#author("2019-02-13T19:39:31+09:00","","")
#author("2019-02-13T19:40:31+09:00","","")
*《ヴォルグ・サンダー》 [#xc0746aa]

|ヴォルグ・サンダー VIC 闇文明 (6)|
|サイキック・クリーチャー:デーモン・コマンド/ハンター 7000|
|このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、プレイヤーを一人選ぶ。そのプレイヤーは、自身の山札の上から、クリーチャーが2体出るまでカードを墓地に置く。|
|W・ブレイカー|
|BGCOLOR(white):[[《サンダー・ティーガー》]]と[[覚醒リンク]]後⇒[[《雷獣ヴォルグ・ティーガー》]]|
|''※2019/3/1から殿堂入り''|

[[DMR-02>DMR-02 「エピソード1 ダークサイド」]]で登場した[[ビクトリー]]を持つ[[サイキック>サイキック・クリーチャー]][[デーモン・コマンド]]/[[ハンター]]。

[[《サンダー・ティーガー》]]と[[覚醒リンク]]して[[《雷獣ヴォルグ・ティーガー》]]となる。[[闇]][[文明]]初の[[ビクトリー]]に相応しい、非常に優秀な[[カード]]である。

単純に[[コスト]]6、[[パワー]]7000の[[W・ブレイカー]]という高い基本[[スペック]]を持っており、[[覚醒リンク]]をせずとも[[アタッカー]]として十分に機能する。また6[[コスト]]である点も重要で、[[《復活の祈祷師ザビ・ミラ》]]の[[能力]]で複数体出せ、[[《時空の霊魔シュヴァル》]]の[[覚醒]]をサポートできる。

[[cip]]でいずれかの[[プレイヤー]]を選び、[[クリーチャー]]が2体出るまで[[山札]]を削る。相手に使えば[[ライブラリアウト]]を促進し、自分に使えば[[墓地肥やし]]となる。

この[[能力]]は主に[[ライブラリアウト]]として使用される事が多く、[[【超次元コントロール】]]などの[[呪文]]比率の高い[[デッキ]]に対しては異常な程の[[山札]]を削ることができる。この[[カード]]の登場以降、[[クリーチャー]]の比率をなるべく高めることが[[デッキ]]構築の際のセオリーとなったのも無理のないことである。
ただし、多くの[[デッキ]]は[[クリーチャー]]を主体に構築されるので、この[[クリーチャー]]を1体出しても3、4枚削るだけになることが多い。よって、[[ライブラリアウト]]を狙うならばそれに特化した[[デッキビルディング]]が必要である。[[【ヴォルグ・サンダーライブラリアウト】]]のような[[デッキ]]では[[《復活の祈祷師ザビ・ミラ》]]の[[cip]]で一気に複数体並べる方法が取られる。

相手の[[山札]]を削ることに目が行きがちだが、[[墓地肥やし]]要員としても優秀。使いやすい[[《超次元リバイヴ・ホール》]]や[[《超次元ミカド・ホール》]]から呼び出せるのは利点である。また、同弾の[[《超次元ライデン・ホール》]]との組み合わせは[[デザイナーズコンボ]]であり、自分の[[墓地]]を肥やした上で[[覚醒リンク]]や[[《時空の霊魔シュヴァル》]]の[[覚醒]]を狙いに行くことができる。

[[闇]]の[[サイキック・クリーチャー]]の中でもかなり使いやすく、相性のいい[[デッキ]]にはすんなり入るだろう。

-「[[クリーチャー]]が2体出るまで[[山札の上]]から[[カード]]を[[墓地]]に置く」は「『[[山札の上]]の[[カード]]を公開し[[墓地]]に置く』を[[クリーチャー]]カードが2枚公開されるまで繰り返す」を意味する。当然、出た[[クリーチャー]]は2枚とも''[[墓地]]に置かれる。''[[《エンペラー・キリコ》]]などの[[能力]]と混同しないように気をつけたい。

-[[置換効果]]は[[トリガー能力]]の[[解決]]中でも処理される。
--[[《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》]]が最初の1枚としてめくれた場合、そちらの[[能力]]で[[墓地]]のカードを全て[[山札]]に戻してから、《ヴォルグ》の処理を再開する。
--[[《デュエマの鬼!キクチ師範代》]]か[[《禁術のカルマ カレイコ》]]が[[バトルゾーン]]にある場合、めくれたカードは全て[[山札]]に戻り、[[墓地]]に送られた扱いにならない。

-相手の[[墓地]]を肥やせば[[《虚構の影バトウ・ショルダー》]]や[[《超電磁マクスウェルZ》]]で相手の[[呪文]]を妨害できる。反面、相手の[[墓地肥やし]]を助けることになるので、[[【知新ロマノフ】]]や[[【不死帝 ブルース】]]に対して出すと自分の首を絞める事になる。相手の[[デッキタイプ]]を見極めたうえで使いたい。

-5[[マナ]]の[[超次元]][[呪文]]で手軽に出せる[[デーモン・コマンド]]ということで、[[《悪魔神グレイトフル・デッド》]]や[[《死神明王ガブリエル・XENOM》]]との相性は良好である。

-[[【フェルナンドVII世】]]や[[【ウンリュウビート】]]といった、非[[クリーチャー]][[カード]]を大量に積んだ[[デッキ]]に対しての強烈な[[メタカード>メタゲーム#Mcard]]である。それらを使う場合、[[相手]]がこの[[カード]]を使ってくるリスクを考えなければならない。
-[[【フェルナンドVII世】]]や[[【ウンリュウビート】]]といった、非[[クリーチャー]][[カード]]を大量に積んだ[[デッキ]]に対しての強烈な[[メタカード>メタゲーム#Mcard]]である。それらを使う場合、相手がこの[[カード]]を使ってくるリスクを考えなければならない。

-[[【サイバー・G・ホーガン】]]のような[[クリーチャー]]比率の高い[[デッキ]]に対しては[[効果]]が薄いが、[[相手]]を[[ライブラリアウト]]に近づけることに変わりはない。
-[[【サイバー・G・ホーガン】]]のような[[クリーチャー]]比率の高い[[デッキ]]に対しては[[効果]]が薄いが、相手を[[ライブラリアウト]]に近づけることに変わりはない。

-[[《魂の呼び声》]]や[[《パルピィ・ゴービー》]]等の[[山札操作]]の対策にもなる。それらを使われた返し[[ターン]]にこの[[クリーチャー]]を出すことで、大きく[[相手]]の計算を狂わせることも可能である。
-[[《魂の呼び声》]]や[[《パルピィ・ゴービー》]]等の[[山札操作]]の対策にもなる。それらを使われた返し[[ターン]]にこの[[クリーチャー]]を出すことで、大きく相手の計算を狂わせることも可能である。

-[[《復活の祈祷師ザビ・ミラ》]]とは大きな[[シナジー]]を生む。《ザビ・ミラ》で[[ウィニー]]をまとめて[[破壊]]すれば一度に複数の''《ヴォルグ・サンダー》''が現れ、相手の[[山札]]を一気に削ることができる。また既に出ている《ヴォルグ》を[[破壊]]して、再び出すこともできる。この[[コンボ]]を利用したのが[[【ヴォルグ・サンダーライブラリアウト】]]である。[[メタカード>メタゲーム#Mcard]]である[[《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》]]の登場で使用率は減ったが、[[《霊魔の覚醒者シューヴェルト》]]とともに普通に殴り勝つこともできるのでまだまだ強力。

-自分の[[山札]]の[[カード]]を[[墓地]]に置くことは[[相手]]の[[《悪臭怪人ゴキーン》]]による[[ロック]]を解除する手段としても使える。「[[【赤青ドギラゴン剣】]]が[[《勝利のアパッチ・ウララー》]]1体を素出しした程度では均衡を崩せないだろう」と油断している相手にこれを投げると効果的。
-自分の[[山札]]の[[カード]]を[[墓地]]に置くことは相手の[[《悪臭怪人ゴキーン》]]による[[ロック]]を解除する手段としても使える。「[[【赤青ドギラゴン剣】]]が[[《勝利のアパッチ・ウララー》]]1体を素出しした程度では均衡を崩せないだろう」と油断している相手にこれを投げると効果的。

-このカードを使用する[[即死コンボ]][[デッキ]]として[[【紅蓮ゾルゲ】]]が存在する。[[《偽りの名 ゾルゲ》]]と[[《紅蓮の怒 鬼流院 刃》]]と組み合わせることで無限にこの[[カード]]の[[cip]]を使い回し、そのまま[[相手]]を[[ライブラリアウト]]させることができる。その凶悪さから[[エピソード1環境]]を荒らし回り、[[プレミアム殿堂超次元コンビ]]が施行され使えなくなった時期もあった。[[殿堂解除]]された現在ではその[[コンボ]]は使用可能となっている。
-このカードを使用する[[即死コンボ]][[デッキ]]として[[【紅蓮ゾルゲ】]]が存在する。[[《偽りの名 ゾルゲ》]]と[[《紅蓮の怒 鬼流院 刃》]]と組み合わせることで無限にこの[[カード]]の[[cip]]を使い回し、そのまま相手を[[ライブラリアウト]]させることができる。その凶悪さから[[エピソード1環境]]を荒らし回り、[[プレミアム殿堂超次元コンビ]]が施行され使えなくなった時期もあった。[[殿堂解除]]された現在ではその[[コンボ]]は使用可能となっている。

-[[エピソード1環境]]では[[サイキック・クリーチャー]]を多用する[[超次元]]系の[[デッキ]]が幅を利かせており、それらに対して猛威を振るった。一時は[[殿堂入り]]すら囁かれたが、「[[デッキ]]に[[呪文]]を入れ過ぎると危険」という風潮が出来上がると、次第に採用率は下がっていった。
--革命編以降は[[コンボデッキ]]の[[フィニッシャー]]として採用される例が目立つようになった。さらに2017年11月20日に競技イベント運営ルールの更新によりループ中にランダム要素が関わる場合最も望む結果まで省略することが可能になったことで、[[墓地]]に[[カード]]を送る無限[[ループ]]に対しても[[《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》]]のみを[[山札]]に残しそれ以外をすべて[[墓地]]に送られた状況を作ることが可能になり、フィニッシュ手段としての汎用性が格段と増した。[[ループ]][[コンボ]]のフィニッシュ手段の選択肢を狭め、さらにそうした[[コンボ]][[デッキ]]自体が対戦[[ゲーム]]としての性質を損ねる[[ソリティア]]になりがちであったためか、2019年3月1日に[[殿堂入り]]。[[殿堂入り]]の気配が無かったため、発表の際はプレイヤー達の驚きに包まれた。一部では[[次のシリーズ>超天篇]]のギミックで大暴れする[[カード]]になり得るのではないかと言われている。(いわゆる[[ビックリ>《ビックリ・イリュージョン》]]枠)
---[[殿堂入り]]させるのであれば、[[《復活の祈祷師ザビ・ミラ》]]が猛威を振るった[[【ヴォルグ・サンダーライブラリアウト】]]の流行期に[[殿堂入り]]させるべきだった、という意見は根強い。
---ループの場合はこれがピン挿しでも回るのでともかく、それ以上に[[【新世壊ガ・リュミーズ】]]や[[【サッヴァーク】]]を流行させたいという公式の意図があるのだろう。それらのデッキはこのカードを連打するだけで詰むので、そう考えると殿堂入りはむべなるかなというべきか。
---[[プレミアム殿堂超次元コンビ]]を除く[[サイキック・クリーチャー]]単独での[[殿堂入り]]はこの[[クリーチャー]]が初である。[[超次元ゾーン]]系のカードでは3枚目。
---裏面の[[《雷獣ヴォルグ・ティーガー》]]も事実上[[殿堂入り]]することになった。2019年1月27日のワールドホビーフェアの殿堂発表では裏面について触れられなかったが、後日公式ホームページで[[《雷獣ヴォルグ・ティーガー》]]とセットの体での[[殿堂入り]]となったことが正式に告知された。表面が強かっただけにこちらが[[リンク]]する機会はあまりなかったのだが、これも弱体化だろう。

-どんなに盤面を固められても[[相手]]の[[山札]]の状況次第で手軽に逆転勝ちできる可能性もあり、ある意味[[デュエル・マスターズ]]の[[ゲーム]]性を崩しているとも言われた。ただし、[[超次元ゾーン]]は公開情報なので、この[[カード]]が出ることを想定した[[プレイング]]は十分可能である。
-どんなに盤面を固められても相手の[[山札]]の状況次第で手軽に逆転勝ちできる可能性もあり、ある意味[[デュエル・マスターズ]]の[[ゲーム]]性を崩しているとも言われた。ただし、[[超次元ゾーン]]は公開情報なので、この[[カード]]が出ることを想定した[[プレイング]]は十分可能である。

-[[《サンダー・ティーガー》]][[《雷獣ヴォルグ・ティーガー》]]と合わせてこれで6体の獣型[[デーモン・コマンド]]が存在することになった。

-名前の由来は、ロシア語で狼を表すヴォルク(волк)と英語で雷を表すサンダー(thunder)だろう。

-初収録の[[DMR-02>DMR-02 「エピソード1 ダークサイド」]]の[[カードイラスト]]は赤い体に青い稲妻で描かれているが、本来の姿は''白い体にピンクの稲妻''である。
[[《超次元ライデン・ホール》]]に描かれた姿や、フルホイルパックのフリーペーパーにある通常版のイラストから確認できる。[[RUI MARUYAMA]]氏が公開した設定画([[参考>ttps://twitter.com/mochisuna/status/1049316559074734080]])からも[[《サンダー・ティーガー》]]・[[《雷獣ヴォルグ・ティーガー》]]と同系色であることが分かる。
[[DMX-25>DMX-25 「ファイナル・メモリアル・パック 〜E1・E2・E3編〜」]]では新規イラストながら、ついに本来のカラーリングで収録された。
--なぜ初収録が通常と異なる色だったのかは不明だが、少なくとも[[MODE→CHANGE]]版の[[《サンダー・ティーガー》]]と対になっている事から、こちらも[[MODE→CHANGE]]に相当する形態なのだろう。

-[[DMR-01>DMR-01 「エピソード1 ファースト・コンタクト」]]の[[ビクトリー]]に比べて封入率が高くなっており、ほぼ1箱に1枚程度入っている。

-漫画「ビクトリー」では[[勝太>切札 勝太]]の切り札として度々使われている。

**関連カード [#t2b4c0d8]
-[[《サンダー・ティーガー》]]
-[[《超次元ライデン・ホール》]]

-[[《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》]]

**収録セット [#scdcc603]
-illus.[[RUI MARUYAMA]]
--[[DMR-02 「エピソード1 ダークサイド」]]
--[[DMX-25 「ファイナル・メモリアル・パック 〜E1・E2・E3編〜」]](新規イラスト)

**参考 [#x939eebc]
-[[デーモン・コマンド]]
-[[ハンター]]
-[[サイキック・クリーチャー]]
-[[cip]]
-[[プレイヤー]]
-[[山札の上]]
-[[クリーチャー]]
-[[墓地]]
-[[ライブラリアウト]]
-[[墓地肥やし]]
-[[W・ブレイカー]]
-[[ビクトリー]]

-[[DASHゴールデンリスト]]
-[[殿堂入り]]

-[[【ヴォルグ・サンダーライブラリアウト】]]
-[[【紅蓮ゾルゲ】]]