#author("2019-09-08T10:47:54+09:00","","")
*《&ruby(ざんぎゃくはおう){残虐覇王};デスカール/ロスト・ソウル》 [#s062b370]

|残虐覇王デスカール P 闇文明 (8)|
|クリーチャー:ダークロード 4000|
|このクリーチャーで攻撃するかわりに、タップして次のTT能力を使ってもよい。|
|TT−相手の手札から2枚見ないで選び、捨てさせる。|
|BGCOLOR(#ccd):|
|ロスト・ソウル P 闇文明 (7)|
|呪文|
|相手は自身の手札をすべて捨てる。|

[[DMEX-04>DMEX-04 「夢の最&強!!ツインパクト超No.1パック」]]で登場した[[闇]]の[[ダークロード]][[ツインパクト]]。
[[《残虐覇王デスカール》]]と[[《ロスト・ソウル》]]が融合して[[ツインパクト化]]した[[カード]]であり、両方とも元となった[[カード]]と効果は変わりない。

実際の運用としては、[[《ロスト・ソウル》]]や[[《残虐覇王デスカール》]]の入った[[デッキ]]にそれらと差し替える形で使われることになるだろう。
[[《残虐覇王デスカール》]]はお世辞にも使いやすい[[カード]]ではないため、[[ハンデス]]の最上級[[呪文]]として幅広く使われる[[《ロスト・ソウル》]]での運用が主体となる。

ただただ既存の[[カード]]を二つ合わせただけだが、[[《残虐覇王デスカール》]]及び[[《ロスト・ソウル》]]と比較すると、[[ツインパクト]]化したことにより格段に腐りにくくなっており、運用性もかなり向上している。また、総合的に見てこの2つの[[カード]]の組み合わせは優秀である。

単体で運用するだけでも[[《ロスト・ソウル》]]で相手の[[手札]]をがら空きにした後、[[《残虐覇王デスカール》]]で引き続き相手の[[手札]]を牽制するという、美しいムーブが可能である。盤面が整っていなければ抜け出すのが難しい一手であり、[[マナカーブ]]も7→8と無駄がない。
1発で相手をジリ貧に陥れることが出来るが、2枚目以降は後手後手になりがちな[[《ロスト・ソウル》]]と、ジリ貧相手には強気に出れるが、[[システムクリーチャー]]で[[除去]]に弱く、大量に[[手札]]を握っている相手には効力が薄い[[《残虐覇王デスカール》]]、両者の欠点を見事に補い合っており、非常に完成度の高い[[ツインパクト]]になっている。
[[《ロスト・ソウル》]]への依存が高い組み合わせだが、実際の話[[《ロスト・ソウル》]]がより積極的に攻める手段を得たと考えればよいだろう。単なる[[《ロスト・ソウル》]]よりもアグレッシブなプレイが可能になっている。

他[[《ロスト・ソウル》]]としては、[[ツインパクト化]]して[[クリーチャー]]がついたことで、[[闇]][[文明]]お得意の[[サルベージ]]の対象になったことには言及しておくべきだろう。
[[《ロスト・ソウル》]]はその強力な効果故に相手の行動を大きく制限できるため、使わなくとも[[手札]]に握っている恩恵は大きい。唱えた後の[[《ロスト・ソウル》]]にしろ、[[破壊]]された[[《残虐覇王デスカール》]]にしろ、[[サルベージ]]で簡単に相手の[[手札]]に圧力をかけ続けられるようになったのは大きな進展である。[[シールド]][[ブレイク]]で増えた相手の[[手札]]にも突き刺さるため、なにかと握っておいて損はない。
同じく[[闇]][[文明]]お得意の[[墓地肥やし]]と合わせれば、大量[[墓地肥やし]]からの[[サルベージ]]よる疑似[[サーチ]]も可能である。これらのムーブが[[闇]][[文明]]の[[カード]]だけで出来るのだから、構築における運用性も向上しているといえる。

一方[[《残虐覇王デスカール》]]としては単体ではネタにされがちであったが、[[《ロスト・ソウル》]]後の[[《残虐覇王デスカール》]]は相手の[[ドロー]]に対して強いけん制をかけることが出来るため、なかなかに強力である。[[ツインパクト]]化の恩恵を十分発揮しているといえるだろう。
ただし、相手の[[ドロー]]をけん制するだけなら[[《ロスト・ソウル》]]として[[手札]]に握り続けるという選択もある。[[除去]]の絡んだムーブでジリ貧を抜け出される可能性は十分考慮出来るからである。

[[《残虐覇王デスカール》]]として出すメリットは、逆に言えば[[除去]]を挟まないと抜け出せないジリ貧を作り出せることだろう。裏目はあるが、[[除去]]されなければ[[《ロスト・ソウル》]]として消費することなく、ノーコストで相手を縛り続けることが出来る。
[[バウンス]]などに併合して[[ハンデス]]を打ち込むのも容易になり、さらなる[[アドバンテージ]]差をつけることも出来る。[[《英知と追撃の宝剣》]]との併合が決まれば強烈な一撃になるのは間違いない。
[[シールド]][[ブレイク]]後に後打ちで[[ハンデス]]を仕掛けることが可能なのも見逃せない。これまた[[S・トリガー]]という裏目があるが、十分な[[アドバンテージ]]差がついており攻勢に出たいときには、より安全な詰めを提供してくれる。
総じてよりアグレッシブに[[アドバンテージ]]を稼ぐことが可能であり、攻勢に出るには有力な一手である。相手がジリ貧を抜け出せなければそのままゲームエンドまで運べるポテンシャルは持ち合わせている。

また、すでに[[手札]]がない相手に2枚以上[[手札]]にダブついてしまったら迷わず出していい。[[ターボ]][[ロスト>《ロスト・ソウル》]]などでは[[《ロスト・ソウル》]]を大量にいれるため割と起こる話であり、腐りにくくなった恩恵も大きい。

ちなみに、地味ながら[[システムクリーチャー]]の弱点である[[バウンス]]をある程度克服している。通常なら実に8[[コスト]]分の[[テンポ>テンポアドバンテージ]]ロスになりかねないが、[[《ロスト・ソウル》]]を[[手札]]に握っている状態も、結局相手の[[手札]]をけん制していることには変わりないからである。[[《残虐覇王デスカール》]]が即効性を得たと考えることも出来、改めて双方の相性の良さがうかがえる。

総じて、[[闇]][[文明]]らしい[[コントロール]]を[[プレイヤー]]に提供してくれる、優良な[[ツインパクト]]である。
[[《ロスト・ソウル》]]目的だけでみても元の[[上位互換]]であり、[[ツインパクト]]化及び[[クリーチャー]]化した分より幅広い活躍が期待できるだろう。
知名度だけで[[環境]]には縁のなかった[[《残虐覇王デスカール》]]が、実際の[[環境]]でその名を聴くことになったというのもなかなか感慨深い。

これは他のリメイク型[[ツインパクト]]にもいえることだが、片面目的で使うにしても選択肢が増える分、元のカードより、よりプレイヤーの腕が発揮されるようになったといえる。実際の運用ではうまく扱ってやりたいところ。

-種族が[[ダークロード]]なので依然として[[《大邪眼バルクライ王》]]との相性が良い。[[呪文]]面を使って[[墓地]]に置いた後、[[《大邪眼バルクライ王》]]の[[リアニメイト]]で[[墓地]]から[[《残虐覇王デスカール》]]の面を[[場>バトルゾーン]]に出せる。

-[[クリーチャー]]面の[[コスト]]が8なので、[[コスト]]8軸の[[【ガチャンコ ガチロボ】]]との[[シナジー]]も考えられる。

-[[新章デュエル・マスターズ]]以降で登場した初めての[[タップ能力]]持ち[[クリーチャー]]であり、[[ツインパクト]]としても[[タップ能力]]を持つのはこれが初。これまでのカードは白地に黒文字で[[能力]]が書かれていたが、この[[カード]]では見やすくするために白字で書かれている。その為、[[タップ能力]]の表記も黒から白に反転している。

-[[ツインパクト]]は設定上、[[呪文]]面は[[クリーチャー]]面が放つ必殺技のようなものとされている。このカードも例外ではなく、イラストでは[[《残虐覇王デスカール》]]が[[《ロスト・ソウル》]]を放っているのが見受けられる。後述するフレーバーテキストである「拳で語り合う」を再現しているのだろう。

-[[フレーバーテキスト]]では、[[ドラゴン]]や[[ゼニス]]はおろか、どんな相手とでも拳で語ると豪語している。拳=ハンド=[[手札]]と変換すれば、[[ハンデス]]=「拳で語り合う」と解釈できなくもない。なにも「『バトルゾーン』で語り合う」とは一言も言ってはおらず、しかも[[《ロスト・ソウル》]]側のイラストでは[[《残虐覇王デスカール》]]の拳が放電しているため、あながち間違いではないのかもしれない。しかし、パワーがどうしようもなく高く、かつ[[バトルゾーン]]から離れることが[[特殊敗北条件]]である[[《伝説の禁断 ドキンダムX》]]と[[《終焉の禁断 ドルマゲドンX》]]とは、相手が[[ゲームに負けない>敗北回避能力]]状態でない限り、拳で殴り合う機会はないだろう。

-アニメ「デュエル・マスターズ!!」23話では、闇の卵が[[ゼーロ]]戦でデッキに入れているのが確認できる。[[《大卍罪 ド・ラガンザーク 卍》]]にブレイクされたシールドの中にあり、[[《罪修羅ジャ悪ペンドラ》]]の能力によってすぐに手札から捨てられた。

**関連カード [#eb458960]
-[[《残虐覇王デスカール》]]
-[[《ロスト・ソウル》]]

-[[《スケルトン・バイス》]]

**[[フレーバーテキスト]] [#a522d216]
-[[DMEX-04>DMEX-04 「夢の最&強!!ツインパクト超No.1パック」]]&br;'''いつ何時誰とでも、[[拳>ハンデス]]で語り続ける!'''

**収録セット [#bbda5ca2]
-illus.[[Eiji Kaneda]]/[[KISUKE]]
--[[DMEX-04 「夢の最&強!!ツインパクト超No.1パック」]]

**参考 [#ecb7f2ce]
-[[ツインパクト]]
-[[ダークロード]]
-[[タップ能力]]
-[[ハンデス]]
-[[ランダムハンデス]]
-[[ツインパクト化]]
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公式Q&A
<Q.''《残虐覇王デスカール》''が、「次のターンのはじめまで攻撃もブロックもできない」状態になっているとき、タップ能力は使えますか?
A.使えません。タップ能力は攻撃の代わりに行うものなので、攻撃ができる状態でなければいけません。
[[引用元>https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/dmex04-0008/]]