#author("2018-08-18T12:33:37+09:00","","")
*《ヴォルグ・サンダー》 [#xc0746aa]

|ヴォルグ・サンダー ''≡V≡'' 闇文明 (6)|
|サイキック・クリーチャー:デーモン・コマンド/ハンター 7000|
|このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、プレイヤーを一人選ぶ。そのプレイヤーは、自身の山札の上から、クリーチャーが2体出るまでカードを墓地に置く。|
|W・ブレイカー|
|BGCOLOR(white):[[《サンダー・ティーガー》]]と[[覚醒リンク]]後⇒[[《雷獣ヴォルグ・ティーガー》]]|

[[DMR-02>DMR-02 「エピソード1 ダークサイド」]]で登場した[[≡V≡>ビクトリー]]を持つ[[サイキック>サイキック・クリーチャー]][[デーモン・コマンド]]/[[ハンター]]。
[[《サンダー・ティーガー》]]と[[覚醒リンク]]して[[《雷獣ヴォルグ・ティーガー》]]となる。[[闇]][[文明]]初の[[ビクトリー]]に相応しい、非常に優秀な[[カード]]である。

単純に[[コスト]]6、[[パワー]]7000の[[W・ブレイカー]]という高い基本[[スペック]]を持っており、[[覚醒リンク]]をせずとも[[アタッカー]]として十分に機能する。また6コストである点も重要で、[[《復活の祈祷師ザビ・ミラ》]]の[[能力]]で複数体出せ、[[《時空の霊魔シュヴァル》]]の[[覚醒]]をサポートできる。

[[cip]]でいずれかの[[プレイヤー]]を選び、[[クリーチャー]]が2体出るまで[[山札]]を削る。相手に使えば[[ライブラリアウト]]を促進し、自分に使えば[[墓地肥やし]]となる。

この[[能力]]は主に[[ライブラリアウト]]として使用される事が多く、[[【超次元コントロール】]]などの[[呪文]]比率の高い[[デッキ]]に対しては異常な程の[[山札]]を削ることができる。この[[カード]]の登場以降、[[クリーチャー]]の比率をなるべく高めることが[[デッキ]]構築の際のセオリーとなったのも無理のないことである。

ただし、多くの[[デッキ]]は[[クリーチャー]]を主体に構築されるので、この[[クリーチャー]]を1体出しても3、4枚削るだけになることが多い。よって、[[ライブラリアウト]]を狙うならばそれに特化した[[デッキビルディング]]が必要である。[[【ヴォルグ・サンダーライブラリアウト】]]のような[[デッキ]]では[[《復活の祈祷師ザビ・ミラ》]]の[[cip]]で一気に複数体並べる方法が取られる。

相手の[[山札]]を削ることに目が行きがちだが、[[墓地肥やし]]要員としても優秀。使いやすい[[《超次元リバイヴ・ホール》]]や[[《超次元ミカド・ホール》]]から呼び出せるのは利点である。また、同弾の[[《超次元ライデン・ホール》]]との組み合わせは[[デザイナーズコンボ]]であり、自分の[[墓地]]を肥やした上で[[覚醒リンク]]や[[《時空の霊魔シュヴァル》]]の[[覚醒]]を狙いに行くことができる。

[[闇]]の[[サイキック・クリーチャー]]の中でもかなり使いやすく、相性のいいデッキにはすんなり入るだろう。

-「[[クリーチャー]]が2体出るまで[[山札の上]]から[[カード]]を[[墓地]]に置く」は「『[[山札の上]]の[[カード]]を公開し[[墓地]]に置く』を[[クリーチャー]]カードが2枚公開されるまで繰り返す」を意味する。当然、出た[[クリーチャー]]は2枚とも&bold(){[[墓地]]に置かれる。}[[《エンペラー・キリコ》]]などの[[能力]]と混同しないように気をつけたい。

-[[置換効果]]は[[トリガー能力]]の[[解決]]中でも処理される。
--[[《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》]]が最初の1枚としてめくれた場合、そちらの[[能力]]で[[墓地]]のカードを全て[[山札]]に戻してから、《ヴォルグ》の処理を再開する。
--[[《デュエマの鬼!キクチ師範代》]]か[[《禁術のカルマ カレイコ》]]が[[バトルゾーン]]にある場合、めくれたカードは全て[[山札]]に戻り、[[墓地]]に送られた扱いにならない。

-相手の[[墓地]]を肥やせば[[《虚構の影バトウ・ショルダー》]]や[[《超電磁マクスウェルZ》]]で相手の[[呪文]]を妨害できる。反面、相手の[[墓地肥やし]]を助けることになるので、[[【知新ロマノフ】]]や[[【不死帝 ブルース】]]に対して出すと自分の首を絞める事になる。相手の[[デッキタイプ]]を見極めたうえで使いたい。

-5マナの[[超次元]][[呪文]]で手軽に出せる[[デーモン・コマンド]]ということで、[[《悪魔神グレイトフル・デッド》]]や[[《死神明王ガブリエル・XENOM》]]との相性は良好である。

-[[フェルナンドVII世]]や[[【ウンリュウビート】]]といった、非[[クリーチャー]][[カード]]を大量に積んだ[[デッキ]]に対しての強烈な[[メタカード]]である。それらを使う場合、相手がこのカードを使ってくるリスクを考えなければならない。

-[[サイバー・G・ホーガン]]のような[[クリーチャー]]比率の高い[[デッキ]]に対しては効果が薄いが、相手を[[ライブラリアウト]]に近づけることに変わりはない。

-[[《魂の呼び声》]]や[[《パルピィ・ゴービー》]]等の[[山札操作]]の対策にもなる。それらを使われた返し[[ターン]]にこの[[クリーチャー]]を出すことで、大きく相手の計算を狂わせることも可能である。

-[[《復活の祈祷師ザビ・ミラ》]]とは大きな[[シナジー]]を生む。《ザビ・ミラ》で[[ウィニー]]をまとめて[[破壊]]すれば一度に複数の《ヴォルグ・サンダー》が現れ、相手の[[山札]]を一気に削ることができる。また既に出ている《ヴォルグ》を[[破壊]]して、再び出すこともできる。この[[コンボ]]を利用したのが[[【ヴォルグ・サンダーライブラリアウト】]]である。[[メタカード]]である[[《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》]]の登場で使用率は減ったが、[[《霊魔の覚醒者シューヴェルト》]]とともに普通に殴り勝つこともできるのでまだまだ強力。

-自分の山札のカードを墓地に置くことは相手の[[《悪臭怪人ゴキーン》]]による[[ロック]]を解除する手段としても使える。「[[【赤青ドギラゴン剣】]]が[[《勝利のアパッチ・ウララー》]]1体を素出しした程度では均衡を崩せないだろう」と油断している相手にこれを投げると効果的。

-このカードを使用する[[即死コンボ]][[デッキ]]として[[紅蓮ゾルゲ]]が存在する。[[《偽りの名 ゾルゲ》]]と[[《紅蓮の怒 鬼流院 刃》]]と組み合わせることで無限にこのカードの[[cip]]を使い回し、そのまま相手を[[ライブラリアウト]]させることができる。その凶悪さから[[エピソード1環境]]を荒らし回り、[[プレミアム殿堂超次元コンビ]]が施行され使えなくなった時期もあった。[[殿堂解除]]された現在ではその[[コンボ]]は使用可能となっている。

-[[エピソード1環境]]では[[サイキック・クリーチャー]]を多用する[[超次元]]系のデッキが幅を利かせており、それらに対して猛威を振るった。一時は[[殿堂入り]]すら囁かれたが、「デッキに[[呪文]]を入れ過ぎると危険」という風潮が出来上がると、次第に採用率は下がっていった。

-どんなに盤面を固められても相手の[[山札]]の状況次第で手軽に逆転勝ちできる可能性もあり、ある意味[[デュエル・マスターズ]]のゲーム性を崩しているとも言われた。ただし、[[超次元ゾーン]]は公開情報なので、このカードが出ることを想定した[[プレイング]]は十分可能である。

-[[《サンダー・ティーガー》]][[《雷獣ヴォルグ・ティーガー》]]と合わせてこれで6体の獣型[[デーモン・コマンド]]が存在することになった。

-名前の由来は、ロシア語で狼を表すヴォルク(волк)と英語で雷を表すサンダー(thunder)だろう。

-[[カードイラスト]]は赤い体や稲妻から、[[MODE→CHANGE]]版の[[《サンダー・ティーガー》]]と対になっている事が分かる。[[《超次元ライデン・ホール》]]に描かれた通常版のそちらと対になった白い体のイラストも存在しており、カード化はされていないが、フルホイルパックのフリーペーパーなどで見ることができる。

-[[DMR-01>DMR-01 「エピソード1 ファースト・コンタクト」]]の[[ビクトリー]]に比べて封入率が高くなっており、ほぼ1箱に1枚程度入っている。

-漫画「ビクトリー」では[[勝太>切札 勝太]]の切り札として度々使われている。

**関連カード [#t2b4c0d8]
-[[《サンダー・ティーガー》]]
-[[《超次元ライデン・ホール》]]

-[[《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》]]

**収録セット [#scdcc603]
-illus.[[RUI MARUYAMA]]
--[[DMR-02 「エピソード1 ダークサイド」]]
--[[DMX-25 「ファイナル・メモリアル・パック 〜E1・E2・E3編〜」]](新規イラスト)

**参考 [#x939eebc]
-[[デーモン・コマンド]]
-[[ハンター]]
-[[サイキック・クリーチャー]]
-[[cip]]
-[[プレイヤー]]
-[[山札の上]]
-[[クリーチャー]]
-[[墓地]]
-[[ライブラリアウト]]
-[[墓地肥やし]]
-[[W・ブレイカー]]
-[[ビクトリー]]
-[[DASHゴールデンリスト]]
-[[【ヴォルグ・サンダーライブラリアウト】]]
-[[紅蓮ゾルゲ]]