#author("2019-07-19T00:49:57+09:00","","")
*《&ruby(きょくしんりゅうこん){極真龍魂}; オール・オーバー・ザ・ワールド》 [#u6f5bc9e]

|極真龍魂 オール・オーバー・ザ・ワールド R 光/水/闇/火/自然文明 (50)|
|ドラグハート・クリーチャー:ワールド・コマンド・ドラゴン 50000|
|このクリーチャーが龍解した時、各プレイヤーはバトルゾーン、手札、墓地にあるこのクリーチャー以外の自身のカードをすべて山札に加えてシャッフルする。|
|スピードアタッカー|
|ワールド・ブレイカー|
|このクリーチャーがバトルゾーンを離れる時、タップされていれば、離れるかわりにとどまる。|
|BGCOLOR(white):スーパー龍解前⇒[[《龍魂教会 ホワイティ》]](中央左)、[[《龍魂要塞 ブルニカ》]](右上)、[[《龍魂宮殿 ブラックロ》]](中央右)、[[《龍魂城閣 レッドゥル》]](下)、[[《龍魂遺跡 グリーネ》]](左上)|
※完成イメージ
|>|BGCOLOR(lightgreen):''コスト''&br;ドラグハート&br;・セル&br;(グリーネ)|>|BGCOLOR(white):|>|BGCOLOR(skyblue):''カード名&種族''&br;ドラグハート&br;・セル&br;(ブルニカ)|
|BGCOLOR(white):|>|BGCOLOR(yellow):ドラグハート&br;・セル&br;(ホワイティ)&br;''カードタイプ''|>|BGCOLOR(violet):ドラグハート&br;・セル&br;(ブラックロ)&br;  |BGCOLOR(white):|
|>|BGCOLOR(white):|>|BGCOLOR(#FF9999):ドラグハート&br;・セル&br;(レッドゥル)&br;''能力&パワー''|>|BGCOLOR(white):|


[[DMR-16極>DMR-16極 「ドラゴン・サーガ 第4章 超戦ガイネクスト×極」]]、[[真>DMR-16真 「ドラゴン・サーガ 第4章 超戦ガイネクスト×真」]]で登場した[[光]]/[[水]]/[[闇]]/[[火]]/[[自然]]の[[ドラグハート>ドラグハート・クリーチャー]][[ワールド・コマンド・ドラゴン]]。

5枚の[[ドラグハート・フォートレス]]が''V字にリンク''したクリーチャーで[[龍解]]時にお互いの[[バトルゾーン]]、[[手札]]、[[墓地]]の[[カード]]を全て[[山札]]に戻すという豪快な[[リセット]][[能力]]を持つ。
この[[クリーチャー]]が[[スピードアタッカー]]を持っているため、[[龍解]]すれば一気にゲームエンドまで持ち込むことができる。
特に手札を封殺する点は大きく、[[ワールド・ブレイク>ワールド・ブレイカー]]時点で[[ニンジャ・ストライク]]の妨害も受けない。

さらに、[[タップ]]されている間のみ、[[バトルゾーン]]を離れずにとどまる[[置換効果]]を持つ。[[攻撃]]の返しに[[《デーモン・ハンド》]]や[[《アクア・サーファー》]]などの[[除去]]を一切受け付けないのは強力であり、悠然と次の[[ターン]]の[[ダイレクトアタック]]に突き進める。
ただし、この[[クリーチャー]]は[[セル]]で構成されるという性質上、[[カード]]1枚1枚は[[コスト]]0の[[セル>ドラグハート・セル]]として扱われてしまう。よって、[[ドラゴン・サーガ]]で増えた[[バトルゾーン]]の[[カード]]を指定する[[除去]]には耐性がない。
相手が採用している[[除去]][[カード]]によって、この[[クリーチャー]]を[[除去]]できるか否かは決定的に違ってくる。

[[全体除去]]は味方の[[カード]]も巻き込んでしまうため、大抵はこの[[クリーチャー]]単体で相手に攻め込むことになる。
ただ、いくら単体で強力とはいっても、この[[カード]]だけでは身動きが取れなくなるケースは、上記の[[カード指定除去]]の他にもにいくつかある。
-[[《バッテン親父》]]や、[[全体除去]]すら効かない[[《光器パーフェクト・マドンナ》]]に[[攻撃]]を阻止され続ける
-[[《暗黒鎧 ヘルミッション》]]などの「[[バトルゾーン]]を[[離れた>離れる]]時」に発動するタイプの[[除去]]によって、[[攻撃]]して[[タップ]]する前に[[除去]]される
-[[S・トリガー]]の[[《ジ・エンド・オブ・エックス》]]や、[[禁断解放]]した[[《伝説の禁断 ドキンダムX》]]で[[封印]]される
-[[《逆転王女プリン》]]などで[[アンタップ]]されるか、[[《機術士 ゾローメ》]]などで[[攻撃]]できなくされた上で[[除去]]を食らう

特に1ターンの隙ができる点が大きく、相手は[[S・トリガー]]だけでなく、[[ブレイク]]で得た[[手札]]と[[今引き]]を使うことができる。
[[ブロッカー]]や[[シールド追加]]、[[革命0トリガー]]などで[[ダイレクトアタック]]を阻止され[[ターン]]を稼がれる可能性はもちろん、自分の[[シールド]]が少なければ[[スピードアタッカー]]や[[S・トリガー獣]]で逆転されてしまうこともありうる。

とはいえ、逆に言えば相手は[[シールド]]と[[今引き]]に頼るしかなくなるので、相手が何もできないままゲームエンドまで持ち込める可能性も十分に高く、決定力があることに変わりはない。[[ドラグハート・フォートレス]]が揃えばその場で登場できるため、盤面を読んで[[スーパー龍解]]のタイミングを調整することは大切。

また、[[全体除去]]を生き残る[[《純潔の信者 パーフェクト・リリィ》]]などをあらかじめ出しておけば、この[[クリーチャー]]を[[スーパー龍解]]させた[[ターン]]に[[ダイレクトアタック]]まで持っていくことが可能。[[ドラグナー]]を犠牲に味方の[[多色]][[クリーチャー]]を生き残らせることができる[[《Dの妖艶 マッド・デッド・ウッド》]]も相性抜群(《マッド・デッド・ウッド》自体は吹き飛ばされるが)。

この[[カード]]を使うには既存の[[サイキック・スーパー・クリーチャー]]よりも多い5枚の[[カード]]を[[超次元ゾーン]]に用意する必要があり、専用の構築でのみ出すことになるだろう。
[[フォートレス]]側はすべて3[[コスト]]であるので[[コスト]]5の[[ドラグナー]][[サイクル]]を用いれば[[文明]]を問わず出すことができ、[[デッキ]]構築の幅は広い。
専用の構築をする価値は十分ある[[フィニッシャー]]であると言える。

**ルール [#y84cae7a]

-[[スーパー龍解]]した時点でそれぞれの[[ゾーン]]にあった[[カード]]が[[山札]]送りの対象となる。その際、「[[ゾーンを離れない>離れる]]カード」は[[除去]]の対象から外される。ただし、対象カードが[[置換効果]]によってゾーンに留まったあるいはゾーンを移動した場合、そのカードは[[山札]]送りの対象にはならない。&br;''例''
++[[エターナル・Ω]]を持つクリーチャーは山札送りにはならず[[手札]]に戻る。
++[[ウルトラ・セイバー]]適応先の[[クリーチャー]]は[[バトルゾーン]]に残り、[[ウルトラ・セイバー]]適応のために[[破壊]]したクリーチャーは[[墓地]]送りとなる。
++[[封印]]をつけられている[[クリーチャー]]は[[バトルゾーン]]にいないものとして扱われるため、結果として[[封印]]のみが[[山札]]へ移動する。

-[[G・リンク]]している[[ゴッド]]の場合、1体のクリーチャーオブジェクトとしてはなく構成パーツが個々のカードとして[[離れる]]ことになるので、''[[G・リンク]]は適用されず、構成パーツがすべて吹き飛ぶ''ことになる。
--この際、離れる個々のゴッドパーツは[[クリーチャー]]として[[離れる]]。[[破壊置換効果]]などがあれば適用可能。
--また、3体[[リンク]]している[[《無法神類 G・イズモ》]]がいる場合は、[[《無法神類 G・イズモ》]]によって個々の[[ゴッド]]という[[種族]]をもつ[[クリーチャー]][[カード]]に[[離れない]]が適用されるため、《極真龍魂 オール・オーバー・ザ・ワールド》によって[[除去]]される対象からは外される。
--同様に[[《神の裏技ゴッド・ウォール》]]や[[《ジャスティス・プラン》]]などの適用下であれば、[[リンク]]非[[リンク]]に関わらず、場に留めることが可能。

-相手の[[《禁断〜封印されしX〜》]]がいる状態で出すと、[[封印]]だけが全て飛び、[[禁断解放]]した[[《伝説の禁断 ドキンダムX》]]の[[能力]]でこちらが[[封印]]されてしまう。逆にこの[[クリーチャー]]が完成する前に相手が[[《伝説の禁断 ドキンダムX》]]を[[禁断解放]]しても、[[ドラグハート・フォートレス]]なのでほぼ痛手を受けない。
--逆に味方側の[[《禁断〜封印されしX〜》]]の[[封印]]を吹き飛ばし、最強級[[クリーチャー]]2体を揃えるという夢のような組み合わせも不可能では無い。[[能力]]やスロットで互いの邪魔をするような事もあまり起きないのだが、[[《伝説の禁断 ドキンダムX》]]のおかげで[[S・トリガー]]による逆転負けの可能性が上がるため、実用上あまりお勧めはできない。

-[[《終焉の禁断 ドルマゲドンX》]]は[[除去]]される際に[[置換効果]]を使うことで[[バトルゾーン]]にとどまることができるが、このとき《ドルマゲドンX》の下へ送られた2枚の[[禁断コア]]は[[カードタイプ]]が「[[コア]]」から「[[カードタイプ]]なし」に切り替わる。&br;そのため《ドルマゲドンX》に禁断コアが''2枚以上''ある状態でこのクリーチャーが[[スーパー龍解]]した場合、既に下に移動している元禁断コアと[[置換効果]]に使用しなかった禁断コアのみが個別で[[除去]]を受けて[[山札]]に送られる。そして[[シールド]]の[[墓地送り]]は置換効果ではないため、[[墓地]]ごとリセットされた後で行うことになる。
--なお、[[《FORBIDDEN STAR〜世界最後の日〜》]]は[[バトルゾーン]]を離れず、効果で[[カード指定除去]]では[[封印]]を外せなくなるため何も起こらない。

//-[[《終焉の禁断 ドルマゲドンX》]]がいる状態で[[スーパー龍解]]した場合、《ドルマゲドンX》は最初に[[置換効果]]を使うことで[[バトルゾーン]]にとどまることができる。この際2枚の[[禁断コア]]が[[置換効果]]で下に移動するが、この際に[[コア]]という[[カードタイプ]]が[[カードタイプ]]なしという属性に切り替わる(注釈:もし切り替わらないのであれば、下に行った禁断コアを[[置換効果]]に延々と使いまわせてしまう)ので下に行ったものは[[除去]]の対象外となる(注釈:[[全体除去]]で[[カードタイプ]]が変更された[[カード]]は[[除去]]の対象から外れる)。そのため、合体している禁断コア、あるいは既に下に移動した元禁断コアのみが個別で[[除去]]を受けて[[山札]]に送られる。そして[[墓地]]ごとリセットされた後で[[シールド]]を1つ[[墓地送り]]することになる。それ以外でのこの[[クリーチャー]]との相性は《ドキンダムX》と同様。なお、[[《FORBIDDEN STAR〜世界最後の日〜》]]に対しては何も起こらない。

**背景ストーリーにおいて [#y3f29a38]

[[ドラゴン・サーガ>ドラゴン・サーガ背景ストーリー]]にて[[ラスボス>ラスボス(背景ストーリー)]]を務める。

《極真龍魂 オール・オーバー・ザ・ワールド》は、ドラゴン・サーガの黒幕である[[《龍覇 ザ=デッドマン》]]の手で[[《始原魂 ジュダイナ》]]を用いて生み出された、5つの[[ドラグハート・フォートレス]][[《龍魂教会 ホワイティ》]][[《龍魂要塞 ブルニカ》]][[《龍魂宮殿 ブラックロ》]][[《龍魂城閣 レッドゥル》]][[《龍魂遺跡 グリーネ》]]がスーパー龍解した姿であり、龍解した際に世界の半分を壊滅させる。

《グレンモルト》と《サソリス》、《ヘルボロフ》、《エバーローズ》、《メタルアベンジャーR》の5体が力を結集しても《オール・オーバー・ザ・ワールド》を倒すことはできなかったが、最終的には[[《最強熱血 オウギンガ》]]と[[《勝利の覇闘 ガイラオウ》]]の[[ドラグハート]]の力を1つにした[[《超戦覇龍 ガイNEXT》]]によって《ザ=デッドマン》と共に倒される。

***余談 [#ge9de398]

ドラゴン・サーガのラスボスと言うものの、自分の意思を奪われ、[[《龍覇 ザ=デッドマン》]]の操り人形になってしまっており、《ザ=デッドマン》の方がラスボスらしい活躍を見せている。

**その他 [#xfbe71b5]

-[[セル]]から構成されるが、[[サイキック]]と異なり[[スーパー]]という[[特殊タイプ]]は有していない。「スーパー」の名はリンク名そのものに引き継がれた(>[[スーパー龍解]])。

-[[【緑単ループ】]]では、[[《曲芸メイド・リン・ララバイ》]]の相方として山札回復したり、[[《トンギヌスの槍》]]のダメ押しとして[[革命0トリガー]]対策をしたりと柔軟な動きを見せる。山札回復として見た場合、[[手札]]と場の[[ドラグハート]]をまるごとリセットしてしまうので一見後が続かないように見えるが、キーカードを[[マナゾーン]]に退避させてから[[《蛇手の親分ゴエモンキー!》]]で[[マナ召喚]]可能な状態に変換し、そこから2[[コスト軽減]]を立てれば[[メインステップ]]を継続できる。[[《大勇者「鎖風車」》]]の進化元として[[《龍覇 マリニャン》]]を使う場合は[[ドラグハート・セル]]を出して[[スーパー龍解]]を遅らせることもできる。

-5枚の[[カード]]が揃った姿はVの字の形になる。[[カード]]をきっちりと揃えずにリンクするクリーチャーはデュエルマスターズ史上初。全身を見たい場合は[[中村エイト>NAKAMURA 8]]氏のpixiv投稿やデッキケースを参照するといいだろう。
--ちなみに長方形以外の形でリンクするクリーチャーとしては、[[神化編]]の[[ゴッド]]と[[《名も無き神人類》]]を介して[[ゴッド・ノヴァ]]を組み合わせたものが該当する。

-それぞれの[[セル]]は[[DMR-16極>DMR-16極 「ドラゴン・サーガ 第4章 超戦ガイネクスト×極」]]と[[DMR-16真>DMR-16真 「ドラゴン・サーガ 第4章 超戦ガイネクスト×真」]]と別々に収録されているため、この[[クリーチャー]]を使うには両方からパーツを集める必要がある。その後、[[DMX-26>DMX-26 「ファイナル・メモリアル・パック 〜DS・Rev・RevF編〜」]]では一括で全て[[再録]]された。

-初の[[ワールド・コマンド・ドラゴン]]、そしてこの[[クリーチャー]]が出る以前に[[コスト]]と[[パワー]]が最高だった[[《シャチホコ・GOLDEN・ドラゴン》]]を追い抜かし、1位の座を得た。しかし後に[[《伝説の禁断 ドキンダムX》]]にどちらも抜かれる。

-実に皮肉めいたことだが、[[背景ストーリー]]通りに[[《龍覇 ザ=デッドマン》]]でこの[[クリーチャー]]を完成させたとしても、''[[《龍覇 ザ=デッドマン》]]自身が吹き飛んでしまう。''だが実際に[[背景ストーリー]]でもこの[[クリーチャー]]が完成する時点で[[《龍覇 ザ=デッドマン》]]はグレンモルトによって倒されており、登場する話言葉は全て残った魂が発した言葉である。

-[[DMR-16極>DMR-16極 「ドラゴン・サーガ 第4章 超戦ガイネクスト×極」]]と[[《極魔王殿 ウェルカム・ヘル》]]/[[《極・魔壊王 デスゴロス》]]の読み方は、「''ごく''」だが、《極真龍魂 オール・オーバー・ザ・ワールド》では「''きょく''」となっている。これは、空手道団体の一つである「極真(きょくしん)会館」が名前の由来になっているからだと考えられる。

-数少ない[[多色]][[ドラグハート・クリーチャー]]でもある。他には[[《五邪王 ニガ=ヴェルムート》]]が存在する。

-オール・オーバー・ザ・ワールドとは英語で「世界中」「至るところ」を意味する。5文明すべてを内包したこのクリーチャーらしい名前と言えるだろう。

**関連カード [#mf1c8f9b]
***[[背景ストーリーのラスボス>ラスボス(背景ストーリー)]] [#wcc8d085]
-''Prev'':[[エピソード3>エピソード3背景ストーリー]]
--[[《無法神類 G・イズモ》]]

-''Next'':[[革命編>革命編背景ストーリー]]
--[[《伝説の正体 ギュウジン丸》]]

**収録セット [#ie47f988]
-illus.[[NAKAMURA 8]]
--[[DMR-16極 「ドラゴン・サーガ 第4章 超戦ガイネクスト×極」]]
--[[DMR-16真 「ドラゴン・サーガ 第4章 超戦ガイネクスト×真」]]
--[[DMX-26 「ファイナル・メモリアル・パック 〜DS・Rev・RevF編〜」]]

**参考 [#g68491a5]
-[[ワールド・コマンド・ドラゴン]]
-[[ドラグハート]]
-[[ドラグハート・クリーチャー]]
-[[龍解]]
-[[スーパー龍解]]
-[[バトルゾーン]]
-[[手札]]
-[[墓地]]
-[[カード]]
-[[カード指定除去]]
-[[全体除去]]
-[[山札]]
-[[シャッフル]]
-[[スピードアタッカー]]
-[[ワールド・ブレイカー]]
-[[離れる]]
-[[タップ]]
-[[置換効果]]
-[[ドラグハート・セル]]