#author("2018-07-29T15:03:00+09:00","","")
*《剛撃戦攻ドルゲーザ》 [#z3767942]

|剛撃戦攻ドルゲーザ SR 水/自然文明 (8)|
|クリーチャー:アースイーター/ジャイアント 9000|
|マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。|
|シンパシー:アースイーターおよびジャイアント(このクリーチャーを召喚する時支払うコストは、バトルゾーンにある自分のアースイーターまたはジャイアント1体につき1少なくなる。ただしコストは2より少なくならない)|
|このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにある自分のアースイーター1体につき1枚、カードを引いてもよい。その後、バトルゾーンにある自分のジャイアント1体につき1枚、カードを引いてもよい。|
|W・ブレイカー|

[[DM-13>DM-13 「聖拳編 第4弾 龍炎鳳神誕(エターナル・フェニックス)」]]で登場した[[アースイーター]]/[[ジャイアント]]。[[敵対色]]の多色カードで、2つの[[種族]]を対象にした[[シンパシー]]と[[ドロー]][[能力]]を持つ。

[[cip]]で自分の[[アースイーター]]と[[ジャイアント]]の数だけ[[ドロー]]できる。自身がその2つの[[種族]]を持つので、最低限[[《エナジー・ライト》]]を内蔵した8[[マナ]]9000の[[W・ブレイカー]]として運用可能。

[[マナコスト]]は8と重めだが、[[シンパシー]]によって[[アースイーター]]と[[ジャイアント]]の数だけ[[コスト軽減]]できる。これは[[cip]]の[[ドロー]][[能力]]と非常にマッチしており、[[ジャイアント]]または[[アースイーター]]を出せば出すほど早期[[召喚]]と大量[[ドロー]]を狙うことができる。

[[種族デッキ]]に絶大な展開力をもたらす[[スペック]]であり、[[シンパシー]]元を並べるのに消費した[[手札]]を即座に回復し、さらなる展開に繋げることができる。《ドルゲーザ》自身もどんどん[[コスト軽減]]されつつ[[ドロー]]能力が強化されていくため、攻勢に出れば出るほどカードパワーが膨れ上がり、デッキ回転次第では2コストで[[山札]]切れまで[[ドロー]]出来るような化け物と化するのも珍しい話ではない。また、《ドルゲーザ》自身が第2の《ドルゲーザ》を手札に呼び込みつつ[[コスト軽減]]の元になるため、1度回り始めてしまうと鼠算的に展開力が増していく、凶悪な性質を併せ持っている。

最悪場に一切[[アースイーター]]もしくは[[ジャイアント]]が居なくとも[[cip]]2[[ドロー]][[パワー]]9000の[[クリーチャー]]であることは保証されており、カードパワー不足に陥ることこそあれど腐る場面がないのも強み。[[自然]]/[[水]]というデッキエンジン色を併せ持つため、色基盤としても優秀である。[[《スペース・クロウラー》]]との相性もあり、高い[[グッドスタッフ]]性をも兼ね備えている。

[[アースイーター]]や[[ジャイアント]]が噛んでくるなら是非とも採用を検討したいカードである。特に[[《西南の超人》]]を使った[[ジャイアント]]の[[種族デッキ]]では高い採用率を誇り、[[シノビ]]を噛ませたそれはトップメタに君臨していた経歴を持つ。


専用デッキについては「[[ドルゲーザ]]」を参照のこと。

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**環境において [#x8a80944]

[[聖拳編]]末期に登場するも、当初は[[カードプール]]の都合で評価が低く[[不死鳥編]]辺りまでは不遇をかこっていた。

[[DM-13>DM-13 「聖拳編 第4弾 龍炎鳳神誕(エターナル・フェニックス)」]]の[[スーパーレア]]でも、当時の[[シングルカード]]標準価格はダントツの最下位。このころはまだ優秀な[[アースイーター]]や[[ジャイアント]]が少なく、どう組んでも[[ファンデッキ]]レベルだったためである。

しばらく冬の時代を過ごしていたものの、[[極神編]]以降[[《スペース・クロウラー》]]などの[[アースイーター]]や[[ジャイアント]]の役者が増えていくにつれ、この[[カード]]の評価も上昇していった。

[[戦国編]]では[[コスト軽減]][[能力]]を持つ[[《西南の超人》]]を獲得。《ドルゲーザ》との相性の良さは凄まじく、5[[ターン]]目に流れるように[[召喚]]、[[セイバー]]で睨みを効かせつつ3[[ドロー]]できるようになった。こうした追い風があり、[[ジャイアント]]の大将格として、この[[カード]]を中心にした「[[ドルゲーザ]]」が成立し、徐々に広まっていった。

大量に[[手札]]を増やせる性質から、同時期に登場した[[シノビ]]とも相性がよく、それらを組み込んだ[[シノビドルゲーザ]]が一気に[[メタゲーム]]入りを果たす。[[シノビ]]を[[サーチ]]できる[[《土隠雲の超人》]]が[[ジャイアント]]なのも都合がよかった。

[[神化編]]以降は[[シノビ]]の規制により[[シノビドルゲーザ]]は[[トップメタ]]から転落する。[[《大神秘イダ》]]を取得したものの、[[シノビ]]を失った状態では、高いワンショット能力をもつ[[《エンペラー・キリコ》]]や[[《邪神M・ロマノフ》]]には対抗できず、全盛期の[[《大邪眼B・ロマノフ》]]にも[[パワー]]の関係で不利をとった。

続く[[覚醒編]]以降では[[《超次元フェアリー・ホール》]]から[[ジャイアント]][[サイキック・クリーチャー]]を並べ、続く[[ターン]]で流れるように[[召喚]]という動きもできるようになり、《ドルゲーザ》へのアクセス手段が増加。[[《時空の喧嘩屋キル》]]の登場で手軽な打点を獲得したことや[[《スペース・クロウラー》]]が需要を上げたこともあり、[[超次元]][[呪文]]を軸にした[[グッドスタッフ]]構築の《ドルゲーザ》も一部環境に現れ始めた。[[《西南の超人》]]と[[超次元]]の比率や[[デッキ]]カラーによって形はまちまちであり、[[超次元]][[呪文]]で容易く退かされるようになった[[《西南の超人》]]を完全に抜いた構築も珍しくはなかった。どれもこれも環境を染めるほどの力はなかったが、それでも一定の地位を築いていた。

[[超次元]]環境が進んでいくにつれ[[超次元]]に対するメタデッキの開発が進んでくると、[[超次元呪文]]を封じることができる[[《封魔ゴーゴンシャック》]]が需要を上げ、[[呪文]]を使わなくても高い運用性とフィニッシュ力を発揮できるデッキとして再度[[ドルゲーザ]]に注目が集まる。後に登場した[[ミラクルとミステリーの扉]]は勿論、[[ビッグマナ]]や[[ハンデス]][[コントロール]]も汎用[[呪文]]に依存していたため少なからず刺ささり、[[《封魔ゴーゴンシャック》]]を導入した[[ドルゲーザ]]は攻撃的な[[メタデッキ]]として、一定数の活躍を見せた。

しかし、それ以降は[[メタゲーム]]での活躍は長らく遠ざかっている。環境へ押し上げていた要因である[[《西南の超人》]]が[[除去]][[カード]]ですぐに退かされてしまうようになり、それを軸とした展開戦略が極めて不安定になったこと、攻防ともに重要な位置についていた[[シノビ]]や「母なる」系列のカード達の相次ぐ[[殿堂入り]]が原因である。また、[[カードパワー]]が高まった環境下では[[グッドスタッフ]]性の高いデッキも簡単に押し切られてしまうことなども挙げられる。[[ジャイアント]]プッシュや[[アースイーター]]プッシュも度々行われているものの、前者はそれなりに強化はされたが結局[[《西南の超人》]]のカルマから抜け出せず、後者は規模が小さく相性の良い味方が登場しなかった。

総じて、良くも悪くも[[シンパシー]]元の有能さや活躍次第という、[[環境]]や[[カードプール]]によって強さや評価の変動しやすい[[カード]]である。

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**その他 [#h438cd60]
-[[ドロー]]の枚数は[[任意]]のため、[[ライブラリアウト]]が近い場合は引かなくてよい。 
--任意で最大複数枚ドローする効果の場合、内部処理としては「カードを1枚引いてもよい」を1枚ずつ解決するため、ドロー枚数の上限に達するまでの間、1枚ずつ引きながら引くか引かないかを選ぶ事ができる。つまり、この場合ドローの際に枚数を宣言する必要はない(2018/2/25正式回答)。

-[[《西南の超人》]]とは極めて相性がいい。[[コスト軽減]]と[[シンパシー]]できれいに《ドルゲーザ》に繋がり、[[セイバー]]で打点を守る。2コスト加速から流れるような[[マナカーブ]]も美しく、[[ジャイアント]]構築の《ドルゲーザ》の黄金パターンである。

-[[《スペース・クロウラー》]]は[[《西南の超人》]]に負けず劣らず相性がいい。爆発力に富んだあちらとは違ってこちらは安定性に富み、数枚の[[《スペース・クロウラー》]]と《ドルゲーザ》だけでもそれなりに強固な基盤を作り上げることができる。

-ややこしいが、[[ドロー]]と[[シンパシー]]では[[クリーチャー]]の数え方が違う。
--[[シンパシー]]の場合は「[[アースイーター]]または[[ジャイアント]]を持っている[[クリーチャー]]」という形で一括して数えるため、両方を持つ[[クリーチャー]]でも1度しか参照されない。よって《ドルゲーザ》1体でも1[[マナ]]分しか[[マナコスト]]が下がらない。
--[[ドロー]]の場合は「[[アースイーター]]を持っている[[クリーチャー]]」の数と「[[ジャイアント]]を持っている[[クリーチャー]]」を数を別々に数えるため、両方を持つ[[クリーチャー]]は2回参照されることになる。よって《ドルゲーザ》1体でも2枚分[[ドロー]]することが出来る。
---ただし[[《剛撃鎧冑カマキリ・ソード》]]は[[ジャイアント]]を実質2つ持っているものの、「[[ジャイアント]]を持っている[[クリーチャー]]」の数として1回しか参照されないため、1枚分しか[[ドロー]]出来ない。

-[[DMC-57>DMC-57 「ザ・ゴッド・キングダム」]]での[[再録]]に伴い、[[ドロー]][[効果]]の[[テキスト]]が変更されている。旧[[テキスト]]では「[[バトルゾーン]]にある自分の[[アースイーター]]または[[ジャイアント]]1体につき1枚、[[カード]]を引いてもよい。」と、[[シンパシー]]と同じように解決するような書き方になっており、ややこしかった。
--[[DMX-12>DMX-12 「ブラック・ボックス・パック」]]で[[再録]]された際に、旧[[テキスト]]に戻っているが、依然として[[DMC-57>DMC-57 「ザ・ゴッド・キングダム」]]の[[テキスト]]を用いる。
--[[集めて交換!!レアキラーズパック vol.2]]での交換対象(P40/Y15)になった際、[[DMC-57>DMC-57 「ザ・ゴッド・キングダム」]]のテキストに戻っている。

-[[ドラゴン・サーガ]]で登場した[[《龍素記号iQ サイクロペディア》]]と[[《共鳴の精霊龍 サザン・ルネッサンス》]]は、この[[カード]]と同じように[[シンパシー]]と[[ドロー]][[能力]]を併せ持っている。

-漫画「SX」では[[龍牙>天地 龍牙]]が[[サドネス]]戦で使用。[[能力]]で3枚[[ドロー]]した。外伝でも[[龍牙>天地 龍牙]]が使用し、こちらは[[《大宇宙シンラ》]]に[[進化]]した。

**[[サイクル]] [#k3201bcc]
[[DM-13>DM-13 「聖拳編 第4弾 龍炎鳳神誕(エターナル・フェニックス)」]]の[[シンパシー]]を持つ[[敵対色]]の[[クリーチャー]]
-[[《悪魔聖霊アウゼス》]]
-[[《聖霊龍騎アサイラム》]]
-''《剛撃戦攻ドルゲーザ》''
-[[《無双恐皇ガラムタ》]]
-[[《電磁旋竜アカシック・ファースト》]]
-[[《霊樹海嶺ガウルザガンタ》]]

**関連カード [#scbc504b]
-[[《サイバー・D・ゲーザ》]]

**収録セット [#vb62348c]
-illus.[[Nottsuo]]
--[[DM-13 「聖拳編 第4弾 龍炎鳳神誕(エターナル・フェニックス)」]]
--[[DMC-66 「デュエル・マスターズ超ベスト」]]
--[[DMX-12 「ブラック・ボックス・パック」]]
--[[DMBD-02 「クロニクル・レガシー・デッキ 風雲!! 怒流牙忍法帖」]](フルフレームイラスト)
--[[プロモーション・カード]]([[P40/Y15>プロモーション・カード(第11期〜第15期)]])([[アルトアート]])
-illus.[[Mikio Masuda]]
--[[DMC-57 「ザ・ゴッド・キングダム」]]

**参考 [#ebb52f95]
-[[アースイーター]]
-[[ジャイアント]]
-[[タップイン]]
-[[シンパシー]]
-[[cip]]
-[[バトルゾーン]]
-[[ドロー]]
-[[W・ブレイカー]]
-[[ドルゲーザ]]
--[[シノビドルゲーザ]]
--[[ランデスドルゲーザ]]