOLOR(green):COLOR(white):自然| |[[《無頼勇騎ウインドアックス》]]|5|2|BGCOLOR(green):COLOR(white):火/自然| |[[《呪紋の化身》]]|6|2|BGCOLOR(green):COLOR(white):自然| |[[《無双竜機ボルバルザーク》]]|7|3|BGCOLOR(green):COLOR(white):火/自然| |[[《灼熱波》]]|5|2|BGCOLOR(red):COLOR(white):火| |[[《地獄万力》]]|7|2|BGCOLOR(red):COLOR(white):火| |[[《ツインキャノン・ワイバーン》]]|7|2|BGCOLOR(red):COLOR(white):火| |[[《アクア・ハルカス》]]|3|4|BGCOLOR(blue):COLOR(white):水| |[[《エナジー・ライト》]]|3|4|BGCOLOR(blue):COLOR(white):水| |[[《サイバー・ブレイン》]]|4|1|BGCOLOR(blue):COLOR(white):水| |[[《アクア・サーファー》]]|6|4|BGCOLOR(blue):COLOR(white):水| -このデッキや[[除去ボルバル]]などが大暴れしたお陰で、2006年2月に《無双竜機ボルバルザーク》は栄えあるデュエル・マスターズ史上初の[[プレミアム殿堂]]入りカードとなる。 **参考 [#xd9b5247] -[[デッキ集]] -[[【青単】]] -[[サファイア]] -[[【リーフボルバル】]] -[[【カウンターボルバル】]] -[[【バジュラズブルー】]]