#author("2019-02-13T19:39:31+09:00","","") *《&ruby(エターナル・トラップ){調和と繁栄の罠};》 [#u9f7c495] |調和と繁栄の罠 VR 光/自然文明 (5)| |呪文| |S・トリガー| |文明をひとつ選ぶ。次の自分のターンのはじめまで、その文明のクリーチャーは自分を攻撃することができない。(この呪文を唱えた後にバトルゾーンに出たクリーチャーも含まれる)| [[DM-11>DM-11 「聖拳編 第2弾 無限軍団の飛翔(エターナル・ウェーブ)」]]で登場した[[光]]/[[自然]]の[[エターナル>エターナル呪文]][[トラップ]][[呪文]]。 1[[ターン]]の間、指定した[[文明]]の[[クリーチャー]]が自分を[[攻撃できない]]ようにする。 次の自分の[[ターン]]のはじめまで効力を発揮するので、[[手打ち]]した場合でも、指定した[[文明]]に限り、確実に相手のクリーチャーから自分への攻撃を凌ぐことができる。 ただし、完全に防御専用の[[呪文]]であり、[[タップキル]]による[[制圧]]にも[[S・トリガー]]での[[防御]]にも使うことができる[[スパーク]]系[[呪文]]と比べると汎用性では大幅に劣る。 よって、[[効果]]が派手で、有用な[[カード]]が揃う[[エターナル呪文]]の中では最も地味な存在であった。 ところが、[[ドラゴン・サーガ]]に入って以降転機が訪れる。当時の裁定ではこの[[呪文]]を唱えた後に[[龍解]]した[[ドラグハート・クリーチャー]]にも[[効果]]がある点が注目され、[[《熱血星龍 ガイギンガ》]]の[[メタカード>メタゲーム#Mcard]]として注目されたのである。 [[注釈文]]には「後から『バトルゾーンに出た』クリーチャーも含まれる」とあるが、この[[呪文]]は「[[文明]]を指定してプレイヤーを対象にして制限を加えている」との解釈だったので、[[龍解]]して[[クリーチャー]]となった[[ドラグハート]]の[[攻撃]]も封じることができた。 この裁定により、[[《銀河大剣 ガイハート》]]や[[《無敵王剣 ギガハート》]]など、[[《スローリー・チェーン》]]や[[タップ]][[呪文]]では止めることができない[[火]]の[[ドラグハート]]による[[龍解]]からの連続攻撃を止めることができる数少ない[[S・トリガー]][[呪文]]となった。 [[《スローリー・チェーン》]]などの他の攻撃を禁ずるカードにはない「この呪文を唱えた後にバトルゾーンに出たクリーチャーも含まれる」という点でこのカードが目に付けられ、以前よりも評価を高めている。 [[S・トリガー]]として使用するだけでなく、あらかじめ唱えておくことによって相手の攻撃を封じ込められるといった点でも優秀。[[《龍素記号Sr スペルサイクリカ》]]の登場により、使い回すことが格段に容易になっていた点もこのカードの有用性を高めた。 まさかこのカードが使用されるとは[[DM-11>DM-11 「聖拳編 第2弾 無限軍団の飛翔(エターナル・ウェーブ)」]]当時からすれば想像もできかったであろう。大器晩成となった一枚である。 その後裁定変更により、「プレイヤーを対象にする[[継続的効果]]」が「個々のカードを対象にする[[継続的効果]]」に変更された(2016/10/30事務局正式回答)。 これは、唱えた時点でバトルゾーンにいたクリーチャーと、(注釈文により)唱えた後にバトルゾーンに出たクリーチャーのみが対象になることを意味する。 「[[継続的効果]]は、[[解決]]した後から該当するゾーンに移動してきたオブジェクトには影響を与えない」という原則がある中、このカードは極めて稀有な存在である。 裁定変更後は、バトルゾーンに出た扱いにならない[[龍解]]や[[禁断解放]]([[《熱血星龍 ガイギンガ》]]、[[《最強熱血 オウギンガ》]]、[[《伝説の禁断 ドキンダムX》]]等)を止める事ができなくなる弱体化を受けた。 とはいえ、あらかじめ[[火]]を指定して唱えておけば[[《蒼き団長 ドギラゴン剣》]]等の[[スピードアタッカー]]軍団による[[1ショットキル]]を大方防げるのは変わらない。 しかし、その後[[DMRP-01>DMRP-01 「デュエル・マスターズ 新1弾 ジョーカーズ参上!!」]]では強烈な[[無色]]プッシュが行われる。[[ジョーカーズ]]の登場である。デッキ40枚全てを無色で構築する事が容易になった結果、相対的に弱体化してしまった感は強い。後述の通り文明を持たない無色カード(ジョーカーズ)は指定できないので、非常に相手を選ぶカードとなってしまった。 ---- **ルール [#t6bb78e5] -ここでいう「自分」とはあくまでプレイヤー自身のことであり、[[クリーチャー]]への[[攻撃]]は制限されない。下手に[[タップ]]された[[クリーチャー]]を用意するとそこから突破される可能性もあるので油断は禁物。特に[[《勝利のガイアール・カイザー》]]からの[[《轟く侵略 レッドゾーン》]]の[[侵略]]の場合は[[タップ]]されていなくても突破口が開いてしまうことが十分にありえるため、一つの可能性として頭の片隅に入れておくべきである。 -対象はクリーチャー全体で自他を問わないテキストだが、制限するのは「自分への攻撃」のみであるので、実質的に自分の[[クリーチャー]]は[[効果]]の影響を受けないことになる。 -文明を持たない、[[無色]]のクリーチャーを止めることはできない。 -対象クリーチャーの文明が[[進化]]、[[覚醒]]等によってまったく異なる文明に変更されると[[攻撃制限]]の対象外となる。元々の文明を含む形で文明が追加された場合は[[攻撃制限]]の対象内である。 ---- -[[ドラゴン・サーガ環境]]の当初は[[《最強熱血 オウギンガ》]]への解答として役割が強かったが、やがて[[【緑単サソリス】]]、[[【黒単ヘルボロフ】]]、[[【白単速攻】]]、[[【白単天門】]]、[[【モルト NEXT】]]など、[[単色]]か[[単色]]気味の[[デッキ]]が環境トップで活躍するようになり、相対的にすこぶる評価を上げている。続く[[革命編]]も[[単色]]推しであるため活躍が期待される。 -具体的な事例としては、[[《超次元ホワイトグリーン・ホール》]]の[[殿堂入り]]によって[[【速攻】]]に脆くなった[[【カイザー「刃鬼」】]]などに、[[ビートダウン]]対策として採用されている。[[《超次元ホワイトグリーン・ホール》]]同様に[[《龍素記号Sr スペルサイクリカ》]]で何度も使い回せるのが大きく、相手の足止めをしながら[[ブースト]]して[[《「必勝」の頂 カイザー「刃鬼」》]]に繋げるのが王道パターンとなっている。 -次の自分のターンのはじめまで効力を発揮するため[[エクストラターン]]取得能力に対して強く、[[《無双竜機ボルバルザーク》]]や[[《勝利宣言 鬼丸「覇」》]]への対抗手段として使われたこともあった。[[火]][[文明]]さえ指定しておけば、追加ターン中他の[[スピードアタッカー]]に攻撃されてしまうこともまずないだろう。 -[[《光器マリアンナ》]]の[[能力]]で4[[ターン]]連続で打たれると、[[単色]][[デッキ]]は身動きできなくなったりする。また、[[《雷神リキ》]]と[[《霊神ゴウ》]]で半永久的に直接[[攻撃]]を[[ロック]]できる。とは言っても、所詮は[[クリーチャー]]への[[攻撃]]を防げないため、[[タップキル]]などですぐ突破されることも多い。現在では[[《龍素記号Sr スペルサイクリカ》]]で使いまわすのが適切か。 -長い間役立つ機会が無かったためか、[[サイクル]]中では唯一[[再録]]経験が無く、入手も難しい。そのためレートも高額である。 **[[サイクル]] [#e9bcfaa0] [[DM-11>DM-11 「聖拳編 第2弾 無限軍団の飛翔(エターナル・ウェーブ)」]]の[[エターナル呪文]][[サイクル]] -[[《魂と記憶の盾》]] -[[《英知と追撃の宝剣》]] -[[《憎悪と怒りの獄門》]] -[[《破壊と誕生の神殿》]] -''《調和と繁栄の罠》'' **収録セット [#h20174c6] -illus.[[Akira Hamada]] --[[DM-11 「聖拳編 第2弾 無限軍団の飛翔(エターナル・ウェーブ)」]] **参考 [#u2d96c53] -[[S・トリガー]] -[[タップイン]] -[[文明]] -[[クリーチャー]] -[[攻撃できない]] -[[攻撃制限]] -[[ロック]] -[[トラップ]] -[[エターナル呪文]]