#author("2018-08-18T03:03:42+09:00","","")
*《魔天降臨》 [#k3ee0136]

|魔天降臨 R 闇文明 (6)|
|呪文|
|S・トリガー|
|各プレイヤーは、自身のマナゾーンのカードと手札をまるごと交換し、その後、マナゾーンのカードをすべてタップする。|
|''※殿堂入り''|

[[DM-10>DM-10 「聖拳編(エターナル・アームズ) 第1弾」]]で登場した[[闇]]の[[呪文]]。

[[各プレイヤー]]の[[マナゾーン]]と[[手札]]をすべて入れ替える豪快な[[効果]]を持つ。
状況次第で相手の[[マナ]]を一気に[[ランデス]]できる可能性があるため、勝負を決めるだけのポテンシャルを秘めている。

単純に[[マナゾーン]]と[[手札]]が入れ替わるため、疑似[[ランデス]]または疑似[[ハンデス]]として利用できる。基本的に[[マナゾーン]]にはその時点で不要なカードから埋めていくので、相手の計算を狂わせることが可能。

また、[[ハンデス]]との相性が非常によい。あらかじめ[[手札]]を削っておけば相手の[[マナ]]を大幅に減らすことができる。自分も被害を受けることには変わりないが、[[手札]]を何枚かキープしておけば相手との[[マナ]]差をつけることができる。

特に[[《ロスト・ソウル》]]から繋ぐと凶悪で、一度反撃の手段を失った上で何も出来なくなるという絶望的な状況になる。[[《特攻人形ジェニー》]]や[[《ゴースト・タッチ》]]を連打した後に撃ち込んでもいい。

一見すると限定的な状況でしか使えないように思えるが、実際のところ[[デュエル]]で相手の[[手札]]が1枚程度以下になるのはザラであり、「相手の[[手札]]が2枚以下で、自分の[[手札]]がそれより2枚ほど多い状況」ならば、この[[呪文]]の[[効果]]は十分にある。

[[シノビ]]や[[マッドネス]]など、[[手札]]に何らかの戦略をため込む[[カード]]、[[デッキ]]にも有効。総じて中級者以上向きの、[[プレイング]]が肝要な[[カード]]である。

基本的にこのカードは、相手が[[除去]]や[[ハンデス]]を受けてジリ貧になっている一方で自分は盤面や手札が整いチャージして[[マナ]]を伸ばしている、という状況が来る前にはたとえ[[S・トリガー]]で唱えても逆転の契機にはなりづらい。言い換えると3ターン目から4ターン目で決着をつけるデッキには効果が薄いので、環境の速度を見て採用するか否かを決めるべきであろう。

-[[《ハイドロ・ハリケーン》]]などと同じく、ピーキーなように見えて、意外と[[グッドスタッフ]]性も兼ね備える[[カード]]。

//-「同時に」とあるので、[[マナゾーン]]及び[[手札]]が空になるタイミングは存在しない。[[《黙示聖霊ラグナシア》]]などを扱う際には注意しよう。
//8・27事務局確認済
-[[《リアリティ・ヴォイド》]]で[[マナ]]を置けない状態にしてからこれを使った場合、相手の[[マナ]]はすべて[[手札]]に戻ることになる。その後に[[《ロスト・ソウル》]]か[[《ギガクローズ》]]が使えればほぼ勝ちであろう。

-一応相手のマナが減って使えない場合がほとんどではあろうが、使う前には今後の展開も考慮し、相手のマナの確認が必要となる。[[カウンターマッドネス]]を相手に使った後、[[《超次元ムシャ・ホール》]]などで[[ビートダウン]]されては元も子もなくなる。

-[[ビートダウン]]の対策にもなる。序盤にトリガーした場合、相手はカードをプレイしているので[[手札]]は少なく、自分は[[シールド]]をブレイクされているので手札は増えている。よって擬似的に[[マナブースト]]と[[ランデス]]したことになり、その後は強力なカードを使いやすくなる。

-[[戦国編]]では[[《邪眼皇ロマノフI世》]]を使う[[デッキ]]に挿されている程度だったが、[[エピソード2]]以降、[[マナ]]を大幅に増やし、[[手札]]が枯渇しやすくなるデッキ([[ターボゼニス]]、[[連ドラ]]など)が推奨されるようになったため、[[メタカード]]として猛威を振るうように。特に自分の手札をキープしつつ能動的に[[ハンデス]]が可能な[[オール・イエス]]や[[【青黒ハンデス超次元】]]、[[黒単コントロール]]などのエンドカードとしてしばしば採用される。[[暴発ミルザム]]や[[ゴッド・ノヴァ OMG]]など、[[S・トリガー]]を積極的に活用する[[デッキ]]での採用も目立つ。

-[[ドラゴン・サーガ]]では[[マナ武装]]というマナ参照能力が誕生。マナの枚数そのものをごっそり減らせるこの[[カード]]にも用途は広がっていった。

-[[DMC-34>DMC-34 「コロコロ・ドリーム・パック2(エターナル・レガシー)」]]で1度[[再録]]されるも、それ以降は[[絶版]]。[[環境]]への台頭も加わったことで、[[ノーマル]]ながらも[[シングルカード]]価格は飛び抜けて高い。

-[[DMX-22>DMX-22 「超ブラック・ボックス・パック」]]では待望の再録を果たした。[[ホイル]]加工がなされ、[[Dramatic Card]]のように大きく「魔天」と文字が描かれている。
--待望の再録を果たしたものの、ホイル仕様であるため封入率はかなり低く、相変わらず入手は容易ではない。[[シングルカード]]価格も高め。[[ランデス]]・[[ハンデス]]を併せ持つ効果が好まれなかったこと、そしてショップのことを考えての苦肉の策なのだろう。今までほとんど[[再録]]されなかったのも、そういった事情があったからだと思われる。

-[[DMX-22>DMX-22 「超ブラック・ボックス・パック」]]で再録された際には[[カード]][[テキスト]]の大幅な改訂が行われ、[[手札]]と[[マナ]]の入れ替えのタイミングが分かりやすくなった。また、「まるごと」という言葉がテキスト中に初登場した。旧テキストは以下のとおり。

|各プレイヤーは自分自身のマナゾーンにあるカードをすべてそれぞれの手札に戻し、同時に、自分自身の手札をすべてタップしてそれぞれのマナゾーンに置く。|

-このテキスト変更により、[[タップイン]]から[[マナゾーン]]で[[タップ]]される挙動になった為、[[《大喰の超人》]]を使っていると&bold(){自分の[[マナ]]が[[デメリット]]により全て吹き飛んでしまう}。併用する事はまずないが、このように旧テキストと新テキストで挙動が変わる[[カード]]の存在には注意。

-[[S・トリガー]]は手札から使用されるため、他に解決が保留されている[[S・トリガー]]がある時にこのカードを唱えた場合、それらはマナゾーンに移動してしまい使用不可能となる。
--かつては[[《「黒幕」》]]によってお互いのシールドをすべてブレイクした際、アクティブプレイヤー優先の原則によって相手より先に[[S・トリガー]]で唱えることで相手の[[S・トリガー]]をすべて[[マナゾーン]]送りにするような攻めのコンボとしての意味合いが強かった。&br;しかし[[2017年3月25日ルール改訂]]による複数ブレイクの同時ブレイク化に伴い、相手の攻撃によって他の[[S・トリガー]]と同時にトリガーする場合が増えたことで、処理順を誤ると使えたはずの[[S・トリガー]]を無駄にしてしまうデメリットが目立つようになった。そのため[[S・トリガー]]での使用は必ず最後に処理することが推奨される。

-[[マナゾーン]]から[[手札]]へカードを[[回収]]する際は相手にカードを確認させるのがマナーとして求められる。手札に回収する直前までの間はマナゾーンにあるカードは公開情報であるためである。

-入手困難かつ相手の[[マナ]]を奪い去るという[[効果]]が好まれなかったのか、2015年6月15日付けで[[殿堂入り]]となった。[[暴発ミルザム]]型の[[ヘブンズ・ゲート]]のエンドカードとして機能している点、殿堂とほぼ同時期に新規収録された[[《メガ・マナロック・ドラゴン》]]に対する対抗手段として有用性がある点なども、開発者の立場で考えるとやはり好まれなかったのかもしれない。

**[[フレーバーテキスト]] [#o4bf5d21]
-[[DMX-22>DMX-22 「超ブラック・ボックス・パック」]]&br;'''魔天の力で世界がひっくり返る。'''

**収録セット [#e6ee6297]
-illus.[[Akifumi Yamamoto]]
--[[DM-10 「聖拳編(エターナル・アームズ) 第1弾」]]
--[[DMC-34 「コロコロ・ドリーム・パック2(エターナル・レガシー)」]]
--[[DMX-22 「超ブラック・ボックス・パック」]]

**参考 [#ed43e6c4]
-[[S・トリガー]]
-[[各プレイヤー]]
-[[マナ回収]]
-[[手札]]
-[[タップ]]
-[[マナゾーン]]
-[[ハンデス]]
-[[ランデス]]
-[[殿堂入り]]